◎エンブロイダリー
2人気- 通過
- 2→2 先
- 上り3F
- 35.2 6位
- 詰め幅
- +0.1
- 前走
- 優駿牝馬G1 9着 中21週
4角2番手。前有利の馬場を押し切ってG1初制覇
ルメール、2番人気。優駿牝馬9着から中21週。基準より4.2速い前傾を4角2番手で受けて押し切った。上がり35.2はメンバー6位で決め手で勝ったわけではないが、先行比1.62倍の馬場を味方にできる位置を取れたことが大きい。流れる展開で後ろから、という形になったときが次の課題。
Race Review — 2025年10月19日
先行馬の複勝圏率が基準の1.62倍という、この1年のG1で最も強い前有利。基準より4.2速い前傾ラップにもかかわらず、4角2番手と1番手が1・2着に残った。1番人気カムニャックは4角3番手の絶好位から1.9秒差の16着。
| 着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | タイム | 着差 | 3角→4角 | 上り3F | 詰め | 馬体重 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 11 | エンブロイダリー牝3・55kg | ルメール | 2 | 1:58.3 | ― | 2→2先 | 35.26 | +0.1 | 488+6 |
| 2 | 10 | エリカエクスプレス牝3・55kg | 武豊 | 5 | 1:58.4 | 0.1 | 1→1逃 | 35.48 | -0.1 | 462+0 |
| 3 | 18 | パラディレーヌ牝3・55kg | 丹内祐次 | 6 | 1:58.5 | 0.2 | 14→10差 | 34.41 | +0.9 | 502+6 |
| 4 | 3 | ジョスラン牝3・55kg | 岩田望来 | 4 | 1:58.8 | 0.5 | 11→13追 | 34.73 | +0.6 | 472+2 |
| 5 | 13 | セナスタイル牝3・55kg | 岩田康誠 | 3 | 1:58.8 | 0.5 | 14→14追 | 34.62 | +0.7 | 434+0 |
| 6 | 14 | ビップデイジー牝3・55kg | 西村淳也 | 9 | 1:59.0 | 0.7 | 6→6差 | 35.510 | -0.2 | 442+10 |
| 7 | 7 | クリノメイ牝3・55kg | 酒井学 | 17 | 1:59.0 | 0.7 | 14→15追 | 34.73 | +0.6 | 454+2 |
| 8 | 2 | ルージュソリテール牝3・55kg | 北村友一 | 12 | 1:59.2 | 0.9 | 9→9差 | 35.48 | -0.1 | 450+2 |
| 9 | 15 | インヴォーグ牝3・55kg | 団野大成 | 14 | 1:59.2 | 0.9 | 3→3先 | 35.813 | -0.5 | 502+6 |
| 10 | 9 | マピュース牝3・55kg | 横山武史 | 10 | 1:59.2 | 0.9 | 9→10差 | 35.37 | +0.0 | 488+0 |
| 11 | 6 | ケリフレッドアスク牝3・55kg | 西塚洸二 | 11 | 1:59.3 | 1.0 | 8→7差 | 35.712 | -0.4 | 458+2 |
| 12 | 12 | ヴーレヴー牝3・55kg | 菱田裕二 | 16 | 1:59.4 | 1.1 | 11→10差 | 35.510 | -0.2 | 494+6 |
| 13 | 16 | ランフォーヴァウ牝3・55kg | 小崎綾也 | 18 | 1:59.6 | 1.3 | 17→15追 | 35.15 | +0.2 | 460-4 |
| 14 | 8 | テレサ牝3・55kg | 松山弘平 | 8 | 1:59.8 | 1.5 | 6→7差 | 36.214 | -0.9 | 444+6 |
| 15 | 1 | ダノンフェアレディ牝3・55kg | 坂井瑠星 | 7 | 2:00.0 | 1.7 | 3→3先 | 36.715 | -1.4 | 470-12 |
| 16 | 17 | カムニャック牝3・55kg | 川田将雅 | 1 | 2:00.2 | 1.9 | 3→3先 | 36.916 | -1.6 | 490+8 |
| 17 | 4 | レーゼドラマ牝3・55kg | 藤岡佑介 | 15 | 2:02.1 | 3.8 | 17→18追 | 37.617 | -2.3 | 474-2 |
| 18 | 5 | ブラウンラチェット牝3・55kg | 池添謙一 | 13 | 2:07.0 | 8.7 | 11→15追 | 42.918 | -7.6 | 440-2 |
単勝 550 / 複勝 240・560・550 / 枠連 2,530 / 馬連 5,280 / 馬単 8,170 / 3連複 29,560 / 3連単 129,850
今回のペース
| 指標 | 今回 | コース基準 | 差 |
|---|---|---|---|
| 前半3F | 35.6 | 36.57 | -1.0 |
| 後半3F | 35.3 | 35.03 | +0.3 |
| RPCI | 50.8 | 55.0 | -4.2 |
RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。
今回同コース・同距離の平均(162走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。
同じレースの過去
このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。
| 年 | 場 | 前3F | 後3F | 勝時計 | 1着4角 | 2着4角 | 決まり手 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 京都 | 35.8 | 34.4 | 1:58.6 | 8 | 6 | 差 |
| 2017 | 京都重 | 35.6 | 37.0 | 2:00.2 | 9 | 6 | 差 |
| 2018 | 京都 | 35.7 | 35.2 | 1:58.5 | 12 | 1 | 差 |
| 2019 | 京都稍 | 34.6 | 36.4 | 1:59.9 | 5 | 7 | 差 |
| 2020 | 京都稍 | 34.9 | 36.4 | 2:00.6 | 5 | 13 | 差 |
| 2021 | 阪神 | 36.6 | 36.5 | 2:01.2 | 4 | 10 | 先 |
| 2022 | 阪神 | 35.7 | 34.8 | 1:58.6 | 4 | 9 | 先 |
| 2023 | 京都稍 | 36.4 | 34.0 | 2:01.1 | 3 | 12 | 先 |
| 2024 | 京都 | 34.5 | 36.7 | 1:57.1 | 7 | 13 | 差 |
| 2025 | 京都 | 35.6 | 35.3 | 1:58.3 | 2 | 1 | 先 |
クッション値10.8+0.8かなり硬め芝含水率8.3%-1.3乾燥数値の傾き 前残り寄り
クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。
脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)
4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。
| 年 | 1〜3着の4角位置率 | 4角2番手以内の複勝圏率 | 母数 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 0.327 | 33 | |
| 2024 | 0.320 | 30 | |
| 2025 | 0.273 | 24 | |
| 2026 | 0.250 | 30 | |
| 基準 | 0.308 | 11,312 |
時計水準(比較できたレースのみ)
この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。
| 日 | R | 条件 | 勝時計 | 同条件の過去中央値との差 | 標本 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/18 | 3R | 1600m 未勝利良 | 1:35.4 | n=53 | |
| 10/18 | 5R | 1600m 新馬良 | 1:34.8 | n=27 | |
| 10/18 | 7R | 2000m 1勝良 | 2:00.3 | n=25 | |
| 10/18 | 10R | 2200m 2勝良 | 2:13.7 | n=10 | |
| 10/18 | 12R | 1400m 1勝良 | 1:20.5 | n=21 | |
| 10/19 | 2R | 1800m 未勝利良 | 1:47.4 | n=43 | |
| 10/19 | 4R | 1400m 新馬良 | 1:22.2 | n=11 | |
| 10/19 | 5R | 2000m 新馬良 | 2:02.1 | n=18 | |
| 10/19 | 8R | 1600m 2勝良 | 1:33.3 | n=20 |
上がり最速馬はどこまで来たか
この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。
ラップは 12.5-11.1-12.0-12.1-11.7-11.9-11.7-11.7-11.6-12.0。前半3F 35.6・後半3F 35.3で、RPCI 50.8は京都芝2000m良の基準55.0を4.2下回る。数字だけ見れば先行勢には厳しいはずの流れだった。
ところが決着は前残り。1着エンブロイダリーが4角2番手、2着エリカエクスプレスが1番手で、この日の京都芝は先行馬の複勝圏率が基準の1.62倍。位置差 -0.034と合わせて「前有利・やや」の判定だが、1.62倍という倍率そのものはこの1年のG124戦で最も高い。前傾ラップを打ち消すだけの馬場の後押しがあった、と読むのが自然。
それを裏づけるのが上がり上位の着順。最速34.4のパラディレーヌが4角10番手で3着、2位34.6のセナスタイル(3番人気)が14番手で5着、3位34.7のジョスランが13番手で4着。上がり1〜3位がすべて10番手以降で、しかも全員が掲示板に乗りながら勝ち馬には届いていない。脚は使えたが位置が足りなかった、という典型的な形になる。
同レースの過去6年を見ると、勝ち馬の4角位置は 5・4・4・3・7・2 番手。もともと秋華賞は前めが残りやすいレースで、京都開催に戻ってからの傾向とこの年の馬場が同じ方向を向いた。クッション値10.8は同じ月の直近3年平均より0.8高く、芝含水率8.3%は1.3ポイント低い。硬くて乾いた高速馬場だったことも、前が止まらなかった説明になる。
問題は1番人気カムニャック。4角3番手という勝ち馬とほぼ同じ位置にいながら、上がり36.9(16位)・詰め幅 -1.6で1.9秒差の16着まで下がった。前有利の馬場で前にいて止まったのだから、展開の言い訳が立たない。ローズステークスを勝っての1番人気だったが、この敗戦は内容として重く見るべき。
4角2番手。前有利の馬場を押し切ってG1初制覇
ルメール、2番人気。優駿牝馬9着から中21週。基準より4.2速い前傾を4角2番手で受けて押し切った。上がり35.2はメンバー6位で決め手で勝ったわけではないが、先行比1.62倍の馬場を味方にできる位置を取れたことが大きい。流れる展開で後ろから、という形になったときが次の課題。
5番人気2着。逃げて0.1秒差に粘った
武豊、5番人気。オータムハンデ11着から中5週。4角1番手から上がり35.4(8位)、詰め幅 -0.1で0.1秒差の2着。前傾ラップを自分で作って残しており、前有利の恩恵を最大限に使った形。
4角10番手からメンバー最速34.4。0.2秒差3着
丹内祐次、6番人気。ローズステークス8着から中4週。18頭立ての4角10番手からメンバー最速34.4で0.9秒詰めての3着。前有利の馬場で後方から詰め幅0.9は、上位2頭より中身が濃い。差しが決まる条件なら逆転の目がある。
4番人気4着。13番手から上がり3位で0.5秒差
岩田望来、4番人気。紫苑ステークス2着から中5週。4角13番手から上がり34.7(3位)で0.6秒詰めての4着。セナスタイルと同じく、位置の不利をそのまま背負った。
3番人気5着。4角14番手から上がり2位34.6
岩田康誠、3番人気。ローズステークス3着から中4週。4角14番手から上がり34.6(2位)で0.7秒詰めたが0.5秒差の5着。この馬場・この位置では物理的に届かない。着順は参考外でよい。
4角6番手(差)から上がり35.5(メンバー10位)。直線で0.2秒失った。442kg(+10)、前走はローズSG2 4着(中5週)。
4角15番手(追)から上がり34.7(メンバー3位)。直線で0.6秒詰めた。454kg(+2)、前走はマリーG3 9着(中2週)。
4角9番手(差)から上がり35.4(メンバー8位)。直線で0.1秒失った。450kg(+2)、前走はローズSG2 10着(中5週)。
4角3番手(先)から上がり35.8(メンバー13位)。直線で0.5秒失った。502kg(+6)、前走は武田尾特・2勝 1着(中6週)。
4角10番手(差)から上がり35.3(メンバー7位)。直線で変わらず。488kg(+0)、前走は中京記念G3 1着(中9週)。
4角7番手(差)から上がり35.7(メンバー12位)。直線で0.4秒失った。458kg(+2)、前走は紫苑SG2 1着(中6週)。
4角10番手(差)から上がり35.5(メンバー10位)。直線で0.2秒失った。494kg(+6)、前走はローズSG2 6着(中5週)。
4角15番手(追)から上がり35.1(メンバー5位)。直線で0.2秒詰めた。460kg(-4)、前走はローズSG2 15着(中5週)。
4角7番手(差)から上がり36.2(メンバー14位)。直線で0.9秒失った。444kg(+6)、前走はローズSG2 2着(中5週)。
4角3番手(先)から上がり36.7(メンバー15位)。直線で1.4秒失った。470kg(-12)、前走は紫苑SG2 3着(中6週)。
1番人気が16着。前有利の日に絶好位から止まった
川田将雅、1番人気。ローズステークス1着から中5週。4角3番手と勝ち馬のすぐ後ろにいながら、上がり36.9(16位)・詰め幅 -1.6で1.9秒差の16着。先行馬が有利な馬場で先行して止まったので、展開要因では説明できない。次走も人気するようなら慎重に扱いたい。
4角18番手(追)から上がり37.6(メンバー17位)。直線で2.3秒失った。474kg(-2)、前走はクイーンG3 10着(中11週)。
4角15番手(追)から上がり42.9(メンバー18位)。直線で7.6秒失った。440kg(-2)、前走は優駿牝馬G1 7着(中21週)。
先行比1.62倍はこの1年のG1で最も強い前有利。前傾ラップでも前が止まらなかった。
| 馬 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| パラディレーヌ | 上げ | 前有利の馬場で10番手から上がり最速、詰め幅0.9 |
| セナスタイル | 上げ | 14番手から上がり2位。この馬場では届かない位置だった |
| ジョスラン | 上げ | 13番手から上がり3位。位置の不利をそのまま背負った |
| カムニャック | 下げ | 1番人気で前有利の日に3番手から16着。言い訳が立たない |