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Race Review — 2025年10月26日

菊花賞G1

京都 3回9日目 11R 芝3000m(Aコース) 馬場 稍・天候 小雨 18頭 勝時計 3:04.0

7F目に13.2が入る変則的な流れ。3000mの中盤が13秒台まで緩み、残り5Fからの持続戦になった。1番人気エネルジコがメンバー最速35.0で差し切り、13番人気エキサイトバイオが4角1番手から3着に粘った。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 9 エネルジコ牡3・57kg ルメール 1 3:04.0 ― 8→4先 35.01 +0.3 456-12
2 15 エリキング牡3・57kg 川田将雅 2 3:04.3 0.3 12→8差 35.23 +0.1 508-2
3 14 エキサイトバイオ牡3・57kg 荻野極 13 3:04.4 0.4 2→1逃 35.78 -0.4 480+8
4 12 ゲルチュタール牡3・57kg 坂井瑠星 5 3:04.4 0.4 12→8差 35.23 +0.1 524+8
5 18 レッドバンデ牡3・57kg 佐々木大 9 3:04.5 0.5 6→4先 35.57 -0.2 482-4
6 6 ミラージュナイト牡3・57kg 藤岡佑介 8 3:04.5 0.5 17→14追 35.12 +0.2 492+6
7 1 コーチェラバレー牡3・57kg 西村淳也 15 3:04.6 0.6 12→14追 35.36 +0.0 438-4
8 5 ジョバンニ牡3・57kg 松山弘平 6 3:04.7 0.7 12→16追 35.23 +0.1 478+2
9 8 レクスノヴァス牡3・57kg 横山和生 10 3:04.8 0.8 3→2先 36.011 -0.7 484-6
10 13 アロンディ牡3・57kg 団野大成 17 3:05.1 1.1 8→8差 35.910 -0.6 452+0
11 2 アマキヒ牡3・57kg 戸崎圭太 12 3:05.4 1.4 17→18追 35.78 -0.4 492+0
12 3 ライトトラック牡3・57kg 和田竜二 11 3:05.5 1.5 8→8差 36.312 -1.0 474-4
13 11 マイユニバース牡3・57kg 武豊 4 3:05.5 1.5 3→3先 36.713 -1.4 464-2
14 7 ショウヘイ牡3・57kg 岩田望来 3 3:05.6 1.6 3→4先 36.713 -1.4 472+8
15 17 レイヤードレッド牡3・57kg 嶋田純次 18 3:06.3 2.3 16→16追 36.915 -1.6 484+8
16 4 ヤマニンブークリエ牡3・57kg 横山典弘 7 3:06.4 2.4 6→8差 37.316 -2.0 516+0
17 16 ラーシャローム牡3・57kg 岩田康誠 16 3:08.3 4.3 8→13追 39.217 -3.9 470-8
18 10 ジーティーアダマン牡3・57kg 北村友一 14 3:10.8 6.8 1→4先 42.018 -6.7 492+0

単勝 380 / 複勝 180・190・1,180 / 枠連 1,010 / 馬連 1,110 / 馬単 2,100 / 3連複 45,690 / 3連単 140,270

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=16)

今回のペース

平均的な流れRPCI 55.3 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 56.4 基準より -1.1
指標今回コース基準差
前半3F36.4 37.38-1.0
後半3F35.3 35.41-0.1
RPCI55.3 56.4-1.1

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F11.5 13.2 13.1111.6211.7312.8411.6512.7613.2712.9812.8912.21012.01112.11211.91311.51411.915ハロン

今回同コース・同距離の平均(16走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016京都 35.334.7 3:03.3 512 差
2017京都不 37.840.0 3:18.9 72 差
2018京都 37.234.2 3:06.1 66 差
2019京都 37.636.2 3:06.0 67 差
2020京都 36.835.6 3:05.5 44 先
2021阪神 35.135.1 3:04.6 19 逃
2022阪神 34.937.0 3:02.4 14 先
2023京都 35.534.9 3:03.1 28 逃
2024京都 37.035.9 3:04.1 35 先
2025京都稍 36.435.3 3:04.0 48 マ

トラックバイアス

3回京都 8〜9日目(10/25〜26 計2日)の芝全レース
差し有利確度: 明確3着内の4角位置率 基準比 +0.048 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.84倍

クッション値9.7-0.4軟らかめ芝含水率12.0%+2.5かなり湿潤数値の傾き 差し寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2023 0.314 37.5% 16
2024 0.326 42.3% 26
2025 0.355 34.5% 29
2026 0.348 31.0% 29
基準0.306 41.2% 11,293

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
10/253R 1400m 未勝利良 1:21.3 +0.1 n=24
10/255R 1600m 新馬良 1:34.8 -0.6 n=27
10/258R 1800m 2勝良 1:45.7 -0.6 n=17
10/2510R 1400m 3勝良 1:20.2 -0.6 n=13
10/2511R 1800m OP(L)良 1:45.0 -0.9 n=11
10/2512R 1800m 1勝良 1:47.6 +0.8 n=28
10/262R 1600m 未勝利稍 1:35.0 -0.5 n=8
10/263R 2000m 未勝利稍 2:02.5 +0.8 n=9

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 13.1-11.6-11.7-12.8-11.6-12.7-13.2-12.9-12.8-12.2-12.0-12.1-11.9-11.5-11.9。4F目12.8、6F目12.7、7F目13.2と断続的にブレーキがかかり、10F目からは12.2-12.0-12.1-11.9-11.5-11.9と締まっていく。RPCI 55.3は京都芝3000m良の基準56.4を1.1下回る程度で、数字としては標準的だが、ラップの起伏は3000m戦としてもかなり大きい。

この日の京都芝は位置差 +0.048・先行馬の複勝圏率が基準の0.84倍で「差し有利・明確」。芝含水率12.0%は平年より2.5ポイント高く、クッション値も0.4低い。湿って時計のかかる馬場で、稍重表記どおりの状態だった。

それでも3着に4角1番手のエキサイトバイオ(13番人気)が残っている。7F目に13.2まで緩んだぶん、前にいた馬がしっかり息を入れられたからで、差し有利の判定が出た日でも、ラップが緩めば前は残る。この1頭だけで「判定が外れた」と考えるのは早計で、緩急の大きいラップでは前の馬が二度目の加速に対応しやすい、と読むほうが整合的。

勝ったエネルジコは4角4番手からメンバー最速35.0。位置も脚も最上位で、1番人気に順当に応えた形になる。2着エリキングが8番手から35.2(3位)、6着ミラージュナイトが14番手から35.1(2位)と、上がり上位は中団から後ろに集まった。上位5頭のうち4頭が4番手以降で、全体としては差し有利の判定どおりの決着と見てよい。

同レースの過去5年の勝ち馬は4角 4・1・1・2・3番手。菊花賞は前めが残るレースという傾向からすると、4番手から最速上がりで勝ったエネルジコは例年どおりの勝ち方に近い。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 9

◎エネルジコ

1人気
通過
8→4 先
上り3F
35.0 1位
詰め幅
+0.3
前走
新潟記念G3 2着 中8週

1番人気。4番手からメンバー最速35.0で完勝

ルメール、1番人気。新潟記念2着から中8週。緩急の激しい3000mを4角4番手で運び、メンバー最速35.0で0.3秒詰めて勝利。位置も脚も最上位で、距離に不安のない内容だった。

2 15

○エリキング

2人気
通過
12→8 差
上り3F
35.2 3位
詰め幅
+0.1
前走
神戸新聞G2 1着 中5週

2番人気2着。8番手から上がり3位

川田将雅、2番人気。神戸新聞杯1着から中5週。4角8番手から上がり35.2(3位)で0.1秒詰めての2着。勝ち馬より4つ後ろの位置からで、脚色は互角だった。

3 14

▲エキサイトバイオ

13人気
通過
2→1 逃
上り3F
35.7 8位
詰め幅
-0.4
前走
ラジオNIHG3 1着 中17週

13番人気。差し有利の日に逃げて3着

荻野極、13番人気。ラジオNIKKEI賞1着から中7週。差し有利の判定が出た日に4角1番手から0.4秒差の3着。7F目に13.2まで緩んだラップを自分で作れたことが大きいが、その流れを作れること自体がこの馬の武器。

4 12

ゲルチュタール

5人気
通過
12→8 差
上り3F
35.2 3位
詰め幅
+0.1
前走
日本海S・3勝 1着 中8週

5番人気4着。8番手から上がり3位タイ

坂井瑠星、5番人気。日本海ステークス1着から中6週。4角8番手から35.2(3位タイ)で0.4秒差の4着。3勝クラスからの臨戦で崩れておらず、力は足りている。

5 18

レッドバンデ

9人気
通過
6→4 先
上り3F
35.5 7位
詰め幅
-0.2
前走
セントラG2 3着 中6週

4角4番手(先)から上がり35.5(メンバー7位)。直線で0.2秒失った。482kg(-4)、前走はセントラG2 3着(中6週)。

6 6

ミラージュナイト

8人気
通過
17→14 追
上り3F
35.1 2位
詰め幅
+0.2
前走
札幌日刊・2勝 1着 中8週

8番人気6着。4角14番手から上がり2位35.1

藤岡佑介、8番人気。札幌日刊スポーツ杯1着から中8週。4角14番手から上がり35.1(2位)で0.2秒詰めての0.5秒差6着。格上挑戦で後方からこの脚なら、次走以降も注目。

7 1

コーチェラバレー

15人気
通過
12→14 追
上り3F
35.3 6位
詰め幅
+0.0
前走
生田特別・1勝 1着 中6週

4角14番手(追)から上がり35.3(メンバー6位)。直線で変わらず。438kg(-4)、前走は生田特別・1勝 1着(中6週)。

8 5

ジョバンニ

6人気
通過
12→16 追
上り3F
35.2 3位
詰め幅
+0.1
前走
神戸新聞G2 3着 中5週

4角16番手(追)から上がり35.2(メンバー3位)。直線で0.1秒詰めた。478kg(+2)、前走は神戸新聞G2 3着(中5週)。

9 8

レクスノヴァス

10人気
通過
3→2 先
上り3F
36.0 11位
詰め幅
-0.7
前走
阿寒湖特・2勝 1着 中10週

4角2番手(先)から上がり36.0(メンバー11位)。直線で0.7秒失った。484kg(-6)、前走は阿寒湖特・2勝 1着(中10週)。

10 13

アロンディ

17人気
通過
8→8 差
上り3F
35.9 10位
詰め幅
-0.6
前走
1勝クラス 1着 中4週

4角8番手(差)から上がり35.9(メンバー10位)。直線で0.6秒失った。452kg(+0)、前走は1勝クラス 1着(中4週)。

11 2

アマキヒ

12人気
通過
17→18 追
上り3F
35.7 8位
詰め幅
-0.4
前走
阿賀野川・2勝 1着 中10週

4角18番手(追)から上がり35.7(メンバー8位)。直線で0.4秒失った。492kg(+0)、前走は阿賀野川・2勝 1着(中10週)。

12 3

ライトトラック

11人気
通過
8→8 差
上り3F
36.3 12位
詰め幅
-1.0
前走
神戸新聞G2 5着 中5週

4角8番手(差)から上がり36.3(メンバー12位)。直線で1.0秒失った。474kg(-4)、前走は神戸新聞G2 5着(中5週)。

13 11

マイユニバース

4人気
通過
3→3 先
上り3F
36.7 13位
詰め幅
-1.4
前走
九十九里・2勝 1着 中5週

4角3番手(先)から上がり36.7(メンバー13位)。直線で1.4秒失った。464kg(-2)、前走は九十九里・2勝 1着(中5週)。

14 7

ショウヘイ

3人気
通過
3→4 先
上り3F
36.7 13位
詰め幅
-1.4
前走
神戸新聞G2 2着 中5週

4角4番手(先)から上がり36.7(メンバー13位)。直線で1.4秒失った。472kg(+8)、前走は神戸新聞G2 2着(中5週)。

15 17

レイヤードレッド

18人気
通過
16→16 追
上り3F
36.9 15位
詰め幅
-1.6
前走
1勝クラス 1着 中5週

4角16番手(追)から上がり36.9(メンバー15位)。直線で1.6秒失った。484kg(+8)、前走は1勝クラス 1着(中5週)。

16 4

ヤマニンブークリエ

7人気
通過
6→8 差
上り3F
37.3 16位
詰め幅
-2.0
前走
セントラG2 2着 中6週

4角8番手(差)から上がり37.3(メンバー16位)。直線で2.0秒失った。516kg(+0)、前走はセントラG2 2着(中6週)。

17 16

ラーシャローム

16人気
通過
8→13 追
上り3F
39.2 17位
詰め幅
-3.9
前走
1勝クラス 1着 中10週

4角13番手(追)から上がり39.2(メンバー17位)。直線で3.9秒失った。470kg(-8)、前走は1勝クラス 1着(中10週)。

18 10

ジーティーアダマン

14人気
通過
1→4 先
上り3F
42.0 18位
詰め幅
-6.7
前走
セントラG2 11着 中6週

4角4番手(先)から上がり42.0(メンバー18位)。直線で6.7秒失った。492kg(+0)、前走はセントラG2 11着(中6週)。

次走に向けて

7F目に13.2が入る変則ラップ。緩急が大きく、前も後ろも脚を使えた。

馬評価理由
エネルジコ 上げ 4番手から最速上がりで完勝。位置も脚も最上位
ミラージュナイト 上げ 格上挑戦で14番手から上がり2位。0.5秒差なら上々
エキサイトバイオ 上げ 差し有利の日に逃げて3着。緩い流れを作れるのが武器
差し有利の判定が出ていても、ラップが緩めば前は残る。判定は「平均的にどちらが有利か」を示すもので、個々のレースのラップを打ち消すものではない、と確認できた一戦。