◎マスカレードボール
1人気- 通過
- 6→8 差
- 上り3F
- 32.3 3位
- 詰め幅
- +0.6
- 前走
- 東京優駿G1 2着 中22週
1番人気。8番手から上がり32.3で差し切り
ルメール、1番人気。東京優駿2着から中22週。基準より5.2遅い超スローを4角8番手で我慢し、上がり32.3(3位)で0.6秒詰めて差し切った。位置も脚も過不足なく、3歳で古馬G1を制した内容に文句はない。
Race Review — 2025年11月2日
前半3F 37.1に対して後半3F 32.9。4.2秒の落差という極端な瞬発戦になり、14頭すべてが0.7秒差に収まった。1番人気マスカレードボールが4角8番手から差し切り、4着シランケドは上がり31.7という異次元の数字を記録している。
| 着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | タイム | 着差 | 3角→4角 | 上り3F | 詰め | 馬体重 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7 | マスカレードボール牡3・56kg | ルメール | 1 | 1:58.6 | ― | 6→8差 | 32.33 | +0.6 | 470+4 |
| 2 | 9 | ミュージアムマイル牡3・56kg | C.デム | 3 | 1:58.7 | 0.1 | 9→9差 | 32.33 | +0.6 | 500+0 |
| 3 | 3 | ジャスティンパレス牡6・58kg | 団野大成 | 8 | 1:58.8 | 0.2 | 6→6差 | 32.67 | +0.3 | 470+0 |
| 4 | 11 | シランケド牝5・56kg | 横山武史 | 6 | 1:58.8 | 0.2 | 14→14追 | 31.71 | +1.2 | 516+2 |
| 5 | 2 | アーバンシック牡4・58kg | プーシャ | 11 | 1:58.8 | 0.2 | 11→11追 | 32.22 | +0.7 | 514+2 |
| 6 | 13 | メイショウタバル牡4・58kg | 武豊 | 5 | 1:58.8 | 0.2 | 1→1逃 | 33.111 | -0.2 | 508+4 |
| 7 | 12 | セイウンハーデス牡6・58kg | 菅原明良 | 10 | 1:59.0 | 0.4 | 12→11追 | 32.46 | +0.5 | 472-10 |
| 8 | 5 | タスティエーラ牡5・58kg | レーン | 2 | 1:59.0 | 0.4 | 5→5差 | 33.010 | -0.1 | 508+10 |
| 9 | 14 | クイーンズウォーク牝4・56kg | 川田将雅 | 9 | 1:59.0 | 0.4 | 6→6差 | 32.88 | +0.1 | 542+6 |
| 10 | 6 | ブレイディヴェーグ牝5・56kg | 戸崎圭太 | 4 | 1:59.1 | 0.5 | 13→13追 | 32.33 | +0.6 | 474-2 |
| 11 | 10 | エコロヴァルツ牡4・58kg | 三浦皇成 | 13 | 1:59.2 | 0.6 | 3→3先 | 33.312 | -0.4 | 494+8 |
| 12 | 1 | コスモキュランダ牡4・58kg | 津村明秀 | 14 | 1:59.2 | 0.6 | 3→3先 | 33.312 | -0.4 | 520+18 |
| 13 | 8 | ホウオウビスケッツ牡5・58kg | 岩田康誠 | 7 | 1:59.2 | 0.6 | 2→2先 | 33.514 | -0.6 | 504-4 |
| 14 | 4 | ソールオリエンス牡5・58kg | 丹内祐次 | 12 | 1:59.3 | 0.7 | 9→9差 | 32.99 | +0.0 | 478+10 |
単勝 270 / 複勝 140・240・360 / 枠連 770 / 馬連 910 / 馬単 1,390 / 3連複 5,020 / 3連単 15,860
今回のペース
| 指標 | 今回 | コース基準 | 差 |
|---|---|---|---|
| 前半3F | 37.1 | 36.69 | +0.4 |
| 後半3F | 32.9 | 34.43 | -1.5 |
| RPCI | 61.6 | 56.4 | +5.2 |
RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。
今回同コース・同距離の平均(204走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。
同じレースの過去
このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。
| 年 | 場 | 前3F | 後3F | 勝時計 | 1着4角 | 2着4角 | 決まり手 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 東京 | 36.9 | 34.2 | 1:59.3 | 4 | 10 | 先 |
| 2017 | 東京不 | 38.6 | 38.7 | 2:08.3 | 2 | 2 | 先 |
| 2018 | 東京 | 36.2 | 34.5 | 1:56.8 | 5 | 7 | 差 |
| 2019 | 東京 | 35.7 | 34.3 | 1:56.2 | 5 | 3 | 差 |
| 2020 | 東京 | 36.5 | 33.6 | 1:57.8 | 4 | 10 | 先 |
| 2021 | 東京 | 36.2 | 33.6 | 1:57.9 | 6 | 8 | 差 |
| 2022 | 東京 | 34.7 | 36.7 | 1:57.5 | 9 | 1 | 差 |
| 2023 | 東京 | 34.9 | 34.7 | 1:55.2 | 3 | 10 | 先 |
| 2024 | 東京 | 35.9 | 33.7 | 1:57.3 | 13 | 5 | 追 |
| 2025 | 東京 | 37.1 | 32.9 | 1:58.6 | 8 | 9 | 差 |
クッション値9.3-0.1平年並み芝含水率12.1%-2.3かなり乾燥数値の傾き やや前残り寄り
クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。
脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)
4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。
| 年 | 1〜3着の4角位置率 | 4角2番手以内の複勝圏率 | 母数 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 0.297 | 31 | |
| 基準 | 0.336 | 17,226 |
時計水準(比較できたレースのみ)
この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。
| 日 | R | 条件 | 勝時計 | 同条件の過去中央値との差 | 標本 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/1 | 2R | 1400m 未勝利稍 | 1:23.5 | n=9 | |
| 11/1 | 3R | 2000m 未勝利稍 | 2:00.0 | n=5 | |
| 11/1 | 5R | 1600m 新馬稍 | 1:36.9 | n=7 | |
| 11/1 | 9R | 2400m 2勝良 | 2:24.8 | n=29 | |
| 11/1 | 10R | 1600m 3勝良 | 1:32.8 | n=18 | |
| 11/1 | 12R | 1800m 1勝良 | 1:44.1 | n=45 | |
| 11/2 | 1R | 1600m 未勝利良 | 1:33.6 | n=85 | |
| 11/2 | 3R | 1800m 未勝利良 | 1:47.5 | n=79 | |
| 11/2 | 4R | 1600m 新馬良 | 1:33.6 | n=64 | |
| 11/2 | 5R | 2000m 新馬良 | 2:03.6 | n=23 | |
| 11/2 | 8R | 2000m 1勝良 | 2:00.1 | n=31 | |
| 11/2 | 9R | 1600m 2勝良 | 1:33.1 | n=39 |
上がり最速馬はどこまで来たか
この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。
ラップは 12.6-12.3-12.2-12.5-12.4-12.2-11.5-10.9-10.9-11.1。6F目まで12秒台が続き、残り4Fで11.5-10.9-10.9-11.1。RPCI 61.6は東京芝2000m良の基準56.4を5.2上回る超スローで、この1年のG124戦で最も後傾の度合いが大きい。
この形は「位置を問わず決め手で決まる」レースになりやすい。実際、上がり1〜5位は 31.7(4角14番手)・32.2(11番手)・32.3(8番手)・32.3(9番手)・32.4(11番手)で、全員が6番手以降。一方で逃げたメイショウタバルも上がり33.1(11位)で0.2秒差の6着に粘っており、前が止まったわけでもない。スローのぶん、誰も脚を使い切らずに直線を迎えた形になる。
この日の東京芝のバイアスは位置差 -0.039・先行馬の複勝圏率が基準の1.11倍でフラット判定。馬場が特定の脚質を後押ししていたわけではない。14頭が0.7秒差という収束は、馬場でもラップでもなく「全馬が同じ土俵で決め手を出し合った」結果で、着順の差をそのまま能力差と読むのは危険な部類のレース。
4着シランケドの上がり31.7は特筆に値する。4角14番手=最後方から1.2秒詰めており、詰め幅はメンバー最大。0.2秒差まで来ているので、もう少し流れていれば結果は変わっていた可能性が高い。同様に5着アーバンシック(11番人気)も11番手から32.2(2位)で0.7秒詰め。
同レースの過去6年の勝ち馬は4角 4・6・9・3・13・8番手。天皇賞(秋)はもともと位置を問わないレースで、この年の8番手も例年の範囲に収まる。芝含水率12.1%は平年より2.3ポイント低く、時計の出やすい状態だった。
1番人気。8番手から上がり32.3で差し切り
ルメール、1番人気。東京優駿2着から中22週。基準より5.2遅い超スローを4角8番手で我慢し、上がり32.3(3位)で0.6秒詰めて差し切った。位置も脚も過不足なく、3歳で古馬G1を制した内容に文句はない。
3番人気2着。9番手から上がり32.3で0.1秒差
C.デムーロ、3番人気。セントライト記念1着から中6週。4角9番手から勝ち馬と同じ32.3を使い0.1秒差。位置も脚もほぼ互角で、着差は進路の差。
8番人気3着。6番手から上がり7位で0.2秒差
団野大成、8番人気。宝塚記念3着から中20週。4角6番手から0.2秒差の3着。位置をうまく取り、決め手の差を位置で埋めた形になる。
最後方14番手から上がり31.7。詰め幅メンバー最大
横山武史、6番人気。新潟記念1着から中9週。4角14番手=最後方からメンバー最速31.7を使い、1.2秒詰めて0.2秒差の4着。31.7という上がりはこの1年のG1で最速。超スローで最後方という最も不利な形からここまで来たので、内容は勝ち馬に劣らない。
11番人気5着。11番手から上がり2位32.2
プーシャン、11番人気。宝塚記念14着から中20週。4角11番手から上がり32.2(2位)で0.7秒詰めての0.2秒差5着。人気薄でこの脚を使えており、前走の大敗は度外視してよかったことになる。
5番人気6着。超スローを逃げて0.2秒差
武豊、5番人気。宝塚記念1着から中19週。4角1番手から上がり33.1(11位)、詰め幅 -0.2で0.2秒差の6着。上がり勝負になりながら0.2秒差に粘ったのは、逃げの形が嵌まった証拠。同じ形を作れる組み合わせなら侮れない。
4角11番手(追)から上がり32.4(メンバー6位)。直線で0.5秒詰めた。472kg(-10)、前走はエプソムG3 1着(中25週)。
4角5番手(差)から上がり33.0(メンバー10位)。直線で0.1秒失った。508kg(+10)、前走はQE2G1 1着(中27週)。
4角6番手(差)から上がり32.8(メンバー8位)。直線で0.1秒詰めた。542kg(+6)、前走は新潟記念G3 外着(中9週)。
4角13番手(追)から上がり32.3(メンバー3位)。直線で0.6秒詰めた。474kg(-2)、前走は新潟記念G3 6着(中9週)。
4角3番手(先)から上がり33.3(メンバー12位)。直線で0.4秒失った。494kg(+8)、前走は中京記念G3 4着(中11週)。
4角3番手(先)から上がり33.3(メンバー12位)。直線で0.4秒失った。520kg(+18)、前走はオールカG2 8着(中6週)。
4角2番手(先)から上がり33.5(メンバー14位)。直線で0.6秒失った。504kg(-4)、前走は毎日王冠G2 2着(中4週)。
4角9番手(差)から上がり32.9(メンバー9位)。直線で変わらず。478kg(+10)、前走は宝塚記念G1 6着(中20週)。
前半37.1・後半32.9という4.2秒の落差。14頭が0.7秒差の決め手比べになった。
| 馬 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| シランケド | 上げ | 最後方から上がり31.7。この1年のG1で最速の末脚 |
| アーバンシック | 上げ | 11番人気で11番手から上がり2位。前走大敗は度外視でよかった |
| マスカレードボール | 上げ | 3歳で古馬G1。位置も脚も過不足なし |
| メイショウタバル | 上げ | 決め手比べで逃げて0.2秒差。形が嵌まれば侮れない |