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Race Review — 2025年11月16日

エリザベス女王杯G1

京都 4回4日目 11R 芝2200m(Bコース) 馬場 良・天候 晴 16頭 勝時計 2:11.0

2F目に10.7が入る速い立ち上がり。前有利の判定が出ていた京都芝で、逃げたエリカエクスプレスは12着まで下がり、1番人気レガレイラが4角8番手からメンバー最速34.2で完勝した。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 7 レガレイラ牝4・56kg 戸崎圭太 1 2:11.0 ― 10→8差 34.21 +0.7 480+8
2 1 パラディレーヌ牝3・54kg 岩田望来 4 2:11.3 0.3 6→5差 34.74 +0.2 508+6
3 12 ライラック牝6・56kg 藤岡佑介 9 2:11.4 0.4 16→16追 34.21 +0.7 456-2
4 16 リンクスティップ牝3・54kg C.デム 2 2:11.4 0.4 4→3先 35.07 -0.1 482+2
5 13 ココナッツブラウン牝5・56kg 北村友一 3 2:11.5 0.5 12→12追 34.63 +0.3 462+2
6 10 セキトバイースト牝4・56kg 浜中俊 10 2:11.6 0.6 3→3先 35.310 -0.4 468-10
7 5 サフィラ牝4・56kg 西村淳也 15 2:11.6 0.6 10→11追 34.86 +0.1 470+6
8 8 ヴェルミセル牝5・56kg 鮫島克駿 13 2:11.7 0.7 14→12追 34.74 +0.2 468+0
9 11 フェアエールング牝5・56kg 丹内祐次 14 2:12.0 1.0 7→8差 35.29 -0.3 464+0
10 2 ステレンボッシュ牝4・56kg ルメール 6 2:12.0 1.0 7→8差 35.411 -0.5 472+0
11 9 ボンドガール牝4・56kg 津村明秀 12 2:12.1 1.1 12→14追 35.18 -0.2 460+2
12 6 エリカエクスプレス牝3・54kg 武豊 5 2:12.1 1.1 1→1逃 36.014 -1.1 462+0
13 3 シンリョクカ牝5・56kg 木幡初也 11 2:12.2 1.2 2→2先 36.014 -1.1 464-2
14 14 ケリフレッドアスク牝3・54kg 岩田康誠 16 2:12.4 1.4 4→5差 35.912 -1.0 456-2
15 4 カナテープ牝6・56kg レーン 7 2:12.6 1.6 7→5差 36.116 -1.2 468+0
16 15 オーロラエックス牝4・56kg 松山弘平 8 2:13.0 2.0 14→14追 35.912 -1.0 488+0

単勝 230 / 複勝 130・280・460 / 枠連 690 / 馬連 1,280 / 馬単 1,720 / 3連複 8,920 / 3連単 24,680

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=61)

今回のペース

ハイペースRPCI 53.3 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 56.2 基準より -2.9
指標今回コース基準差
前半3F35.4 36.5-1.1
後半3F34.9 34.79+0.1
RPCI53.3 56.2-2.9

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.7 12.8 12.8110.7211.9312.3412.2512.1612.3711.8811.6911.61011.711ハロン

今回同コース・同距離の平均(61走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016京都 36.534.1 2:12.9 73 差
2017京都 36.534.4 2:14.3 42 先
2018京都 36.434.7 2:13.1 91 差
2019京都 37.634.6 2:14.1 81 差
2020阪神 34.934.8 2:10.3 312 先
2021阪神 34.136.5 2:12.1 79 差
2022阪神重 35.336.4 2:13.0 92 差
2023京都 36.535.1 2:12.6 58 差
2024京都 35.234.4 2:11.1 29 先
2025京都 35.434.9 2:11.0 85 差

トラックバイアス

4回京都 3〜4日目(11/15〜16 計2日)の芝全レース
前有利確度: やや3着内の4角位置率 基準比 -0.006 / 先行馬の複勝圏率 基準の1.18倍

クッション値11.3+1.0かなり硬め芝含水率9.2%-1.0乾燥数値の傾き 前残り寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2024 0.345 36.0% 25
2025 0.301 48.5% 33
2026 0.290 50.0% 26
基準0.307 41.0% 11,280

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
11/154R 2000m 未勝利良 2:01.6 +0.6 n=43
11/155R 1600m 新馬良 1:35.7 +0.6 n=27
11/158R 2000m 2勝良 1:59.5 +0.0 n=21
11/1512R 1600m 1勝良 1:33.3 -0.4 n=32
11/163R 1600m 未勝利良 1:33.9 -0.5 n=53
11/165R 2000m 新馬良 2:01.9 -0.1 n=18
11/168R 1400m 2勝良 1:20.7 +0.0 n=19
11/169R 2000m 1勝良 2:01.3 +1.2 n=25
11/1612R 1800m 3勝良 1:45.6 +0.2 n=5

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.8-10.7-11.9-12.3-12.2-12.1-12.3-11.8-11.6-11.6-11.7。2F目の10.7は芝2200mの数字ではない。そこから12秒台で息を入れ、残り4Fを11.8-11.6-11.6-11.7でまとめている。RPCI 53.3は京都芝2200m良の基準56.2を2.9下回る前傾。

この日の京都芝のバイアスは先行馬の複勝圏率が基準の1.18倍で「前有利・やや」。それでも逃げたエリカエクスプレス(秋華賞2着・5番人気)は上がり36.0(14位)・詰め幅 -1.1で1.1秒差の12着まで下がった。2F目10.7を自分で作った代償がそのまま出た形で、馬場の後押しでは補いきれないほど入りが速かったということになる。

勝ったレガレイラは4角8番手からメンバー最速34.2で0.7秒詰め。3着ライラック(9番人気)は4角16番手=最後方から同じ34.2で0.7秒詰めており、上がり最速タイの2頭が、最も前と最も後ろから出ている。位置の差がそのまま着差(0.4秒)になった形で、レガレイラは「速い流れを中団で我慢できた」ことが勝因と読める。

クッション値11.3は同じ月の直近3年平均より1.0高く、この1年のG1で最も硬い部類。芝含水率9.2%も1.0ポイント低い。硬くて乾いた高速馬場で2F目10.7が出たこと自体、馬場と枠順の兼ね合いで前が押し出された可能性がある。

同レースの過去6年の勝ち馬は4角 3・7・9・5・2・8番手と幅広い。エリザベス女王杯は位置を問わないレースで、この年の8番手も特別な位置ではない。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 7

◎レガレイラ

1人気
通過
10→8 差
上り3F
34.2 1位
詰め幅
+0.7
前走
オールカG2 1着 中8週

1番人気。8番手からメンバー最速34.2で完勝

戸崎圭太、1番人気。オールカマー1着から中7週。2F目10.7という速い流れを4角8番手で我慢し、最速34.2で0.7秒詰めて0.3秒差をつけた。速い入りに巻き込まれず、かつ届く位置を取れている。位置取りの巧さと決め手が両立しており、次走も中心視でよい。

2 1

▲パラディレーヌ

4人気
通過
6→5 差
上り3F
34.7 4位
詰め幅
+0.2
前走
秋華賞G1 3着 中4週

4番人気2着。5番手から上がり4位

岩田望来、4番人気。秋華賞3着から中4週。4角5番手から上がり34.7(4位)で0.2秒詰めての2着。秋華賞では10番手から最速を使っており、位置を問わず走れるのが強み。

3 12

○ライラック

9人気
通過
16→16 追
上り3F
34.2 1位
詰め幅
+0.7
前走
アイルラG2 4着 中5週

9番人気。最後方16番手から上がり最速タイ34.2

藤岡佑介、9番人気。アイルランドトロフィー4着から中4週。16頭立ての4角16番手から勝ち馬と同じ34.2を使い0.7秒詰め。最も届きにくい位置から0.4秒差まで来ており、人気薄で軽視できない。

4 16

リンクスティップ

2人気
通過
4→3 先
上り3F
35.0 7位
詰め幅
-0.1
前走
紫苑SG2 8着 中10週

4角3番手(先)から上がり35.0(メンバー7位)。直線で0.1秒失った。482kg(+2)、前走は紫苑SG2 8着(中10週)。

5 13

ココナッツブラウン

3人気
通過
12→12 追
上り3F
34.6 3位
詰め幅
+0.3
前走
札幌記念G2 2着 中13週

3番人気5着。12番手から上がり3位34.6

北村友一、3番人気。札幌記念2着から中12週。4角12番手から上がり34.6(3位)で0.3秒詰めての0.5秒差5着。後方からで届かなかったぶん、着順ほど負けていない。

6 10

セキトバイースト

10人気
通過
3→3 先
上り3F
35.3 10位
詰め幅
-0.4
前走
アイルラG2 10着 中5週

4角3番手(先)から上がり35.3(メンバー10位)。直線で0.4秒失った。468kg(-10)、前走はアイルラG2 10着(中5週)。

7 5

サフィラ

15人気
通過
10→11 追
上り3F
34.8 6位
詰め幅
+0.1
前走
アイルラG2 12着 中5週

4角11番手(追)から上がり34.8(メンバー6位)。直線で0.1秒詰めた。470kg(+6)、前走はアイルラG2 12着(中5週)。

8 8

ヴェルミセル

13人気
通過
14→12 追
上り3F
34.7 4位
詰め幅
+0.2
前走
京都大賞G2 3着 中6週

4角12番手(追)から上がり34.7(メンバー4位)。直線で0.2秒詰めた。468kg(+0)、前走は京都大賞G2 3着(中6週)。

9 11

フェアエールング

14人気
通過
7→8 差
上り3F
35.2 9位
詰め幅
-0.3
前走
オールカG2 4着 中8週

4角8番手(差)から上がり35.2(メンバー9位)。直線で0.3秒失った。464kg(+0)、前走はオールカG2 4着(中8週)。

10 2

ステレンボッシュ

6人気
通過
7→8 差
上り3F
35.4 11位
詰め幅
-0.5
前走
札幌記念G2 15着 中13週

4角8番手(差)から上がり35.4(メンバー11位)。直線で0.5秒失った。472kg(+0)、前走は札幌記念G2 15着(中13週)。

11 9

ボンドガール

12人気
通過
12→14 追
上り3F
35.1 8位
詰め幅
-0.2
前走
アイルラG2 9着 中5週

4角14番手(追)から上がり35.1(メンバー8位)。直線で0.2秒失った。460kg(+2)、前走はアイルラG2 9着(中5週)。

12 6

エリカエクスプレス

5人気
通過
1→1 逃
上り3F
36.0 14位
詰め幅
-1.1
前走
秋華賞G1 2着 中4週

5番人気12着。2F目10.7を作って失速

武豊、5番人気。秋華賞2着から中4週。4角1番手から上がり36.0(14位)・詰め幅 -1.1で1.1秒差の12着。前有利の馬場でもこの入りでは残せない。秋華賞では同じ逃げで2着に粘っており、この敗戦はペース要因として度外視したい。

13 3

シンリョクカ

11人気
通過
2→2 先
上り3F
36.0 14位
詰め幅
-1.1
前走
新潟記念G3 4着 中11週

4角2番手(先)から上がり36.0(メンバー14位)。直線で1.1秒失った。464kg(-2)、前走は新潟記念G3 4着(中11週)。

14 14

ケリフレッドアスク

16人気
通過
4→5 差
上り3F
35.9 12位
詰め幅
-1.0
前走
秋華賞G1 11着 中4週

4角5番手(差)から上がり35.9(メンバー12位)。直線で1.0秒失った。456kg(-2)、前走は秋華賞G1 11着(中4週)。

15 4

カナテープ

7人気
通過
7→5 差
上り3F
36.1 16位
詰め幅
-1.2
前走
アイルラG2 3着 中5週

4角5番手(差)から上がり36.1(メンバー16位)。直線で1.2秒失った。468kg(+0)、前走はアイルラG2 3着(中5週)。

16 15

オーロラエックス

8人気
通過
14→14 追
上り3F
35.9 12位
詰め幅
-1.0
前走
カシオペ(L) 1着 中3週

4角14番手(追)から上がり35.9(メンバー12位)。直線で1.0秒失った。488kg(+0)、前走はカシオペ(L) 1着(中3週)。

次走に向けて

2F目10.7の速い立ち上がり。前有利の馬場でも逃げ馬は残らなかった。

馬評価理由
レガレイラ 上げ 速い流れを8番手で我慢して最速上がり。位置取りと決め手が両立
ライラック 上げ 9番人気で最後方から上がり最速タイ。0.4秒差は位置の差
ココナッツブラウン 上げ 12番手から上がり3位。着順ほど負けていない
エリカエクスプレス 条件替わり 2F目10.7を作っての12着。秋華賞では同じ逃げで2着。度外視してよい
前有利の馬場でも、入りが速すぎれば逃げ馬は残らない。バイアス判定は平均の話で、個々のレースのラップがそれを上回ることがある、と秋華賞(前傾でも前残り)と対にして覚えておきたい。