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Race Review — 2025年11月30日

ジャパンカップG1

東京 5回8日目 12R 芝2400m(Cコース) 馬場 良・天候 晴 18頭 勝時計 2:20.3

2F目10.8から11秒台が6F続く激流。前半3F 34.5は芝2400mの数字ではなく、RPCI 51.8は基準を4.4下回る。勝ち時計2:20.3は過去10年のジャパンCで最速。4番人気カランダガンが4角11番手から詰め幅1.4で差し切った。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 8 カランダガンセ4・58kg バルザロ 4 2:20.3 ― 10→11差 33.21 +1.4 ―
2 15 マスカレードボール牡3・56kg ルメール 1 2:20.3 0.0 9→9差 33.42 +1.2 470+0
3 14 ダノンデサイル牡4・58kg 戸崎圭太 3 2:20.8 0.5 10→9差 33.85 +0.8 ―
4 2 クロワデュノール牡3・56kg 北村友一 2 2:20.9 0.6 4→5差 34.46 +0.2 ―
5 1 ジャスティンパレス牡6・58kg C.デム 5 2:20.9 0.6 13→13追 33.54 +1.1 470+0
6 13 ブレイディヴェーグ牝5・56kg マーカン 9 2:21.0 0.7 16→16追 33.42 +1.2 474+0
7 18 タスティエーラ牡5・58kg レーン 6 2:21.1 0.8 7→6差 34.46 +0.2 502-6
8 16 シンエンペラー牡4・58kg 坂井瑠星 7 2:21.4 1.1 6→6差 34.78 -0.1 ―
9 3 コスモキュランダ牡4・58kg 丹内祐次 16 2:21.9 1.6 4→3先 35.612 -1.0 522+2
10 10 シュトルーヴェセ6・58kg 菅原明良 17 2:22.2 1.9 15→13追 34.99 -0.3 478-2
11 4 ディープモンスター牡7・58kg 松山弘平 11 2:22.3 2.0 7→6差 35.612 -1.0 470+4
12 9 セイウンハーデス牡6・58kg 津村明秀 13 2:22.6 2.3 1→1逃 36.915 -2.3 472+0
13 7 ダノンベルーガ牡6・58kg 佐々木大 15 2:22.6 2.3 10→11差 35.511 -0.9 498-10
14 12 ヨーホーレイク牡7・58kg 岩田望来 12 2:22.7 2.4 13→13追 35.410 -0.8 522+2
15 5 サンライズアース牡4・58kg 池添謙一 8 2:23.0 2.7 3→3先 36.714 -2.1 530-4
16 6 ホウオウビスケッツ牡5・58kg 岩田康誠 14 2:23.8 3.5 2→2先 37.716 -3.1 502-2
止 11 アドマイヤテラ牡4・58kg 川田将雅 10 ― ― ―→―― ― ― 494-2
消 17 ドゥレッツァ牡5・58kg プーシャ ― ― ― ―→―― ― ― ―

単勝 620 / 複勝 210・120・180 / 枠連 740 / 馬連 1,180 / 馬単 2,370 / 3連複 1,930 / 3連単 11,070

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=178)

今回のペース

超ハイペースRPCI 51.8 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 56.2 基準より -4.4
指標今回コース基準差
前半3F34.5 36.86-2.4
後半3F34.6 34.73-0.1
RPCI51.8 56.2-4.4

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.8 12.9 12.3110.8211.4311.5411.6511.6612.0712.2812.3911.81011.51111.312ハロン

今回同コース・同距離の平均(178走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016東京 37.234.7 2:25.8 19 逃
2017東京 36.335.1 2:23.7 47 先
2018東京 35.934.4 2:20.6 21 先
2019東京重 36.437.2 2:25.9 52 差
2020東京 35.337.8 2:23.0 49 先
2021東京 37.035.3 2:24.7 82 差
2022東京 36.334.2 2:23.7 1012 差
2023東京 35.536.5 2:21.8 34 先
2024東京 36.334.1 2:23.6 86 差
2024東京 37.133.4 2:25.5 72 差
2025東京 34.534.6 2:20.3 119 差
2026東京 36.234.9 1:58.6 211 先

トラックバイアス

5回東京 7〜8日目(11/29〜30 計2日)の芝全レース
差し有利確度: やや3着内の4角位置率 基準比 +0.029 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.72倍

クッション値9.3-0.1平年並み芝含水率14.9%+0.5平年並み数値の傾き 平年並み

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2021 0.332 22.9% 35
2022 0.349 34.5% 29
2023 0.354 30.0% 30
2024 0.300 40.6% 32
2025 0.365 25.0% 28
基準0.336 34.8% 17,198

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
11/292R 1400m 未勝利良 1:21.7 -0.1 n=55
11/293R 1800m 未勝利良 1:47.9 +0.3 n=79
11/295R 1600m 新馬良 1:35.3 -0.4 n=64
11/297R 2400m 1勝良 2:23.5 -2.6 n=33
11/2912R 1600m 2勝良 1:33.8 +0.4 n=39
11/302R 1600m 未勝利良 1:34.7 +0.4 n=85
11/304R 2000m 未勝利良 1:59.9 -0.7 n=61
11/306R 1800m 新馬良 1:47.0 -2.1 n=47
11/308R 1600m 1勝良 1:33.1 -0.3 n=63
11/309R 2000m 2勝良 1:58.4 -1.2 n=30
11/3011R 2000m 3勝良 1:57.6 -0.9 n=20
11/3012R 2400m G1良 2:20.3 -3.6 n=14

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.3-10.8-11.4-11.5-11.6-11.6-12.0-12.2-12.3-11.8-11.5-11.3。2F目10.8のあと11.4-11.5-11.6-11.6と11秒台が続く。芝2400mで前半3F 34.5は明らかに速すぎ、RPCI 51.8は東京芝2400m良の基準56.2を4.4下回る。

この流れで先行した馬は壊滅した。4角1番手のセイウンハーデスが詰め幅 -2.3で12着、2番手のホウオウビスケッツが -3.1で16着、3番手のコスモキュランダが -1.0で9着。4角3番手以内の3頭がすべて9着以下という、はっきりした前崩れになっている。

この日の東京芝は位置差 +0.029・先行馬の複勝圏率が基準の0.72倍で「差し有利・やや」。馬場もラップも同じ方向を向いたため、結果は素直に差し決着になった。上位3頭の4角位置は11番手・9番手・9番手で、詰め幅は1.4・1.2・0.8。

勝ち時計2:20.3は過去10年で最速。それまでの最速は2023年の2:21.8で、1.5秒も更新している。前半が速かったぶんだけ全体が速くなった形だが、芝含水率14.9%は平年より0.5ポイント高く、クッション値も平年並みで、馬場が異常に速かったわけではない。つまりこの時計はラップがもたらしたもので、個々の馬の持ち時計として他場に持ち込むのは危険。

同レースの過去6年の勝ち馬は4角 4・8・10・3・8・11番手。ジャパンCはもともと中団から差せるレースで、11番手は例年の範囲。ただし今年は前が崩れた度合いが大きく、差して届いたというより、前が止まったと読むのが正確。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 8

◎カランダガン

4人気
通過
10→11 差
上り3F
33.2 1位
詰め幅
+1.4
前走
英チャG1 1着 中6週

4角11番手からメンバー最速33.2。詰め幅1.4でG1制覇

バルザローナ、4番人気。英チャンピオンステークス1着からの遠征。基準より4.4速い流れを4角11番手で見て、メンバー最速33.2で1.4秒詰めて差し切った。詰め幅はメンバー最大。前が崩れる展開に恵まれた面はあるが、その中で最も速い脚を使ったのは事実。

2 15

○マスカレードボール

1人気
通過
9→9 差
上り3F
33.4 2位
詰め幅
+1.2
前走
天皇賞秋G1 1着 中4週

1番人気2着。9番手から上がり2位で1.2秒詰め

ルメール、1番人気。天皇賞(秋)1着から中4週。4角9番手から上がり33.4(2位)で1.2秒詰めてハナ差の2着。3歳で古馬相手に連続好走しており、位置も脚も上位。天皇賞(秋)の超スローとは正反対の激流で同じ着差なら、流れを問わない。

3 14

▲ダノンデサイル

3人気
通過
10→9 差
上り3F
33.8 5位
詰め幅
+0.8
前走
インタG1 5着 中14週

3番人気3着。9番手から上がり5位

戸崎圭太、3番人気。インターナショナルステークス5着から中13週。4角9番手から0.5秒差の3着。海外帰りで崩れておらず、安定感がある。

4 2

クロワデュノール

2人気
通過
4→5 差
上り3F
34.4 6位
詰め幅
+0.2
前走
凱旋門G1 14着 中8週

4角5番手(差)から上がり34.4(メンバー6位)。直線で0.2秒詰めた。前走は凱旋門G1 14着(中8週)。

5 1

ジャスティンパレス

5人気
通過
13→13 追
上り3F
33.5 4位
詰め幅
+1.1
前走
天皇賞秋G1 3着 中4週

5番人気5着。13番手から上がり4位で1.1秒詰め

C.デムーロ、5番人気。天皇賞(秋)3着から中4週。4角13番手から上がり33.5(4位)で0.6秒差の5着。位置を考えれば悪くない内容。

6 13

ブレイディヴェーグ

9人気
通過
16→16 追
上り3F
33.4 2位
詰め幅
+1.2
前走
天皇賞秋G1 10着 中4週

9番人気6着。4角16番手から上がり2位タイ33.4

マーカンド、9番人気。天皇賞(秋)10着から中4週。4角16番手から33.4(2位タイ)で1.2秒詰めての0.7秒差6着。勝ち馬とほぼ同じ脚を5つ後ろの位置から使っている。人気薄のうちに拾っておきたい。

7 18

タスティエーラ

6人気
通過
7→6 差
上り3F
34.4 6位
詰め幅
+0.2
前走
天皇賞秋G1 8着 中4週

4角6番手(差)から上がり34.4(メンバー6位)。直線で0.2秒詰めた。502kg(-6)、前走は天皇賞秋G1 8着(中4週)。

8 16

シンエンペラー

7人気
通過
6→6 差
上り3F
34.7 8位
詰め幅
-0.1
前走
愛CSG1 6着 中11週

4角6番手(差)から上がり34.7(メンバー8位)。直線で0.1秒失った。前走は愛CSG1 6着(中11週)。

9 3

コスモキュランダ

16人気
通過
4→3 先
上り3F
35.6 12位
詰め幅
-1.0
前走
天皇賞秋G1 12着 中4週

4角3番手(先)から上がり35.6(メンバー12位)。直線で1.0秒失った。522kg(+2)、前走は天皇賞秋G1 12着(中4週)。

10 10

シュトルーヴェ

17人気
通過
15→13 追
上り3F
34.9 9位
詰め幅
-0.3
前走
アルゼンHG2 5着 中3週

4角13番手(追)から上がり34.9(メンバー9位)。直線で0.3秒失った。478kg(-2)、前走はアルゼンHG2 5着(中3週)。

11 4

ディープモンスター

11人気
通過
7→6 差
上り3F
35.6 12位
詰め幅
-1.0
前走
京都大賞G2 1着 中8週

4角6番手(差)から上がり35.6(メンバー12位)。直線で1.0秒失った。470kg(+4)、前走は京都大賞G2 1着(中8週)。

12 9

セイウンハーデス

13人気
通過
1→1 逃
上り3F
36.9 15位
詰め幅
-2.3
前走
天皇賞秋G1 7着 中4週

13番人気12着。激流を逃げて詰め幅 -2.3

津村明秀、13番人気。天皇賞(秋)7着から中4週。前半3F 34.5という芝2400mではあり得ない流れを4角1番手で作り、上がり36.9(15位)で2.3秒差の12着。この敗戦は完全に度外視してよい。

13 7

ダノンベルーガ

15人気
通過
10→11 差
上り3F
35.5 11位
詰め幅
-0.9
前走
新潟記念G3 13着 中13週

4角11番手(差)から上がり35.5(メンバー11位)。直線で0.9秒失った。498kg(-10)、前走は新潟記念G3 13着(中13週)。

14 12

ヨーホーレイク

12人気
通過
13→13 追
上り3F
35.4 10位
詰め幅
-0.8
前走
オールカG2 3着 中10週

4角13番手(追)から上がり35.4(メンバー10位)。直線で0.8秒失った。522kg(+2)、前走はオールカG2 3着(中10週)。

15 5

サンライズアース

8人気
通過
3→3 先
上り3F
36.7 14位
詰め幅
-2.1
前走
京都大賞G2 2着 中8週

4角3番手(先)から上がり36.7(メンバー14位)。直線で2.1秒失った。530kg(-4)、前走は京都大賞G2 2着(中8週)。

16 6

ホウオウビスケッツ

14人気
通過
2→2 先
上り3F
37.7 16位
詰め幅
-3.1
前走
天皇賞秋G1 13着 中4週

4角2番手(先)から上がり37.7(メンバー16位)。直線で3.1秒失った。502kg(-2)、前走は天皇賞秋G1 13着(中4週)。

止 11

アドマイヤテラ

10人気
通過
―→― ―
上り3F
― ―位
詰め幅
―
前走
京都大賞G2 4着 中8週

494kg(-2)、前走は京都大賞G2 4着(中8週)。

消 17

ドゥレッツァ

―人気
通過
―→― ―
上り3F
― ―位
詰め幅
―
前走
京都大賞G2 8着 中8週

前走は京都大賞G2 8着(中8週)。

次走に向けて

芝2400mで前半3F 34.5。基準比 -4.4の激流で、4角3番手以内が全滅した。

馬評価理由
カランダガン 上げ 11番手から上がり最速、詰め幅1.4はメンバー最大
マスカレードボール 上げ 3歳で9番手から上がり2位。超スローの天皇賞秋とは正反対の流れでも好走
ブレイディヴェーグ 上げ 16番手から勝ち馬と同等の脚。9番人気で0.7秒差
セイウンハーデス 条件替わり 芝2400mで前半34.5を逃げての12着。度外視してよい
勝ち時計2:20.3は過去10年で最速だが、馬場は平年並み。速くなった原因はラップであって馬場ではないので、この日の走破時計を他場・他開催の物差しに使わないこと。