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Race Review — 2025年12月14日

阪神ジュベナイルフィリーズG1

阪神 5回4日目 11R 芝1600m(Aコース) 馬場 良・天候 晴 18頭 勝時計 1:32.6

前半3F 33.7・後半3F 35.3。1.6秒も落ちる2歳牝馬戦としては異例の激流で、RPCI 47.4は基準54.3を6.9下回る。2番人気スターアニスが4角7番手から差し切り、2着には13番手のギャラボーグが突っ込んだ。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 9 スターアニス牝2・55kg 松山弘平 2 1:32.6 ― 8→7差 34.52 +0.8 478+0
2 5 ギャラボーグ牝2・55kg 川田将雅 4 1:32.8 0.2 12→13追 34.31 +1.0 500+0
3 17 タイセイボーグ牝2・55kg 西村淳也 6 1:32.9 0.3 6→6差 35.07 +0.3 486+16
4 11 スウィートハピネス牝2・55kg 高杉吏麒 9 1:32.9 0.3 11→9差 34.52 +0.8 440-2
5 4 アランカール牝2・55kg 北村友一 1 1:33.1 0.5 18→9差 34.76 +0.6 438+0
6 6 アルバンヌ牝2・55kg 坂井瑠星 3 1:33.3 0.7 14→15追 34.64 +0.7 464-16
7 18 ショウナンカリス牝2・55kg 池添謙一 11 1:33.5 0.9 10→9差 35.29 +0.1 418+0
8 7 マーゴットラヴミー牝2・55kg 武豊 5 1:33.5 0.9 4→4先 35.813 -0.5 428-6
9 2 レディーゴール牝2・55kg 松若風馬 18 1:33.5 0.9 16→17追 34.64 +0.7 450-6
10 10 イヌボウノウタゴエ牝2・55kg 酒井学 12 1:33.7 1.1 13→13追 35.29 +0.1 474-4
11 14 スタニングレディ牝2・55kg 和田竜二 10 1:33.8 1.2 16→15追 35.18 +0.2 456+0
12 3 ミツカネベネラ牝2・55kg 津村明秀 8 1:33.8 1.2 8→9差 35.511 -0.2 444+0
13 16 ローズカリス牝2・55kg 田口貫太 17 1:34.0 1.4 3→3先 36.415 -1.1 430-3
14 12 メイプルハッピー牝2・55kg 岩田康誠 15 1:34.2 1.6 6→7差 36.114 -0.8 476-12
15 8 ヒズマスターピース牝2・55kg 藤岡佑介 7 1:34.2 1.6 1→1逃 36.917 -1.6 488-8
16 15 ラスティングスノー牝2・55kg 菱田裕二 13 1:34.4 1.8 4→4先 36.716 -1.4 470+6
17 13 フロムレイブン牝2・55kg 吉村誠之 14 1:35.0 2.4 2→2先 37.618 -2.3 470-2
18 1 アンヘリータス牝2・55kg ジェルー 16 1:35.1 2.5 14→18追 35.511 -0.2 422-6

単勝 500 / 複勝 200・230・260 / 枠連 990 / 馬連 2,020 / 馬単 3,710 / 3連複 6,470 / 3連単 30,180

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=261)

今回のペース

超ハイペースRPCI 47.4 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 54.3 基準より -6.9
指標今回コース基準差
前半3F33.7 35.6-1.9
後半3F35.3 34.34+1.0
RPCI47.4 54.3-6.9

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.5 12.6 12.4110.5210.8311.6412.0512.0611.4711.98ハロン

今回同コース・同距離の平均(261走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016阪神 34.735.2 1:34.0 413 先
2017阪神 35.334.4 1:34.3 85 差
2018阪神 34.835.0 1:34.1 1617 追
2019阪神 33.735.2 1:32.7 12 逃
2020阪神 34.934.4 1:33.1 48 先
2021阪神 34.134.8 1:33.8 106 差
2022阪神 33.736.1 1:33.1 88 差
2023阪神 34.434.4 1:32.6 810 差
2024京都 34.234.9 1:33.4 99 差
2025阪神 33.735.3 1:32.6 713 差

トラックバイアス

5回阪神 3〜4日目(12/13〜14 計2日)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 +0.021 / 先行馬の複勝圏率 基準の1.0倍

クッション値8.3-1.0かなり軟らかめ芝含水率15.2%+3.5かなり湿潤数値の傾き 差し寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2021 0.349 34.6% 26
2022 0.303 42.4% 33
2023 0.278 46.7% 30
2025 0.344 38.7% 31
基準0.321 38.9% 13,887

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
12/133R 1200m 未勝利良 1:09.1 -0.1 n=16
12/135R 1800m 新馬良 1:48.9 +0.6 n=21
12/137R 2000m 未勝利良 2:00.9 -0.5 n=54
12/139R 2000m 1勝良 2:01.9 +1.7 n=29
12/1311R 1600m OP(L)良 1:31.8 -1.2 n=10
12/1312R 1800m 2勝良 1:44.5 -1.1 n=18
12/143R 1800m 未勝利稍 1:46.4 -1.4 n=13
12/145R 2000m 新馬良 2:03.8 +1.2 n=23
12/149R 2200m 3勝良 2:11.6 -0.8 n=7
12/1411R 1600m G1良 1:32.6 -0.2 n=12
12/1412R 1600m 2勝良 1:34.4 +0.9 n=24

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.4-10.5-10.8-11.6-12.0-12.0-11.4-11.9。2F目10.5・3F目10.8は2歳牝馬のマイル戦の数字ではない。前半3F 33.7に対して後半3F 35.3で1.6秒の落差。RPCI 47.4は阪神芝1600m良の基準54.3を6.9下回り、この1年のG124戦で最も前傾の度合いが大きい。

この日の阪神芝のバイアスは位置差 +0.021・先行馬の複勝圏率が基準の1.00倍でフラット。馬場は中立だったので、前が苦しくなったのは完全にラップの責任。芝含水率15.2%は平年より3.5ポイント高く、クッション値8.3も1.0低い。湿って軟らかい馬場で、時計もかかりやすい状態だった。

決着は差し優勢。1着スターアニスが4角7番手で上がり34.5(2位)、2着ギャラボーグが13番手で上がり最速34.3、詰め幅1.0。4着スウィートハピネスも9番手から34.5(2位タイ)で0.8秒詰め、6着アルバンヌは15番手から34.6(4位)。掲示板5頭のうち4頭が6番手以降で、前にいた組では8着マーゴットラヴミー(4番手・詰め幅 -0.5)が最先着だった。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 1・4・10・8・8・9・7番手。阪神ジュベナイルフィリーズは中団からの差しが決まるレースで、7番手という位置は例年どおり。ただし今年は前半3Fが33.7まで速くなっており、位置の優劣が例年以上にはっきり出たと見るべき。

注意したいのは、9着レディーゴール(18番人気)が4角17番手から上がり34.6(4位タイ)で0.7秒詰めていること。最低人気で最後方からこの脚なら、次走以降で人気が落ちた時に拾う価値がある。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 9

◎スターアニス

2人気
通過
8→7 差
上り3F
34.5 2位
詰め幅
+0.8
前走
中京2歳G3 2着 中15週

基準比 -6.9の激流を7番手から差し切り

松山弘平、2番人気。中京2歳ステークス2着から中3週。この1年のG1で最も前傾の流れを4角7番手で運び、上がり34.5(2位)で0.8秒詰めて差し切った。位置も脚も最上位で、激流を捌く操縦性も示している。

2 5

○ギャラボーグ

4人気
通過
12→13 追
上り3F
34.3 1位
詰め幅
+1.0
前走
未勝利* 1着 中13週

4角13番手からメンバー最速34.3。詰め幅1.0で2着

川田将雅、4番人気。未勝利勝ちからの臨戦で中5週。18頭立ての4角13番手からメンバー最速34.3で1.0秒詰め、0.2秒差の2着。キャリアの浅さを考えると、この脚は相当。次走以降も注目。

3 17

タイセイボーグ

6人気
通過
6→6 差
上り3F
35.0 7位
詰め幅
+0.3
前走
アルテミG3 3着 中7週

4角6番手(差)から上がり35.0(メンバー7位)。直線で0.3秒詰めた。486kg(+16)、前走はアルテミG3 3着(中7週)。

4 11

▲スウィートハピネス

9人気
通過
11→9 差
上り3F
34.5 2位
詰め幅
+0.8
前走
白菊賞・1勝* 2着 中2週

9番人気4着。9番手から上がり2位タイ34.5

高杉吏麒、9番人気。白菊賞2着から中4週。4角9番手から34.5(2位タイ)で0.8秒詰めての0.3秒差4着。人気薄で位置も脚も上位という、評価しやすい形の好走。

5 4

アランカール

1人気
通過
18→9 差
上り3F
34.7 6位
詰め幅
+0.6
前走
野路菊S 1着 中12週

1番人気5着。9番手から上がり6位

北村友一、1番人気。野路菊ステークス1着から中9週。4角9番手から上がり34.7(6位)で0.5秒差の5着。大きくは負けていないが、上位2頭に対して決め手が一歩足りなかった。

6 6

アルバンヌ

3人気
通過
14→15 追
上り3F
34.6 4位
詰め幅
+0.7
前走
サフラン・1勝 1着 中11週

4角15番手(追)から上がり34.6(メンバー4位)。直線で0.7秒詰めた。464kg(-16)、前走はサフラン・1勝 1着(中11週)。

7 18

ショウナンカリス

11人気
通過
10→9 差
上り3F
35.2 9位
詰め幅
+0.1
前走
ファンタG3 2着 中6週

4角9番手(差)から上がり35.2(メンバー9位)。直線で0.1秒詰めた。418kg(+0)、前走はファンタG3 2着(中6週)。

8 7

マーゴットラヴミー

5人気
通過
4→4 先
上り3F
35.8 13位
詰め幅
-0.5
前走
白菊賞・1勝* 1着 中2週

4角4番手(先)から上がり35.8(メンバー13位)。直線で0.5秒失った。428kg(-6)、前走は白菊賞・1勝* 1着(中2週)。

9 2

レディーゴール

18人気
通過
16→17 追
上り3F
34.6 4位
詰め幅
+0.7
前走
白菊賞・1勝* 6着 中2週

18番人気。4角17番手から上がり4位タイ34.6

松若風馬、18番人気。白菊賞6着から中4週。最低人気で4角17番手から34.6(4位タイ)、0.7秒詰めての9着。着順は9着でも、位置と脚を見れば掲示板級の中身。人気がないうちに押さえたい。

10 10

イヌボウノウタゴエ

12人気
通過
13→13 追
上り3F
35.2 9位
詰め幅
+0.1
前走
未勝利・牝* 1着 中4週

4角13番手(追)から上がり35.2(メンバー9位)。直線で0.1秒詰めた。474kg(-4)、前走は未勝利・牝* 1着(中4週)。

11 14

スタニングレディ

10人気
通過
16→15 追
上り3F
35.1 8位
詰め幅
+0.2
前走
新馬 1着 中9週

4角15番手(追)から上がり35.1(メンバー8位)。直線で0.2秒詰めた。456kg(+0)、前走は新馬 1着(中9週)。

12 3

ミツカネベネラ

8人気
通過
8→9 差
上り3F
35.5 11位
詰め幅
-0.2
前走
アルテミG3 2着 中7週

4角9番手(差)から上がり35.5(メンバー11位)。直線で0.2秒失った。444kg(+0)、前走はアルテミG3 2着(中7週)。

13 16

ローズカリス

17人気
通過
3→3 先
上り3F
36.4 15位
詰め幅
-1.1
前走
兵庫ジG2 5着 中2週

4角3番手(先)から上がり36.4(メンバー15位)。直線で1.1秒失った。430kg(-3)、前走は兵庫ジG2 5着(中2週)。

14 12

メイプルハッピー

15人気
通過
6→7 差
上り3F
36.1 14位
詰め幅
-0.8
前走
ファンタG3 7着 中6週

4角7番手(差)から上がり36.1(メンバー14位)。直線で0.8秒失った。476kg(-12)、前走はファンタG3 7着(中6週)。

15 8

ヒズマスターピース

7人気
通過
1→1 逃
上り3F
36.9 17位
詰め幅
-1.6
前走
赤松賞・1勝* 1着 中3週

4角1番手(逃)から上がり36.9(メンバー17位)。直線で1.6秒失った。488kg(-8)、前走は赤松賞・1勝* 1着(中3週)。

16 15

ラスティングスノー

13人気
通過
4→4 先
上り3F
36.7 16位
詰め幅
-1.4
前走
りんどう・1勝 1着 中10週

4角4番手(先)から上がり36.7(メンバー16位)。直線で1.4秒失った。470kg(+6)、前走はりんどう・1勝 1着(中10週)。

17 13

フロムレイブン

14人気
通過
2→2 先
上り3F
37.6 18位
詰め幅
-2.3
前走
未勝利・牝* 1着 中7週

4角2番手(先)から上がり37.6(メンバー18位)。直線で2.3秒失った。470kg(-2)、前走は未勝利・牝* 1着(中7週)。

18 1

アンヘリータス

16人気
通過
14→18 追
上り3F
35.5 11位
詰め幅
-0.2
前走
ファンタG3 12着 中6週

4角18番手(追)から上がり35.5(メンバー11位)。直線で0.2秒失った。422kg(-6)、前走はファンタG3 12着(中6週)。

次走に向けて

前半33.7・後半35.3。この1年のG1で最も前傾(基準比 -6.9)の流れだった。

馬評価理由
ギャラボーグ 上げ 13番手からメンバー最速、詰め幅1.0。キャリアの浅さを考えれば破格
スターアニス 上げ 激流を7番手で捌いて差し切り。位置も脚も最上位
レディーゴール 上げ 18番人気で17番手から上がり4位タイ。着順は位置の差
スウィートハピネス 上げ 9番人気で位置も脚も上位
馬場はフラットで、前が苦しくなったのは純粋にラップの結果。2歳戦で前半3F 33.7が出た以上、前にいた組の着順は大きく割り引いて読みたい。