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Race Review — 2025年12月21日

朝日杯フューチュリティステークスG1

阪神 5回6日目 11R 芝1600m(Aコース) 馬場 重・天候 小雨 14頭 勝時計 1:33.2

重馬場の2歳マイル戦。14頭立てで1着から10着までが1.2秒差という接戦になり、2番人気カヴァレリッツォが4角8番手からメンバー最速34.3で差し切った。1番人気アドマイヤクワッズは同じ8番手から3着。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 8 カヴァレリッツォ牡2・56kg C.デム 2 1:33.2 ― 7→8差 34.31 +0.7 482+4
2 10 ダイヤモンドノット牡2・56kg ルメール 5 1:33.3 0.1 1→1逃 35.17 -0.1 472+4
3 12 アドマイヤクワッズ牡2・56kg 坂井瑠星 1 1:33.5 0.3 11→8差 34.63 +0.4 478+0
4 3 エコロアルバ牡2・56kg 松山弘平 3 1:33.5 0.3 7→8差 34.74 +0.3 474+2
5 13 リアライズシリウス牡2・56kg 津村明秀 4 1:34.0 0.8 4→4先 35.48 -0.4 530+12
6 1 グッドピース牡2・56kg 西村淳也 10 1:34.2 1.0 4→4先 35.59 -0.5 458-8
7 2 ホワイトオーキッド牝2・55kg 北村友一 11 1:34.2 1.0 12→12追 35.06 +0.0 428+6
8 6 タガノアラリア牡2・56kg ジェルー 8 1:34.2 1.0 2→2先 35.710 -0.7 452+8
9 5 ストームサンダー牡2・56kg 岩田康誠 14 1:34.4 1.2 14→14追 34.52 +0.5 460+2
10 4 コスモレッド牝2・55kg 藤岡佑介 13 1:34.4 1.2 13→13追 34.85 +0.2 444-8
11 7 コルテオソレイユ牡2・56kg 川田将雅 6 1:34.6 1.4 4→4先 36.011 -1.0 458+2
12 11 カクウチ牡2・56kg 岩田望来 9 1:34.8 1.6 2→2先 36.414 -1.4 452+4
13 14 レッドリガーレ牡2・56kg 吉村誠之 12 1:34.9 1.7 7→4先 36.213 -1.2 462-8
14 9 スペルーチェ牡2・56kg 三浦皇成 7 1:34.9 1.7 7→8差 36.112 -1.1 456-4

単勝 360 / 複勝 140・210・130 / 枠連 900 / 馬連 1,390 / 馬単 2,280 / 3連複 1,290 / 3連単 7,510

ラップとペース

基準=同コース・馬場重の平均(n=23)

今回のペース

平均的な流れRPCI 49.8 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 51.2 基準より -1.4
指標今回コース基準差
前半3F34.6 35.61-1.0
後半3F35.0 35.57-0.6
RPCI49.8 51.2-1.4

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.8 12.6 12.4110.8211.4311.7411.9511.6611.2712.28ハロン

今回同コース・同距離の平均(23走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016阪神 35.634.8 1:35.4 1214 差
2017阪神 35.234.0 1:33.3 410 先
2018阪神 35.334.4 1:33.9 34 先
2019阪神 33.835.8 1:33.0 38 先
2020阪神 33.735.4 1:32.3 29 先
2021阪神 34.335.2 1:33.5 75 差
2022阪神 34.136.1 1:33.9 311 先
2023阪神 34.135.4 1:33.8 417 先
2024京都 35.433.7 1:34.1 24 先
2025阪神重 34.635.0 1:33.2 81 差

トラックバイアス

5回阪神 5〜6日目(12/20〜21 計2日)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 -0.012 / 先行馬の複勝圏率 基準の1.11倍

クッション値9.0-0.2平年並み芝含水率13.6%+1.4湿潤数値の傾き やや差し寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2021 0.427 25.0% 28
2022 0.406 25.9% 27
2023 0.374 19.2% 26
2025 0.311 42.9% 28
基準0.321 38.8% 13,840

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
12/202R 2000m 未勝利良 2:00.7 -0.8 n=54
12/203R 1600m 未勝利良 1:33.6 -0.9 n=60
12/205R 1600m 新馬良 1:35.5 -0.4 n=35
12/2010R 2400m 2勝良 2:26.7 -0.5 n=13
12/2012R 1200m 2勝良 1:08.2 -0.1 n=22
12/213R 1800m 未勝利稍 1:47.5 -0.3 n=13

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.4-10.8-11.4-11.7-11.9-11.6-11.2-12.2。2F目10.8で入ったあと中盤で緩み、残り2Fが11.2-12.2。RPCI 49.8は阪神芝1600m重の基準51.2を1.4下回る前傾だが、同じ条件の阪神ジュベナイルフィリーズ(1週前・基準比 -6.9)に比べればはるかに穏やか。前半3F 34.6・後半3F 35.0で、落差は0.4秒しかない。

この日の阪神芝のバイアスは位置差 -0.012・先行馬の複勝圏率が基準の1.11倍でフラット判定。馬場状態は重で、芝含水率13.6%は平年より1.4ポイント高い。時計のかかる馬場だが、脚質的な偏りは出ていない。

決着は中団から。1着カヴァレリッツォ(4角8番手)、3着アドマイヤクワッズ(8番手)、4着エコロアルバ(8番手)と、4角8番手の3頭が上位を占めた。一方で2着ダイヤモンドノットは4角1番手から詰め幅 -0.1で粘っており、前も後ろも極端には不利でなかったことが分かる。

上がり上位は 34.3(8番手)・34.5(14番手)・34.6(8番手)・34.7(8番手)。最速のカヴァレリッツォが勝ち、2位のストームサンダー(14番人気)は4角14番手からで0.5秒詰めの9着。この馬だけが位置の不利を背負っており、着順以上の中身がある。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 3・2・7・3・4・2・8番手。朝日杯は前めが残りやすいレースで、8番手からの勝利は2021年以来2度目。重馬場で時計がかかったぶん、位置より決め手が問われたと読める。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 8

◎カヴァレリッツォ

2人気
通過
7→8 差
上り3F
34.3 1位
詰め幅
+0.7
前走
デイリーG2 2着 中5週

2番人気。8番手からメンバー最速34.3で差し切り

C.デムーロ、2番人気。デイリー杯2歳ステークス2着から中5週。重馬場の前傾を4角8番手で運び、メンバー最速34.3で0.7秒詰めて差し切った。位置も脚も最上位で、道悪への適性も示している。

2 10

○ダイヤモンドノット

5人気
通過
1→1 逃
上り3F
35.1 7位
詰め幅
-0.1
前走
京王杯2G2 1着 中6週

5番人気2着。逃げて0.1秒差に粘った

ルメール、5番人気。京王杯2歳ステークス1着から中6週。4角1番手から上がり35.1(7位)、詰め幅 -0.1で0.1秒差の2着。重馬場で逃げて最後まで止まらなかったのは評価できる。

3 12

アドマイヤクワッズ

1人気
通過
11→8 差
上り3F
34.6 3位
詰め幅
+0.4
前走
デイリーG2 1着 中5週

1番人気3着。8番手から上がり3位

坂井瑠星、1番人気。デイリー杯2歳ステークス1着から中5週。勝ち馬と同じ4角8番手から上がり34.6(3位)で0.3秒差の3着。位置は互角で、決め手の差がそのまま出た。

4 3

エコロアルバ

3人気
通過
7→8 差
上り3F
34.7 4位
詰め幅
+0.3
前走
サウジアG3 1着 中10週

3番人気4着。8番手から上がり4位

松山弘平、3番人気。サウジアラビアロイヤルカップ1着から中10週。4角8番手から0.3秒差の4着。上位3頭と同じ位置・同じような脚で、力関係は紙一重。

5 13

リアライズシリウス

4人気
通過
4→4 先
上り3F
35.4 8位
詰め幅
-0.4
前走
新潟2歳G3 1着 中17週

4角4番手(先)から上がり35.4(メンバー8位)。直線で0.4秒失った。530kg(+12)、前走は新潟2歳G3 1着(中17週)。

6 1

グッドピース

10人気
通過
4→4 先
上り3F
35.5 9位
詰め幅
-0.5
前走
デイリーG2 6着 中5週

4角4番手(先)から上がり35.5(メンバー9位)。直線で0.5秒失った。458kg(-8)、前走はデイリーG2 6着(中5週)。

7 2

ホワイトオーキッド

11人気
通過
12→12 追
上り3F
35.0 6位
詰め幅
+0.0
前走
新馬・牝 1着 中12週

4角12番手(追)から上がり35.0(メンバー6位)。直線で変わらず。428kg(+6)、前走は新馬・牝 1着(中12週)。

8 6

タガノアラリア

8人気
通過
2→2 先
上り3F
35.7 10位
詰め幅
-0.7
前走
秋明菊賞・1勝 1着 中4週

4角2番手(先)から上がり35.7(メンバー10位)。直線で0.7秒失った。452kg(+8)、前走は秋明菊賞・1勝 1着(中4週)。

9 5

▲ストームサンダー

14人気
通過
14→14 追
上り3F
34.5 2位
詰め幅
+0.5
前走
東京スポG2 12着 中4週

14番人気。4角14番手から上がり2位34.5

岩田康誠、14番人気。東京スポーツ杯2歳ステークス12着から中4週。4角14番手=最後方から上がり34.5(2位)で0.5秒詰めての9着。1.2秒に10頭が収まる接戦で、位置の不利だけで着順が決まっている。前走の大敗も含めて見直したい。

10 4

コスモレッド

13人気
通過
13→13 追
上り3F
34.8 5位
詰め幅
+0.2
前走
新馬 1着 中6週

4角13番手(追)から上がり34.8(メンバー5位)。直線で0.2秒詰めた。444kg(-8)、前走は新馬 1着(中6週)。

11 7

コルテオソレイユ

6人気
通過
4→4 先
上り3F
36.0 11位
詰め幅
-1.0
前走
ベゴニア・1勝 2着 中3週

4角4番手(先)から上がり36.0(メンバー11位)。直線で1.0秒失った。458kg(+2)、前走はベゴニア・1勝 2着(中3週)。

12 11

カクウチ

9人気
通過
2→2 先
上り3F
36.4 14位
詰め幅
-1.4
前走
未勝利* 1着 中15週

4角2番手(先)から上がり36.4(メンバー14位)。直線で1.4秒失った。452kg(+4)、前走は未勝利* 1着(中15週)。

13 14

レッドリガーレ

12人気
通過
7→4 先
上り3F
36.2 13位
詰め幅
-1.2
前走
新馬 1着 中3週

4角4番手(先)から上がり36.2(メンバー13位)。直線で1.2秒失った。462kg(-8)、前走は新馬 1着(中3週)。

14 9

スペルーチェ

7人気
通過
7→8 差
上り3F
36.1 12位
詰め幅
-1.1
前走
未勝利* 1着 中5週

4角8番手(差)から上がり36.1(メンバー12位)。直線で1.1秒失った。456kg(-4)、前走は未勝利* 1着(中5週)。

次走に向けて

重馬場の接戦。1〜10着が1.2秒差で、4角8番手の3頭が上位を占めた。

馬評価理由
ストームサンダー 上げ 14番人気で最後方から上がり2位。接戦の中で位置の不利だけを背負った
カヴァレリッツォ 上げ 8番手から最速上がり。道悪適性も示した
ダイヤモンドノット 上げ 重馬場で逃げて0.1秒差。止まらなかった点を評価
前週の阪神ジュベナイルフィリーズが基準比 -6.9の激流だったのに対し、こちらは -1.4。同じ阪神芝1600mの2歳G1でも流れがまったく違うので、両レースの着順を直接比べないようにしたい。