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Race Review — 2026年4月19日

皐月賞G1

中山 3回8日目 11R 芝2000m(Cコース) 馬場 良・天候 晴 18頭 勝時計 1:56.5

1番人気ロブチェンが4角先頭のまま押し切り、過去7年で唯一の逃げ切り。勝ち時計1:56.5は同じ7年で最速だった。ホープフルステークスでは7番手から差し切っており、まったく違う形で2つ目のG1を獲っている。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 4 ロブチェン牡3・57kg 松山弘平 1 1:56.5 ― 1→1逃 34.29 +0.0 520+2
2 15 リアライズシリウス牡3・57kg 津村明秀 4 1:56.7 0.2 2→2先 34.412 -0.2 528-2
3 9 ライヒスアドラー牡3・57kg 佐々木大 9 1:56.8 0.3 9→8差 33.84 +0.4 510-2
4 5 アスクエジンバラ牡3・57kg 岩田康誠 12 1:56.8 0.3 3→3先 34.29 +0.0 458+0
5 6 フォルテアンジェロ牡3・57kg 荻野極 10 1:57.0 0.5 15→13追 33.41 +0.8 450+0
6 2 サウンドムーブ牡3・57kg 団野大成 17 1:57.0 0.5 7→6差 34.18 +0.1 446-8
7 12 グリーンエナジー牡3・57kg 戸崎圭太 2 1:57.0 0.5 13→10差 33.62 +0.6 490+0
8 10 ラージアンサンブル牡3・57kg 高杉吏麒 18 1:57.1 0.6 7→8差 34.29 +0.0 470-2
9 3 サノノグレーター牡3・57kg 田辺裕信 14 1:57.3 0.8 13→10差 33.96 +0.3 458+2
10 8 マテンロウゲイル牡3・57kg 横山和生 5 1:57.5 1.0 17→13追 33.84 +0.4 494-8
11 18 バステール牡3・57kg 川田将雅 6 1:57.5 1.0 18→17追 33.62 +0.6 460+4
12 14 ゾロアストロ牡3・57kg 岩田望来 11 1:57.5 1.0 15→15追 34.07 +0.2 468+0
13 1 カヴァレリッツォ牡3・57kg レーン 3 1:57.6 1.1 3→3先 35.015 -0.8 482+0
14 11 パントルナイーフ牡3・57kg ルメール 8 1:57.8 1.3 11→17追 34.513 -0.3 510-2
15 17 アドマイヤクワッズ牡3・57kg 坂井瑠星 7 1:57.9 1.4 3→3先 35.417 -1.2 482+2
16 13 アクロフェイズ牡3・57kg 西村淳也 16 1:58.0 1.5 6→6差 35.216 -1.0 476+0
17 7 ロードフィレール牡3・57kg 武豊 15 1:58.0 1.5 11→10差 34.814 -0.6 524+0
18 16 アルトラムス牡3・57kg 横山武史 13 1:58.8 2.3 9→15追 35.818 -1.6 468-6

単勝 400 / 複勝 170・250・500 / 枠連 1,160 / 馬連 1,350 / 馬単 2,310 / 3連複 10,420 / 3連単 40,110

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=208)

今回のペース

平均的な流れRPCI 53.1 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 53.4 基準より -0.3
指標今回コース基準差
前半3F35.1 36.36-1.3
後半3F34.2 35.46-1.3
RPCI53.1 53.4-0.3

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.5 12.6 12.4110.5212.2312.1411.7511.6611.8711.4811.1911.710ハロン

今回同コース・同距離の平均(208走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016中山 34.235.6 1:57.9 1013 差
2017中山 35.134.5 1:57.8 55 差
2018中山稍 35.537.3 2:00.8 45 先
2019中山 34.834.7 1:58.1 74 差
2020中山稍 35.635.8 2:00.7 74 差
2021中山稍 36.337.0 2:00.6 41 先
2022中山 35.234.9 1:59.7 33 先
2023中山重 35.137.2 2:00.6 174 追
2024中山 34.235.8 1:57.1 48 先
2025中山 34.534.8 1:57.0 102 差
2026中山 35.134.2 1:56.5 12 逃

トラックバイアス

3回中山 7〜8日目(4/18〜19 計2日)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 -0.012 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.87倍

クッション値9.8+0.5硬め芝含水率10.3%-2.4かなり乾燥数値の傾き 前残り寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.252 37.0% 27
2023 0.340 36.0% 25
2024 0.227 54.5% 22
2025 0.241 53.8% 26
2026 0.241 39.1% 23
基準0.251 44.9% 15,047

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
4/185R 1600m 未勝利良 1:34.2 -0.4 n=63
4/186R 1800m 1勝良 1:49.4 +1.8 n=25
4/187R 2000m 1勝良 1:58.1 -2.2 n=36
4/189R 1200m 2勝良 1:07.1 -1.0 n=32
4/194R 2000m 未勝利良 2:00.4 -0.9 n=63
4/195R 1600m 1勝良 1:33.0 -1.0 n=54
4/199R 2000m 2勝良 1:57.4 -2.5 n=24
4/1911R 2000m G1良 1:56.5 -3.8 n=8
4/1912R 2200m 3勝良 2:10.7 -1.7 n=9

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.4-10.5-12.2-12.1-11.7-11.6-11.8-11.4-11.1-11.7。2F目10.5で入ったあと12.2-12.1で息を入れ、残り4Fを11.8-11.4-11.1-11.7でまとめている。前半3F 35.1・後半3F 34.2とむしろ後傾で、RPCI 53.1は中山芝2000m良の基準53.4とほぼ同じ。数字の上では標準的な流れ。

この日の中山芝のバイアスは位置差 -0.012・先行馬の複勝圏率が基準の0.87倍でフラット。馬場も脚質に偏っていない。芝含水率10.3%は平年より2.4ポイント低く、クッション値も0.5高い。乾いて硬い高速馬場で、勝ち時計1:56.5は過去7年で最速。それまでの最速は2025年の1:57.0だった。

決着を分けたのは2F目10.5のあとの12.2-12.1。ここで逃げたロブチェンが完全に息を入れられた。上がりは34.2のメンバー9位で決め手で勝ったわけではなく、速い入りから自分のペースに持ち込んだのが勝因と読める。2着リアライズシリウスも4角2番手で、1〜2着が前の2頭という形になった。

一方で上がり上位は後ろに集まっている。最速33.4のフォルテアンジェロ(10番人気)が4角13番手で5着、2位33.6のグリーンエナジー(2番人気)が10番手で7着、同じく33.6のバステール(6番人気)が17番手で11着。1着から11着までが1.0秒差という大接戦で、着順の差はほとんど位置の差でしかない。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 7・4・3・17・4・10・1番手。逃げ切りは7年で初めて。しかもロブチェンはホープフルステークスを4角7番手から差し切っている馬で、同じ馬が逃げと差しの両方でG1を勝ったことになる。脚質に幅があるという点で、次走以降も読みづらい存在。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 4

◎ロブチェン

1人気
通過
1→1 逃
上り3F
34.2 9位
詰め幅
+0.0
前走
共同通信G3 3着 中9週

1番人気。過去7年で唯一の逃げ切りで二冠目

松山弘平、1番人気。共同通信杯3着から中9週。2F目10.5の速い入りから12.2-12.1で息を入れ、4角先頭のまま押し切った。ホープフルステークスは7番手からの差し切りで、まったく逆の形で2つ目のG1。脚質に幅があり、展開に左右されにくい。

2 15

○リアライズシリウス

4人気
通過
2→2 先
上り3F
34.4 12位
詰め幅
-0.2
前走
共同通信G3 1着 中9週

4番人気2着。2番手から粘って0.2秒差

津村明秀、4番人気。共同通信杯1着から中9週。4角2番手から詰め幅 -0.2で0.2秒差の2着。勝ち馬とほぼ同じ位置で、力関係は僅差。

3 9

ライヒスアドラー

9人気
通過
9→8 差
上り3F
33.8 4位
詰め幅
+0.4
前走
弥生賞G2 2着 中6週

9番人気3着。8番手から上がり4位

佐々木大輔、9番人気。弥生賞2着から中7週。4角8番手から上がり33.8(4位)で0.4秒詰めての3着。位置も脚も上位で、人気薄での好走。

4 5

アスクエジンバラ

12人気
通過
3→3 先
上り3F
34.2 9位
詰め幅
+0.0
前走
スプリンG2 2着 中5週

4角3番手(先)から上がり34.2(メンバー9位)。直線で変わらず。458kg(+0)、前走はスプリンG2 2着(中5週)。

5 6

▲フォルテアンジェロ

10人気
通過
15→13 追
上り3F
33.4 1位
詰め幅
+0.8
前走
ホープフG1 2着 中16週

10番人気5着。13番手からメンバー最速33.4

荻野極、10番人気。ホープフルステークス2着から中16週。4角13番手からメンバー最速33.4で0.8秒詰め、0.5秒差の5着。詰め幅はメンバー最大。前の2頭が止まらない展開で後方13番手では届かない。着順ほど負けていない。

6 2

サウンドムーブ

17人気
通過
7→6 差
上り3F
34.1 8位
詰め幅
+0.1
前走
スプリンG2 4着 中5週

4角6番手(差)から上がり34.1(メンバー8位)。直線で0.1秒詰めた。446kg(-8)、前走はスプリンG2 4着(中5週)。

7 12

グリーンエナジー

2人気
通過
13→10 差
上り3F
33.6 2位
詰め幅
+0.6
前走
京成杯G3 1着 中13週

2番人気7着。10番手から上がり2位33.6

戸崎圭太、2番人気。京成杯1着から中13週。4角10番手から上がり33.6(2位)で0.6秒詰めての0.5秒差7着。1〜11着が1.0秒差の中で、位置の差だけが出た。

8 10

ラージアンサンブル

18人気
通過
7→8 差
上り3F
34.2 9位
詰め幅
+0.0
前走
すみれS(L) 1着 中8週

4角8番手(差)から上がり34.2(メンバー9位)。直線で変わらず。470kg(-2)、前走はすみれS(L) 1着(中8週)。

9 3

サノノグレーター

14人気
通過
13→10 差
上り3F
33.9 6位
詰め幅
+0.3
前走
スプリンG2 5着 中5週

4角10番手(差)から上がり33.9(メンバー6位)。直線で0.3秒詰めた。458kg(+2)、前走はスプリンG2 5着(中5週)。

10 8

マテンロウゲイル

5人気
通過
17→13 追
上り3F
33.8 4位
詰め幅
+0.4
前走
若葉S(L) 1着 中4週

4角13番手(追)から上がり33.8(メンバー4位)。直線で0.4秒詰めた。494kg(-8)、前走は若葉S(L) 1着(中4週)。

11 18

バステール

6人気
通過
18→17 追
上り3F
33.6 2位
詰め幅
+0.6
前走
弥生賞G2 1着 中6週

6番人気11着。17番手から上がり2位タイ

川田将雅、6番人気。弥生賞1着から中7週。4角17番手から33.6(2位タイ)で0.6秒詰めての1.0秒差11着。重賞勝ち馬が最後方近くからで、着順は参考外でよい。

12 14

ゾロアストロ

11人気
通過
15→15 追
上り3F
34.0 7位
詰め幅
+0.2
前走
きさらぎG3 1着 中10週

4角15番手(追)から上がり34.0(メンバー7位)。直線で0.2秒詰めた。468kg(+0)、前走はきさらぎG3 1着(中10週)。

13 1

カヴァレリッツォ

3人気
通過
3→3 先
上り3F
35.0 15位
詰め幅
-0.8
前走
フューチG1 1着 中17週

4角3番手(先)から上がり35.0(メンバー15位)。直線で0.8秒失った。482kg(+0)、前走はフューチG1 1着(中17週)。

14 11

パントルナイーフ

8人気
通過
11→17 追
上り3F
34.5 13位
詰め幅
-0.3
前走
東京スポG2 1着 中21週

4角17番手(追)から上がり34.5(メンバー13位)。直線で0.3秒失った。510kg(-2)、前走は東京スポG2 1着(中21週)。

15 17

アドマイヤクワッズ

7人気
通過
3→3 先
上り3F
35.4 17位
詰め幅
-1.2
前走
弥生賞G2 3着 中6週

4角3番手(先)から上がり35.4(メンバー17位)。直線で1.2秒失った。482kg(+2)、前走は弥生賞G2 3着(中6週)。

16 13

アクロフェイズ

16人気
通過
6→6 差
上り3F
35.2 16位
詰め幅
-1.0
前走
スプリンG2 3着 中5週

4角6番手(差)から上がり35.2(メンバー16位)。直線で1.0秒失った。476kg(+0)、前走はスプリンG2 3着(中5週)。

17 7

ロードフィレール

15人気
通過
11→10 差
上り3F
34.8 14位
詰め幅
-0.6
前走
若葉S(L) 2着 中4週

4角10番手(差)から上がり34.8(メンバー14位)。直線で0.6秒失った。524kg(+0)、前走は若葉S(L) 2着(中4週)。

18 16

アルトラムス

13人気
通過
9→15 追
上り3F
35.8 18位
詰め幅
-1.6
前走
毎日杯G3 1着 中3週

4角15番手(追)から上がり35.8(メンバー18位)。直線で1.6秒失った。468kg(-6)、前走は毎日杯G3 1着(中3週)。

次走に向けて

2F目10.5のあと12.2-12.1で息が入り、前の2頭が残った。1〜11着は1.0秒差。

馬評価理由
ロブチェン 上げ 逃げと差しの両方でG1。脚質に幅があり展開に左右されにくい
フォルテアンジェロ 上げ 13番手からメンバー最速、詰め幅最大。前残りでは届かない位置
グリーンエナジー 上げ 10番手から上がり2位。1.0秒に11頭の接戦で位置の差
バステール 上げ 重賞勝ち馬が17番手から上がり2位タイ。着順は参考外
同じ馬が逃げ切りと差し切りでG1を2つ。脚質を固定して評価すると読み違えるタイプの馬で、次走は枠順と相手関係から形を読む必要がある。