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Race Review — 2026年5月3日

天皇賞(春)G1

京都 3回4日目 11R 芝3200m(Cコース) 馬場 良・天候 小雨 15頭 勝時計 3:13.7

先行馬の複勝圏率が基準の1.35倍という強い前有利。1番人気クロワデュノールが4角3番手から押し切り、大阪杯に続くG1連勝。勝ち時計3:13.7は過去7年で最速だった。2着には4角12番手のヴェルテンベルク(12番人気)がハナ差まで迫っている。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 7 クロワデュノール牡4・58kg 北村友一 1 3:13.7 ― 5→3先 34.93 +0.5 514-8
2 15 ヴェルテンベルク牡6・58kg 松若風馬 12 3:13.7 0.0 15→12追 34.31 +1.1 492+6
3 3 アドマイヤテラ牡5・58kg 武豊 2 3:13.8 0.1 11→10差 34.72 +0.7 500-4
4 4 アクアヴァーナル牝5・56kg 松山弘平 4 3:13.9 0.2 7→6差 35.04 +0.4 478+0
5 12 ヘデントール牡5・58kg ルメール 3 3:14.1 0.4 9→8差 35.15 +0.3 482+0
6 11 タガノデュード牡5・58kg レーン 5 3:14.5 0.8 13→12追 35.26 +0.2 502+2
7 8 シンエンペラー牡5・58kg 岩田望来 6 3:14.6 0.9 9→10差 35.57 -0.1 ―
8 13 ミステリーウェイセ8・58kg 松本大輝 8 3:14.8 1.1 1→2先 36.510 -1.1 506+6
9 1 ヴェルミセル牝6・56kg 鮫島克駿 9 3:15.0 1.3 7→6差 36.18 -0.7 ―
10 10 マイネルカンパーナ牡6・58kg 津村明秀 10 3:15.3 1.6 3→3先 36.611 -1.2 418-4
11 2 サンライズソレイユ牡5・58kg 池添謙一 13 3:15.6 1.9 2→1逃 37.313 -1.9 526-6
12 5 ケイアイサンデラセ6・58kg 藤懸貴志 14 3:15.7 2.0 11→14追 36.39 -0.9 442+16
13 9 プレシャスデイ牡4・58kg 吉村誠之 15 3:16.0 2.3 13→14追 36.611 -1.2 502-2
14 14 ホーエリート牝5・56kg 戸崎圭太 7 3:16.1 2.4 3→3先 37.414 -2.0 482-4
15 6 エヒト牡9・58kg 川田将雅 11 3:16.3 2.6 5→8差 37.414 -2.0 466-4

単勝 180 / 複勝 110・940・120 / 枠連 2,530 / 馬連 18,240 / 馬単 20,000 / 3連複 10,370 / 3連単 70,630

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=8)

今回のペース

平均的な流れRPCI 53.2 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 53.8 基準より -0.6
指標今回コース基準差
前半3F36.0 36.46-0.5
後半3F35.4 35.41-0.0
RPCI53.2 53.8-0.6

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F11.3 13.2 12.9111.3211.8311.9412.0511.6611.8713.2813.1912.01012.61112.41211.71311.71411.61512.116ハロン

今回同コース・同距離の平均(8走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016京都 37.535.0 3:15.3 13 逃
2017京都 35.635.5 3:12.5 13 先
2018京都 35.635.9 3:16.2 112 差
2019京都 36.034.5 3:15.0 12 先
2020京都 38.036.0 3:16.5 73 差
2021阪神 35.837.4 3:14.7 43 先
2022阪神稍 36.536.4 3:16.2 13 逃
2023京都稍 35.035.3 3:16.1 42 先
2024京都 36.635.3 3:14.2 212 先
2025京都 36.435.7 3:14.0 58 差
2026京都 36.035.4 3:13.7 312 先

トラックバイアス

3回京都 3〜4日目(5/2〜3 計2日)の芝全レース
前有利確度: 明確3着内の4角位置率 基準比 -0.050 / 先行馬の複勝圏率 基準の1.35倍

クッション値10.3+0.5硬め芝含水率7.4%-2.5かなり乾燥数値の傾き 前残り寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2023 0.324 38.2% 34
2024 0.262 48.0% 25
2025 0.328 40.0% 25
2026 0.257 55.6% 27
基準0.308 40.9% 11,276

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
5/23R 1600m 未勝利稍 1:34.0 -1.5 n=8
5/25R 2000m 未勝利良 2:01.4 +0.4 n=43
5/27R 1400m 1勝良 1:19.9 -1.1 n=21
5/29R 2200m 1勝良 2:12.0 -0.7 n=11
5/212R 1600m 1勝良 1:32.8 -0.9 n=32
5/34R 2400m 未勝利良 2:25.4 -1.6 n=12
5/35R 1800m 未勝利良 1:46.1 -1.1 n=43
5/37R 2000m 1勝良 1:59.7 -0.6 n=25
5/38R 1200m 2勝良 1:07.8 -0.4 n=13
5/310R 1200m 3勝良 1:06.8 -1.1 n=6

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.9-11.3-11.8-11.9-12.0-11.6-11.8-13.2-13.1-12.0-12.6-12.4-11.7-11.7-11.6-12.1。8F目13.2・9F目13.1で完全に息が入り、そこから13F目以降に11.7-11.7-11.6と締まる。3200mらしい二段階の流れで、前半3F 36.0・後半3F 35.4。RPCI 53.2は京都芝3200m良の基準53.8とほぼ同じ。

この日の京都芝のバイアスは位置差 -0.050・先行馬の複勝圏率が基準の 1.35倍 で「前有利・明確」。中盤で13秒台まで緩むラップと前有利の馬場が重なれば、前が止まる理由がない。勝ったクロワデュノールは4角3番手で上がり34.9(3位)。位置も脚も上位という、最も崩れにくい形だった。

それでも2着に4角12番手のヴェルテンベルク(12番人気)がメンバー最速34.3・詰め幅1.1でハナ差まで迫っている。3着アドマイヤテラも10番手から34.7(2位)で0.7秒詰め。前有利の馬場で後方2頭が上位に食い込んだのは、13秒台のラップで差が詰まりやすかったから。ただし4角1番手のサンライズソレイユは詰め幅 -1.9で11着、2番手のミステリーウェイも -1.1で8着と、最前列は残っていない。「前有利」は3〜6番手あたりが最も得をした、と読むのが正確。

芝含水率7.4%は平年より2.5ポイント低く、クッション値10.3も0.5高い。乾いて硬い高速馬場で、勝ち時計3:13.7は過去7年で最速。それまでの最速は2025年の3:14.0だった。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 7・4・1・4・2・5・3番手。天皇賞(春)は前めが残るレースで、3番手は例年どおり。クロワデュノールは大阪杯(基準比 -4.8の前傾を4番手から)に続き、流れも距離も違う条件で同じように好位から勝ち切っている。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 7

◎クロワデュノール

1人気
通過
5→3 先
上り3F
34.9 3位
詰め幅
+0.5
前走
大阪杯G1 1着 中4週

1番人気。前有利の馬場を3番手から押し切り、大阪杯に続くG1連勝

北村友一、1番人気。大阪杯1着から中4週。中盤で13秒台まで緩む3200mを4角3番手で運び、上がり34.9(3位)で押し切った。大阪杯は基準比 -4.8の前傾を4番手から、ここは緩い流れを3番手から。流れを問わず好位から勝ち切れるのが最大の強み。

2 15

○ヴェルテンベルク

12人気
通過
15→12 追
上り3F
34.3 1位
詰め幅
+1.1
前走
ダイヤモHG3 4着 中10週

12番人気2着。12番手からメンバー最速34.3、詰め幅1.1

松若風馬、12番人気。ダイヤモンドステークス4着から中10週。先行比1.35倍という前有利の馬場で、4角12番手からメンバー最速34.3。1.1秒詰めてハナ差の2着まで迫った。詰め幅はメンバー最大。馬場に逆らっての内容は勝ち馬を上回る。

3 3

▲アドマイヤテラ

2人気
通過
11→10 差
上り3F
34.7 2位
詰め幅
+0.7
前走
阪神大賞G2 1着 中6週

2番人気3着。10番手から上がり2位34.7

武豊、2番人気。阪神大賞典1着から中6週。4角10番手から上がり34.7(2位)で0.7秒詰めての0.1秒差3着。前有利の日に後方から0.1秒差なら、こちらも着順以上。

4 4

アクアヴァーナル

4人気
通過
7→6 差
上り3F
35.0 4位
詰め幅
+0.4
前走
阪神大賞G2 2着 中6週

4番人気4着。6番手から上がり4位

松山弘平、4番人気。阪神大賞典2着から中6週。4角6番手から0.2秒差の4着。位置も脚も中庸で、最も得をする位置にいながら勝ち切れなかったのは物足りない。

5 12

ヘデントール

3人気
通過
9→8 差
上り3F
35.1 5位
詰め幅
+0.3
前走
京都記念G2 8着 中11週

3番人気5着。8番手から上がり5位

ルメール、3番人気。京都記念8着から中11週。4角8番手から0.4秒差の5着。前有利の日に中団からで、位置なりの結果と言える。

6 11

タガノデュード

5人気
通過
13→12 追
上り3F
35.2 6位
詰め幅
+0.2
前走
大阪杯G1 4着 中4週

4角12番手(追)から上がり35.2(メンバー6位)。直線で0.2秒詰めた。502kg(+2)、前走は大阪杯G1 4着(中4週)。

7 8

シンエンペラー

6人気
通過
9→10 差
上り3F
35.5 7位
詰め幅
-0.1
前走
ネオTG1 4着 中11週

4角10番手(差)から上がり35.5(メンバー7位)。直線で0.1秒失った。前走はネオTG1 4着(中11週)。

8 13

ミステリーウェイ

8人気
通過
1→2 先
上り3F
36.5 10位
詰め幅
-1.1
前走
日経賞G2 14着 中5週

4角2番手(先)から上がり36.5(メンバー10位)。直線で1.1秒失った。506kg(+6)、前走は日経賞G2 14着(中5週)。

9 1

ヴェルミセル

9人気
通過
7→6 差
上り3F
36.1 8位
詰め幅
-0.7
前走
RTHG2 11着 中11週

4角6番手(差)から上がり36.1(メンバー8位)。直線で0.7秒失った。前走はRTHG2 11着(中11週)。

10 10

マイネルカンパーナ

10人気
通過
3→3 先
上り3F
36.6 11位
詰め幅
-1.2
前走
ダイヤモHG3 7着 中10週

4角3番手(先)から上がり36.6(メンバー11位)。直線で1.2秒失った。418kg(-4)、前走はダイヤモHG3 7着(中10週)。

11 2

サンライズソレイユ

13人気
通過
2→1 逃
上り3F
37.3 13位
詰め幅
-1.9
前走
大阪―ハH 11着 中3週

13番人気11着。前有利の日に逃げて詰め幅 -1.9

池添謙一、13番人気。大阪―ハンブルクカップ11着から中7週。4角1番手から上がり37.3(13位)・詰め幅 -1.9で1.9秒差の11着。前有利の判定が出た日でも、3200mの最前列は残らなかった。

12 5

ケイアイサンデラ

14人気
通過
11→14 追
上り3F
36.3 9位
詰め幅
-0.9
前走
障害未勝利 11着 中12週

4角14番手(追)から上がり36.3(メンバー9位)。直線で0.9秒失った。442kg(+16)、前走は障害未勝利 11着(中12週)。

13 9

プレシャスデイ

15人気
通過
13→14 追
上り3F
36.6 11位
詰め幅
-1.2
前走
松籟SH・3勝 4着 中9週

4角14番手(追)から上がり36.6(メンバー11位)。直線で1.2秒失った。502kg(-2)、前走は松籟SH・3勝 4着(中9週)。

14 14

ホーエリート

7人気
通過
3→3 先
上り3F
37.4 14位
詰め幅
-2.0
前走
ダイヤモHG3 5着 中10週

4角3番手(先)から上がり37.4(メンバー14位)。直線で2.0秒失った。482kg(-4)、前走はダイヤモHG3 5着(中10週)。

15 6

エヒト

11人気
通過
5→8 差
上り3F
37.4 14位
詰め幅
-2.0
前走
日経賞G2 4着 中5週

4角8番手(差)から上がり37.4(メンバー14位)。直線で2.0秒失った。466kg(-4)、前走は日経賞G2 4着(中5週)。

次走に向けて

先行比1.35倍の前有利。ただし得をしたのは3〜6番手で、最前列は残っていない。

馬評価理由
ヴェルテンベルク 上げ 12番人気で前有利の馬場に逆らい、12番手からメンバー最速・詰め幅1.1
クロワデュノール 上げ 大阪杯に続き、流れも距離も違う条件で好位から勝ち切り
アドマイヤテラ 上げ 前有利の日に10番手から0.1秒差。着順以上
アクアヴァーナル 下げ 最も得をする6番手にいながら0.2秒差4着。物足りない
「前有利」でも最前列は残らない。先行比1.35倍という数字は3〜6番手の有利さを示すもので、逃げ馬の有利さまで保証しない、と覚えておきたい。