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Race Review — 2026年5月10日

NHKマイルカップG1

東京 2回6日目 11R 芝1600m(Aコース) 馬場 良・天候 晴 18頭 勝時計 1:31.5

前半3F 33.7・後半3F 34.6。RPCI 48.7は基準54.5を5.8下回る激流で、差し有利の馬場と重なって4角14番手と12番手の決着になった。過去7年で勝ち馬が14番手より後ろだったのはこの年だけ。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 17 ロデオドライブ牡3・57kg レーン 1 1:31.5 ― 14→14追 33.31 +1.3 476+0
2 16 アスクイキゴミ牡3・57kg 戸崎圭太 4 1:31.5 0.0 11→12差 33.52 +1.1 488-4
3 11 アドマイヤクワッズ牡3・57kg 坂井瑠星 6 1:31.7 0.2 7→7差 34.26 +0.4 478-4
4 8 ローベルクランツ牡3・57kg 松山弘平 10 1:31.9 0.4 10→10差 34.15 +0.5 484+0
5 7 ダイヤモンドノット牡3・57kg 川田将雅 3 1:32.0 0.5 4→5差 34.811 -0.2 480+6
6 15 レザベーション牡3・57kg 原優介 11 1:32.0 0.5 2→2先 35.014 -0.4 458+0
7 9 サンダーストラック牡3・57kg ルメール 7 1:32.1 0.6 6→5差 34.811 -0.2 528+10
8 12 アンドゥーリル牡3・57kg 岩田望来 8 1:32.2 0.7 13→12差 34.26 +0.4 468+6
9 10 エコロアルバ牡3・57kg 横山和生 2 1:32.2 0.7 15→16追 33.74 +0.9 480+6
10 14 バルセシート牡3・57kg 北村友一 9 1:32.3 0.8 16→17追 33.52 +1.1 468+8
11 5 ギリーズボール牝3・55kg 西塚洸二 14 1:32.3 0.8 11→10差 34.610 +0.0 422+8
12 4 カヴァレリッツォ牡3・57kg 西村淳也 5 1:32.4 0.9 7→7差 35.014 -0.4 474-8
13 6 ジーネキング牡3・57kg 斎藤新 13 1:32.4 0.9 7→7差 34.913 -0.3 490-4
14 3 オルネーロ牡3・57kg 津村明秀 15 1:32.5 1.0 17→14追 34.26 +0.4 498-6
15 18 フクチャンショウ牡3・57kg 横山武史 12 1:33.1 1.6 17→17追 34.39 +0.3 450+0
16 1 リゾートアイランド牡3・57kg 佐々木大 18 1:33.4 1.9 4→4先 36.316 -1.7 510+2
17 2 ユウファラオ牡3・57kg 松若風馬 16 1:33.5 2.0 1→1逃 36.617 -2.0 486-8
18 13 ハッピーエンジェル牝3・55kg 三浦皇成 17 1:33.7 2.2 2→2先 36.718 -2.1 432+4

単勝 460 / 複勝 230・300・300 / 枠連 1,200 / 馬連 1,710 / 馬単 2,990 / 3連複 6,160 / 3連単 26,150

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=331)

今回のペース

超ハイペースRPCI 48.7 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 54.5 基準より -5.8
指標今回コース基準差
前半3F33.7 35.66-2.0
後半3F34.6 34.31+0.3
RPCI48.7 54.5-5.8

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.5 12.6 12.3110.5210.9311.5411.7511.7611.5711.48ハロン

今回同コース・同距離の平均(331走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016東京 34.335.1 1:32.8 116 逃
2017東京 34.534.4 1:32.3 29 先
2018東京 34.434.8 1:32.8 154 追
2019東京 33.934.6 1:32.4 714 差
2020東京 34.134.5 1:32.5 21 先
2021東京 33.734.7 1:31.6 97 差
2022東京 34.134.9 1:32.3 616 差
2023東京稍 34.335.4 1:33.8 1316 追
2024東京 34.334.1 1:32.4 33 先
2025東京 33.435.3 1:31.7 916 差
2026東京 33.734.6 1:31.5 1412 追

トラックバイアス

2回東京 5〜6日目(5/9〜10 計2日)の芝全レース
差し有利確度: やや3着内の4角位置率 基準比 +0.029 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.81倍

クッション値9.5+0.2硬め芝含水率14.7%±0.0平年並み数値の傾き 平年並み

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.380 27.3% 22
2023 0.435 21.4% 28
2024 0.280 37.5% 24
2025 0.351 39.3% 28
2026 0.365 28.1% 32
基準0.336 34.8% 17,210

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
5/94R 2400m 未勝利良 2:26.1 -0.8 n=25
5/95R 1400m 未勝利良 1:21.1 -0.7 n=55
5/96R 1800m 1勝良 1:45.4 -1.2 n=45
5/98R 2000m 2勝良 1:58.9 -0.8 n=30
5/99R 1600m 3勝良 1:32.2 -0.7 n=18
5/911R 1800m G3良 1:45.3 -0.7 n=6
5/103R 1600m 未勝利良 1:34.6 +0.3 n=85
5/104R 2000m 未勝利良 2:03.5 +2.9 n=61
5/106R 1400m 1勝良 1:20.7 -0.4 n=40
5/108R 1400m 2勝良 1:20.6 -0.3 n=43
5/1011R 1600m G1良 1:31.5 -0.7 n=12

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.3-10.5-10.9-11.5-11.7-11.7-11.5-11.4。2F目10.5・3F目10.9で入り、最後まで11.4で止まらない。前半3F 33.7は東京芝1600mとして明らかに速く、RPCI 48.7は基準54.5を5.8下回る。この1年のG1では阪神ジュベナイルフィリーズ(-6.9)に次ぐ前傾の度合い。

この日の東京芝は位置差 +0.029・先行馬の複勝圏率が基準の0.81倍で「差し有利・やや」。激流と差し有利が重なれば、前に行った馬は残らない。4角2番手のレザベーションは詰め幅 -0.4で6着、5番手のダイヤモンドノット(3番人気)も -0.2で5着。前めにいた有力馬は0.5秒差前後でまとめて止まっている。

勝ったロデオドライブは4角14番手からメンバー最速33.3で1.3秒詰め。2着アスクイキゴミも12番手から33.5(2位)で1.1秒詰めてハナ差。上位2頭の詰め幅1.3・1.1は、ともにメンバー上位。10着バルセシート(9番人気)も17番手から33.5(2位タイ)で1.1秒詰めており、0.8秒差に11頭が収まる中で、後ろから来た組が軒並み脚を使っている。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 2・9・6・13・3・9・14番手。NHKマイルカップは差しが決まる年と前が残る年が交互に来るレースで、14番手は過去7年で最も後ろ。この年は馬場とラップの両方が差しを後押ししたので、勝ち馬の「位置取りの不利を克服した」という評価は割り引いて見るべき。

9着エコロアルバ(2番人気)は4角16番手から上がり33.7(4位)で0.9秒詰め。朝日杯フューチュリティステークス4着からの臨戦で、この激流を最後方近くから追い込んで0.7秒差なら、着順ほど負けていない。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 17

◎ロデオドライブ

1人気
通過
14→14 追
上り3F
33.3 1位
詰め幅
+1.3
前走
ニュージG2 2着 中4週

1番人気。4角14番手からメンバー最速33.3、詰め幅1.3

レーン、1番人気。ニュージーランドトロフィー2着から中5週。基準比 -5.8の激流を4角14番手で見て、最速33.3で1.3秒詰めて差し切った。馬場もラップも差しを後押ししていたので、前が残る条件でどうかは次走以降の確認が要る。

2 16

○アスクイキゴミ

4人気
通過
11→12 差
上り3F
33.5 2位
詰め幅
+1.1
前走
チャーチG3 1着 中5週

4番人気2着。12番手から上がり2位33.5で1.1秒詰め

戸崎圭太、4番人気。チャーチルダウンズ賞1着から中4週。4角12番手から33.5(2位)でハナ差の2着。勝ち馬とほぼ同じ競馬で、力関係は紙一重。

3 11

アドマイヤクワッズ

6人気
通過
7→7 差
上り3F
34.2 6位
詰め幅
+0.4
前走
皐月賞G1 15着 中3週

4角7番手(差)から上がり34.2(メンバー6位)。直線で0.4秒詰めた。478kg(-4)、前走は皐月賞G1 15着(中3週)。

4 8

ローベルクランツ

10人気
通過
10→10 差
上り3F
34.1 5位
詰め幅
+0.5
前走
毎日杯G3 2着 中6週

4角10番手(差)から上がり34.1(メンバー5位)。直線で0.5秒詰めた。484kg(+0)、前走は毎日杯G3 2着(中6週)。

5 7

ダイヤモンドノット

3人気
通過
4→5 差
上り3F
34.8 11位
詰め幅
-0.2
前走
ファルコG3 1着 中7週

3番人気5着。激流を5番手で受けて0.5秒差

川田将雅、3番人気。ファルコンステークス1着から中7週。差し有利の日に基準比 -5.8の流れを4角5番手で受けて0.5秒差の5着。前めにいてこの着差に収めたのは、むしろ評価できる。

6 15

レザベーション

11人気
通過
2→2 先
上り3F
35.0 14位
詰め幅
-0.4
前走
ニュージG2 1着 中4週

4角2番手(先)から上がり35.0(メンバー14位)。直線で0.4秒失った。458kg(+0)、前走はニュージG2 1着(中4週)。

7 9

サンダーストラック

7人気
通過
6→5 差
上り3F
34.8 11位
詰め幅
-0.2
前走
チャーチG3 12着 中5週

4角5番手(差)から上がり34.8(メンバー11位)。直線で0.2秒失った。528kg(+10)、前走はチャーチG3 12着(中5週)。

8 12

アンドゥーリル

8人気
通過
13→12 差
上り3F
34.2 6位
詰め幅
+0.4
前走
チャーチG3 8着 中5週

4角12番手(差)から上がり34.2(メンバー6位)。直線で0.4秒詰めた。468kg(+6)、前走はチャーチG3 8着(中5週)。

9 10

▲エコロアルバ

2人気
通過
15→16 追
上り3F
33.7 4位
詰め幅
+0.9
前走
フューチG1 4着 中20週

2番人気9着。16番手から上がり4位33.7で0.9秒詰め

横山和生、2番人気。朝日杯フューチュリティステークス4着から中21週。4角16番手から上がり33.7(4位)で0.9秒詰めての0.7秒差9着。0.8秒に11頭の接戦で、位置の差がそのまま着順になった。着順で見限る必要はない。

10 14

バルセシート

9人気
通過
16→17 追
上り3F
33.5 2位
詰め幅
+1.1
前走
チャーチG3 3着 中5週

9番人気10着。17番手から上がり2位タイ33.5

北村友一、9番人気。チャーチルダウンズ賞3着から中4週。4角17番手から33.5(2位タイ)で1.1秒詰めての0.8秒差10着。こちらも位置の不利だけを背負った形。

11 5

ギリーズボール

14人気
通過
11→10 差
上り3F
34.6 10位
詰め幅
+0.0
前走
フィリーG2 1着 中9週

4角10番手(差)から上がり34.6(メンバー10位)。直線で変わらず。422kg(+8)、前走はフィリーG2 1着(中9週)。

12 4

カヴァレリッツォ

5人気
通過
7→7 差
上り3F
35.0 14位
詰め幅
-0.4
前走
皐月賞G1 13着 中3週

4角7番手(差)から上がり35.0(メンバー14位)。直線で0.4秒失った。474kg(-8)、前走は皐月賞G1 13着(中3週)。

13 6

ジーネキング

13人気
通過
7→7 差
上り3F
34.9 13位
詰め幅
-0.3
前走
ニュージG2 3着 中4週

4角7番手(差)から上がり34.9(メンバー13位)。直線で0.3秒失った。490kg(-4)、前走はニュージG2 3着(中4週)。

14 3

オルネーロ

15人気
通過
17→14 追
上り3F
34.2 6位
詰め幅
+0.4
前走
クロッカ(L) 1着 中14週

4角14番手(追)から上がり34.2(メンバー6位)。直線で0.4秒詰めた。498kg(-6)、前走はクロッカ(L) 1着(中14週)。

15 18

フクチャンショウ

12人気
通過
17→17 追
上り3F
34.3 9位
詰め幅
+0.3
前走
ファルコG3 3着 中7週

4角17番手(追)から上がり34.3(メンバー9位)。直線で0.3秒詰めた。450kg(+0)、前走はファルコG3 3着(中7週)。

16 1

リゾートアイランド

18人気
通過
4→4 先
上り3F
36.3 16位
詰め幅
-1.7
前走
チャーチG3 9着 中5週

4角4番手(先)から上がり36.3(メンバー16位)。直線で1.7秒失った。510kg(+2)、前走はチャーチG3 9着(中5週)。

17 2

ユウファラオ

16人気
通過
1→1 逃
上り3F
36.6 17位
詰め幅
-2.0
前走
チャーチG3 2着 中5週

4角1番手(逃)から上がり36.6(メンバー17位)。直線で2.0秒失った。486kg(-8)、前走はチャーチG3 2着(中5週)。

18 13

ハッピーエンジェル

17人気
通過
2→2 先
上り3F
36.7 18位
詰め幅
-2.1
前走
ファルコG3 9着 中7週

4角2番手(先)から上がり36.7(メンバー18位)。直線で2.1秒失った。432kg(+4)、前走はファルコG3 9着(中7週)。

次走に向けて

基準比 -5.8の激流に差し有利が重なり、14番手と12番手で決着した。

馬評価理由
エコロアルバ 上げ 16番手から上がり4位で0.9秒詰め。0.8秒に11頭の接戦で位置の差
ロデオドライブ 上げ 14番手から最速上がり。ただし馬場もラップも差しを後押しした点は割引
ダイヤモンドノット 上げ 差し有利の日に激流を5番手で受けて0.5秒差。前めでは最先着級
バルセシート 上げ 17番手から上がり2位タイ。位置の不利だけを背負った
馬場もラップも同じ方向を向いた年は、勝ち馬の評価を上げすぎないこと。むしろ前めで我慢して0.5秒差に収めた馬のほうが、条件が替わったときに生きる。