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Race Review — 2026年5月24日

優駿牝馬(オークス)G1

東京 2回10日目 11R 芝2400m(Bコース) 馬場 良・天候 曇 18頭 勝時計 2:25.6

先行馬の複勝圏率が基準の0.44倍。この1年のG1で最も強い差し有利だった。4角14番手のジュウリョクピエロがメンバー最速33.1・詰め幅1.7で差し切り、1着から6着までが0.1秒差という稀にみる大接戦になった。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 16 ジュウリョクピエロ牝3・55kg 今村聖奈 5 2:25.6 ― 14→14追 33.11 +1.7 464-2
2 12 ドリームコア牝3・55kg ルメール 3 2:25.6 0.0 3→3先 34.39 +0.5 498-4
3 18 ラフターラインズ牝3・55kg レーン 2 2:25.6 0.0 12→13追 33.33 +1.5 462+2
4 5 リアライズルミナス牝3・55kg 津村明秀 10 2:25.7 0.1 2→2先 34.613 +0.2 492+2
5 17 スウィートハピネス牝3・55kg 高杉吏麒 11 2:25.7 0.1 6→5差 34.18 +0.7 438-2
6 2 レイクラシック牝3・55kg ディー 12 2:25.7 0.1 12→10差 33.65 +1.2 490+0
7 13 エンネ牝3・55kg 坂井瑠星 4 2:25.9 0.3 17→17追 33.11 +1.7 512-4
8 3 アランカール牝3・55kg 武豊 6 2:26.0 0.4 11→10差 33.96 +0.9 434+4
9 15 アンジュドジョワ牝3・55kg 岩田望来 7 2:26.0 0.4 15→14追 33.44 +1.4 450+14
10 9 トリニティ牝3・55kg 西村淳也 9 2:26.2 0.6 1→1逃 35.415 -0.6 446-4
11 4 ロングトールサリー牝3・55kg 戸崎圭太 14 2:26.3 0.7 10→8差 34.412 +0.4 490-6
12 10 スターアニス牝3・55kg 松山弘平 1 2:26.4 0.8 8→10差 34.39 +0.5 480+0
13 14 ソルパッサーレ牝3・55kg 浜中俊 15 2:26.8 1.2 15→14追 34.39 +0.5 460+4
14 11 アメティスタ牝3・55kg 横山武史 13 2:26.9 1.3 3→3先 35.516 -0.7 460+2
15 8 スマートプリエール牝3・55kg 原優介 8 2:27.0 1.4 8→8差 35.214 -0.4 472+0
16 1 ミツカネベネラ牝3・55kg 横山和生 18 2:27.0 1.4 18→18追 33.96 +0.9 438+2
17 6 ロンギングセリーヌ牝3・55kg 石橋脩 16 2:27.9 2.3 6→5差 36.317 -1.5 498+8
18 7 スタニングレディ牝3・55kg 三浦皇成 17 2:28.0 2.4 5→5差 36.418 -1.6 448-8

単勝 1,090 / 複勝 330・190・140 / 枠連 700 / 馬連 3,210 / 馬単 8,450 / 3連複 3,220 / 3連単 30,330

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=178)

今回のペース

平均的な流れRPCI 56.1 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 56.2 基準より -0.1
指標今回コース基準差
前半3F36.8 36.86-0.1
後半3F34.8 34.73+0.1
RPCI56.1 56.2-0.1

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F11.3 12.9 12.8111.3212.7312.8412.6512.2612.3712.2811.9911.61011.41111.812ハロン

今回同コース・同距離の平均(178走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016東京 35.134.5 2:25.0 1414 追
2017東京 37.134.1 2:24.1 25 先
2018東京 35.734.9 2:23.8 53 差
2019東京 35.135.3 2:22.8 104 差
2020東京 35.434.2 2:24.4 134 追
2021東京 35.434.9 2:24.5 810 差
2022東京 35.334.8 2:23.9 84 差
2023東京 35.135.1 2:23.1 68 差
2024東京 34.735.1 2:24.0 1012 差
2025東京 34.834.7 2:25.7 115 差
2026東京 36.834.8 2:25.6 143 追

トラックバイアス

2回東京 9〜10日目(5/23〜24 計2日)の芝全レース
差し有利確度: やや3着内の4角位置率 基準比 +0.026 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.44倍

クッション値9.3±0.0平年並み芝含水率13.6%-1.1乾燥数値の傾き 平年並み

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.372 23.3% 30
2023 0.315 40.7% 27
2024 0.317 29.6% 27
2025 0.367 32.0% 25
2026 0.362 15.4% 26
基準0.336 34.9% 17,199

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
5/234R 1600m 未勝利良 1:33.7 -0.6 n=84
5/235R 2000m 未勝利良 2:00.6 +0.0 n=61
5/237R 1600m 1勝良 1:32.3 -1.1 n=63
5/239R 1800m 1勝良 1:46.4 -0.2 n=45
5/2310R 1400m 2勝良 1:21.3 +0.5 n=43
5/244R 1600m 未勝利良 1:33.0 -1.3 n=84
5/245R 1800m 未勝利良 1:47.8 +0.2 n=79
5/247R 2400m 1勝良 2:24.2 -1.9 n=33
5/249R 1800m 2勝良 1:46.1 -0.3 n=32
5/2410R 1400m 3勝良 1:21.0 +0.5 n=28
5/2411R 2400m G1良 2:25.6 +1.8 n=14

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.8-11.3-12.7-12.8-12.6-12.2-12.3-12.2-11.9-11.6-11.4-11.8。3F目から8F目まで12秒台前半〜後半で推移し、残り4Fで11.9-11.6-11.4-11.8。前半3F 36.8・後半3F 34.8で2.0秒の落差。RPCI 56.1は東京芝2400m良の基準56.2とほぼ同じで、オークスとしては標準的な「中盤緩め→上がり勝負」の形。

決定的だったのは馬場。この日の東京芝は位置差 +0.026・先行馬の複勝圏率が基準の0.44倍で「差し有利・やや」。0.44倍はこの1年のG124戦で最も低い数字で、チャンピオンズカップの0.51倍をさらに下回る。4角1番手のトリニティは詰め幅 -0.6で10着まで下がった。

結果、上位は後ろから来た馬が占めた。1着ジュウリョクピエロ(14番手・最速33.1・詰め幅1.7)、3着ラフターラインズ(13番手・33.3=3位・1.5)、6着レイクラシック(10番手・33.6=5位・1.2)、7着エンネ(17番手・33.1=最速タイ・1.7)。詰め幅1.2以上が5頭いて、そのうち4頭が10番手以降。

一方で2着ドリームコア(4角3番手)と4着リアライズルミナス(2番手)はこの馬場で前にいながら掲示板に残っている。先行比0.44倍という数字を考えると、この2頭の内容は着順以上。とくにドリームコアは桜花賞9着からの巻き返しで、最も不利な脚質でハナ差の2着なら評価を上げたい。

1着から6着までが0.1秒差、7着でも0.3秒差。着順の差はほぼ偶然の範囲で、並べ直すなら4角位置と詰め幅で見るのが正しい。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 13・8・8・6・10・11・14番手。オークスはもともと差しが決まるレースで、14番手は例年の延長線上。この年は馬場がさらに後押しした形になる。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 16

◎ジュウリョクピエロ

5人気
通過
14→14 追
上り3F
33.1 1位
詰め幅
+1.7
前走
忘れな草(L) 1着 中6週

5番人気。14番手からメンバー最速33.1、詰め幅1.7でG1制覇

今村聖奈、5番人気。忘れな草賞1着から中5週。先行比0.44倍というこの1年で最も強い差し有利の中、4角14番手からメンバー最速33.1で1.7秒詰めて差し切った。馬場の後押しは大きいが、詰め幅1.7はメンバー最大タイ。

2 12

○ドリームコア

3人気
通過
3→3 先
上り3F
34.3 9位
詰め幅
+0.5
前走
桜花賞G1 9着 中6週

3番人気2着。最も不利な脚質で4角3番手からハナ差

ルメール、3番人気。桜花賞9着から中6週。先行馬の複勝圏率が基準の0.44倍という馬場で、4角3番手から0.5秒詰めてハナ差の2着。この馬場・この位置で残したのは勝ち馬以上に価値がある。桜花賞の9着は度外視してよい。

3 18

▲ラフターラインズ

2人気
通過
12→13 追
上り3F
33.3 3位
詰め幅
+1.5
前走
フローラG2 1着 中4週

2番人気3着。13番手から上がり3位、詰め幅1.5

レーン、2番人気。フローラステークス1着から中5週。4角13番手から33.3(3位)で1.5秒詰めての3着。位置も脚も勝ち馬に近く、力関係は紙一重。

4 5

リアライズルミナス

10人気
通過
2→2 先
上り3F
34.6 13位
詰め幅
+0.2
前走
フローラG2 3着 中4週

10番人気4着。差し有利の日に2番手から0.1秒差

津村明秀、10番人気。フローラステークス3着から中5週。4角2番手から0.1秒差の4着。0.44倍の馬場で前から残したので、こちらも着順以上の内容。

5 17

スウィートハピネス

11人気
通過
6→5 差
上り3F
34.1 8位
詰め幅
+0.7
前走
桜花賞G1 13着 中6週

4角5番手(差)から上がり34.1(メンバー8位)。直線で0.7秒詰めた。438kg(-2)、前走は桜花賞G1 13着(中6週)。

6 2

レイクラシック

12人気
通過
12→10 差
上り3F
33.6 5位
詰め幅
+1.2
前走
矢車賞・1勝* 2着 中3週

4角10番手(差)から上がり33.6(メンバー5位)。直線で1.2秒詰めた。490kg(+0)、前走は矢車賞・1勝* 2着(中3週)。

7 13

エンネ

4人気
通過
17→17 追
上り3F
33.1 1位
詰め幅
+1.7
前走
フローラG2 2着 中4週

4番人気7着。4角17番手から上がり最速タイ33.1、詰め幅1.7

坂井瑠星、4番人気。フローラステークス2着から中5週。4角17番手=ほぼ最後方から勝ち馬と同じ33.1を使い、1.7秒詰めての0.3秒差7着。詰め幅は勝ち馬と同じメンバー最大タイ。0.3秒差の7着なので、着順で見限るのは誤り。

8 3

アランカール

6人気
通過
11→10 差
上り3F
33.9 6位
詰め幅
+0.9
前走
桜花賞G1 5着 中6週

4角10番手(差)から上がり33.9(メンバー6位)。直線で0.9秒詰めた。434kg(+4)、前走は桜花賞G1 5着(中6週)。

9 15

アンジュドジョワ

7人気
通過
15→14 追
上り3F
33.4 4位
詰め幅
+1.4
前走
君子蘭賞・1勝 1着 中8週

4角14番手(追)から上がり33.4(メンバー4位)。直線で1.4秒詰めた。450kg(+14)、前走は君子蘭賞・1勝 1着(中8週)。

10 9

トリニティ

9人気
通過
1→1 逃
上り3F
35.4 15位
詰め幅
-0.6
前走
矢車賞・1勝* 1着 中3週

9番人気10着。この1年で最も強い差し有利の日に逃げた

西村淳也、9番人気。矢車賞1着から中4週。4角1番手から上がり35.4(15位)・詰め幅 -0.6で0.6秒差の10着。先行比0.44倍の馬場で逃げた結果で、能力と切り離して見たい。

11 4

ロングトールサリー

14人気
通過
10→8 差
上り3F
34.4 12位
詰め幅
+0.4
前走
矢車賞・1勝* 7着 中3週

4角8番手(差)から上がり34.4(メンバー12位)。直線で0.4秒詰めた。490kg(-6)、前走は矢車賞・1勝* 7着(中3週)。

12 10

スターアニス

1人気
通過
8→10 差
上り3F
34.3 9位
詰め幅
+0.5
前走
桜花賞G1 1着 中6週

4角10番手(差)から上がり34.3(メンバー9位)。直線で0.5秒詰めた。480kg(+0)、前走は桜花賞G1 1着(中6週)。

13 14

ソルパッサーレ

15人気
通過
15→14 追
上り3F
34.3 9位
詰め幅
+0.5
前走
忘れな草(L) 10着 中6週

4角14番手(追)から上がり34.3(メンバー9位)。直線で0.5秒詰めた。460kg(+4)、前走は忘れな草(L) 10着(中6週)。

14 11

アメティスタ

13人気
通過
3→3 先
上り3F
35.5 16位
詰め幅
-0.7
前走
フラワーG3 4着 中9週

4角3番手(先)から上がり35.5(メンバー16位)。直線で0.7秒失った。460kg(+2)、前走はフラワーG3 4着(中9週)。

15 8

スマートプリエール

8人気
通過
8→8 差
上り3F
35.2 14位
詰め幅
-0.4
前走
フラワーG3 1着 中9週

4角8番手(差)から上がり35.2(メンバー14位)。直線で0.4秒失った。472kg(+0)、前走はフラワーG3 1着(中9週)。

16 1

ミツカネベネラ

18人気
通過
18→18 追
上り3F
33.9 6位
詰め幅
+0.9
前走
スイート(L) 6着 中3週

4角18番手(追)から上がり33.9(メンバー6位)。直線で0.9秒詰めた。438kg(+2)、前走はスイート(L) 6着(中3週)。

17 6

ロンギングセリーヌ

16人気
通過
6→5 差
上り3F
36.3 17位
詰め幅
-1.5
前走
桜花賞G1 18着 中6週

4角5番手(差)から上がり36.3(メンバー17位)。直線で1.5秒失った。498kg(+8)、前走は桜花賞G1 18着(中6週)。

18 7

スタニングレディ

17人気
通過
5→5 差
上り3F
36.4 18位
詰め幅
-1.6
前走
フローラG2 9着 中4週

4角5番手(差)から上がり36.4(メンバー18位)。直線で1.6秒失った。448kg(-8)、前走はフローラG2 9着(中4週)。

次走に向けて

先行比0.44倍はこの1年のG1で最も強い差し有利。1〜6着が0.1秒差の大接戦になった。

馬評価理由
ドリームコア 上げ 最も不利な脚質で3番手からハナ差。桜花賞9着は度外視してよい
エンネ 上げ 17番手から勝ち馬と同じ詰め幅1.7。0.3秒差の7着は位置の差
ジュウリョクピエロ 上げ 14番手からメンバー最速、詰め幅1.7
リアライズルミナス 上げ 0.44倍の馬場で2番手から0.1秒差。着順以上
1〜6着が0.1秒差。着順の差はほぼ偶然の範囲。この馬場で前にいた馬(ドリームコア・リアライズルミナス)と、後ろから最速級を使った馬(エンネ)を分けて記録したい。