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Race Review — 2026年5月31日

東京優駿(日本ダービー)G1

東京 2回12日目 11R 芝2400m(Cコース) 馬場 良・天候 晴 18頭 勝時計 2:22.7

皐月賞と同じロブチェンが4角8番手から差し切り、二冠を達成。皐月賞では逃げ切っており、まったく逆の形で2つ目のクラシックになる。1着から11着までが0.6秒差で、2着パントルナイーフは皐月賞14着からの巻き返し。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 17 ロブチェン牡3・57kg 松山弘平 1 2:22.7 ― 9→8差 33.23 +1.0 522+2
2 13 パントルナイーフ牡3・57kg ルメール 4 2:22.7 0.0 6→5差 33.45 +0.8 514+4
3 5 バステール牡3・57kg 川田将雅 11 2:22.8 0.1 2→2先 34.011 +0.2 464+4
4 14 ゴーイントゥスカイ牡3・57kg 武豊 3 2:22.8 0.1 15→15追 32.81 +1.4 498-6
5 2 マテンロウゲイル牡3・57kg 横山和生 12 2:23.0 0.3 8→8差 33.45 +0.8 496+2
6 4 アルトラムス牡3・57kg 横山武史 16 2:23.1 0.4 17→15追 33.12 +1.1 474+6
7 11 リアライズシリウス牡3・57kg 津村明秀 2 2:23.1 0.4 1→1逃 34.615 -0.4 528+0
8 1 ライヒスアドラー牡3・57kg 佐々木大 5 2:23.1 0.4 6→5差 33.88 +0.4 514+4
9 6 コンジェスタス牡3・57kg 西村淳也 6 2:23.1 0.4 9→8差 33.67 +0.6 508-10
10 12 アスクエジンバラ牡3・57kg 岩田康誠 9 2:23.2 0.5 4→5差 33.910 +0.3 466+8
11 9 アウダーシア牡3・57kg レーン 7 2:23.3 0.6 15→17追 33.23 +1.0 500+0
12 15 フォルテアンジェロ牡3・57kg 荻野極 8 2:23.6 0.9 12→11差 33.88 +0.4 448-2
13 7 メイショウハチコウ牡3・57kg ディー 13 2:23.7 1.0 2→2先 34.918 -0.7 512+2
14 18 エムズビギン牡3・57kg ゴンサル 15 2:23.7 1.0 4→4先 34.716 -0.5 508+0
15 3 ケントン牡3・57kg 丹内祐次 18 2:24.2 1.5 9→11差 34.413 -0.2 496+2
16 16 グリーンエナジー牡3・57kg 戸崎圭太 10 2:24.2 1.5 12→11差 34.413 -0.2 482-8
17 8 ショウナンガルフ牡3・57kg 浜中俊 17 2:24.2 1.5 17→17追 34.112 +0.1 486+6
18 10 ジャスティンビスタ牡3・57kg 坂井瑠星 14 2:24.6 1.9 12→11差 34.716 -0.5 526+10

単勝 270 / 複勝 130・250・650 / 枠連 420 / 馬連 1,460 / 馬単 2,290 / 3連複 14,280 / 3連単 47,050

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=178)

今回のペース

平均的な流れRPCI 55.8 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 56.2 基準より -0.4
指標今回コース基準差
前半3F35.6 36.86-1.3
後半3F34.2 34.73-0.5
RPCI55.8 56.2-0.4

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F10.9 12.9 12.3110.9212.4312.6412.5512.2612.1711.9811.6911.21011.51111.512ハロン

今回同コース・同距離の平均(178走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016東京 35.634.2 2:24.0 87 差
2017東京 37.133.8 2:26.9 25 マ
2018東京 36.034.6 2:23.6 41 先
2019東京 34.835.9 2:22.6 23 先
2020東京 36.834.3 2:24.1 411 先
2021東京 35.033.9 2:22.5 99 差
2022東京 35.135.2 2:21.9 1414 追
2023東京 35.335.3 2:25.2 46 先
2024東京 36.333.8 2:24.3 44 先
2025東京 35.734.8 2:23.7 37 先
2026東京 35.634.2 2:22.7 85 差

トラックバイアス

2回東京 11〜12日目(5/30〜31 計2日)の芝全レース
差し有利確度: やや3着内の4角位置率 基準比 -0.033 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.6倍

クッション値9.8+0.4硬め芝含水率13.5%-1.2乾燥数値の傾き やや前残り寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.417 36.4% 22
2023 0.362 21.4% 28
2024 0.328 41.7% 24
2025 0.266 40.0% 25
2026 0.303 20.8% 24
基準0.336 34.9% 17,206

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
5/302R 2400m 未勝利良 2:24.6 -2.3 n=25
5/303R 1400m 未勝利良 1:21.0 -0.8 n=55
5/305R 2000m 未勝利良 2:00.9 +0.3 n=61
5/307R 1400m 1勝良 1:20.0 -1.1 n=40
5/3010R 1600m 2勝良 1:32.4 -1.1 n=39
5/314R 1600m 未勝利良 1:33.8 -0.5 n=85
5/316R 1800m 1勝良 1:45.1 -1.5 n=45
5/318R 2400m 2勝良 2:24.1 -1.3 n=29
5/3110R 1800m 3勝良 1:44.9 -1.0 n=18
5/3111R 2400m G1良 2:22.7 -1.2 n=14
5/3112R 2500m G2良 2:29.8 -1.3 n=9

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.3-10.9-12.4-12.6-12.5-12.2-12.1-11.9-11.6-11.2-11.5-11.5。2F目10.9で入ったあと12秒台半ばで落ち着き、残り4Fを11.6-11.2-11.5-11.5。前半3F 35.6・後半3F 34.2で1.4秒の落差。RPCI 55.8は東京芝2400m良の基準56.2とほぼ同じで、ダービーとしては標準的な「流れて緩んで上がり勝負」の形。

この日の東京芝は位置差 -0.033・先行馬の複勝圏率が基準の0.60倍で「差し有利・やや」。0.60倍はこの1年のG1で3番目に低い数字で、1週前のオークス(0.44倍)に続いて差しが利く状態が続いていた。

それでも逃げたリアライズシリウス(2番人気)が4角1番手から0.4秒差の7着に粘り、3着には4角2番手のバステール(11番人気)が入っている。差し有利の馬場で前の2頭が掲示板圏に残ったので、オークスほど極端な前崩れにはなっていない。

勝ったロブチェンは4角8番手から上がり33.2(3位)で1.0秒詰め。皐月賞では4角先頭から押し切っており、ここでは中団から差している。ホープフルステークスも7番手からの差し切りで、3つのG1を「差し・逃げ・差し」で勝ったことになる。脚質で評価を固定できない馬。

最も目立つ内容は4着ゴーイントゥスカイ(3番人気)。4角15番手からメンバー最速32.8で1.4秒詰め、0.1秒差まで迫った。青葉賞からの臨戦で、詰め幅はメンバー最大。6着アルトラムス(16番人気)も15番手から33.1(2位)で1.1秒詰めており、皐月賞18着からの巻き返しになる。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 4・9・14・4・4・3・8番手。日本ダービーは前めが残る年が多いレースで、8番手は中間的。この年は馬場が差し寄りだったぶん、位置の有利不利が小さかったと読める。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 17

◎ロブチェン

1人気
通過
9→8 差
上り3F
33.2 3位
詰め幅
+1.0
前走
皐月賞G1 1着 中6週

1番人気。皐月賞の逃げ切りから一転、8番手から差して二冠

松山弘平、1番人気。皐月賞1着から中6週。差し有利の馬場を4角8番手で運び、上がり33.2(3位)で1.0秒詰めて差し切った。ホープフルS=7番手から差し、皐月賞=逃げ切り、ダービー=8番手から差し。脚質で評価を固定できないタイプで、展開に左右されにくい。

2 13

▲パントルナイーフ

4人気
通過
6→5 差
上り3F
33.4 5位
詰め幅
+0.8
前走
皐月賞G1 14着 中6週

4番人気2着。皐月賞14着から0.0秒差まで巻き返し

ルメール、4番人気。皐月賞14着から中6週。4角5番手から上がり33.4(5位)で0.8秒詰めてハナ差の2着。皐月賞14着からの一変で、距離延長が効いた可能性が高い。

3 5

バステール

11人気
通過
2→2 先
上り3F
34.0 11位
詰め幅
+0.2
前走
皐月賞G1 11着 中6週

11番人気3着。差し有利の日に2番手から0.1秒差

川田将雅、11番人気。皐月賞11着から中6週。4角2番手から0.1秒差の3着。先行比0.60倍の馬場で前から残しており、着順以上の内容。

4 14

○ゴーイントゥスカイ

3人気
通過
15→15 追
上り3F
32.8 1位
詰め幅
+1.4
前走
青葉賞G2 1着 中5週

3番人気4着。15番手からメンバー最速32.8、詰め幅1.4

武豊、3番人気。青葉賞1着から中4週。4角15番手からメンバー最速32.8で1.4秒詰め、0.1秒差の4着。詰め幅はメンバー最大。別路線組でこの内容なら、位置さえ取れれば逆転の目があった。

5 2

マテンロウゲイル

12人気
通過
8→8 差
上り3F
33.4 5位
詰め幅
+0.8
前走
皐月賞G1 10着 中6週

4角8番手(差)から上がり33.4(メンバー5位)。直線で0.8秒詰めた。496kg(+2)、前走は皐月賞G1 10着(中6週)。

6 4

アルトラムス

16人気
通過
17→15 追
上り3F
33.1 2位
詰め幅
+1.1
前走
皐月賞G1 18着 中6週

16番人気6着。15番手から上がり2位33.1、皐月賞18着から一変

横山武史、16番人気。皐月賞18着から中6週。4角15番手から上がり33.1(2位)で1.1秒詰めての0.4秒差6着。皐月賞最下位からの巻き返し。人気薄のうちに拾いたい。

7 11

リアライズシリウス

2人気
通過
1→1 逃
上り3F
34.6 15位
詰め幅
-0.4
前走
皐月賞G1 2着 中6週

2番人気7着。差し有利の日に逃げて0.4秒差

津村明秀、2番人気。皐月賞2着から中6週。4角1番手から詰め幅 -0.4で0.4秒差の7着。差しが利く馬場で逃げてこの着差なら、内容は悪くない。

8 1

ライヒスアドラー

5人気
通過
6→5 差
上り3F
33.8 8位
詰め幅
+0.4
前走
皐月賞G1 3着 中6週

4角5番手(差)から上がり33.8(メンバー8位)。直線で0.4秒詰めた。514kg(+4)、前走は皐月賞G1 3着(中6週)。

9 6

コンジェスタス

6人気
通過
9→8 差
上り3F
33.6 7位
詰め幅
+0.6
前走
京都新聞G2 1着 中3週

4角8番手(差)から上がり33.6(メンバー7位)。直線で0.6秒詰めた。508kg(-10)、前走は京都新聞G2 1着(中3週)。

10 12

アスクエジンバラ

9人気
通過
4→5 差
上り3F
33.9 10位
詰め幅
+0.3
前走
皐月賞G1 4着 中6週

4角5番手(差)から上がり33.9(メンバー10位)。直線で0.3秒詰めた。466kg(+8)、前走は皐月賞G1 4着(中6週)。

11 9

アウダーシア

7人気
通過
15→17 追
上り3F
33.2 3位
詰め幅
+1.0
前走
スプリンG2 1着 中11週

4角17番手(追)から上がり33.2(メンバー3位)。直線で1.0秒詰めた。500kg(+0)、前走はスプリンG2 1着(中11週)。

12 15

フォルテアンジェロ

8人気
通過
12→11 差
上り3F
33.8 8位
詰め幅
+0.4
前走
皐月賞G1 5着 中6週

4角11番手(差)から上がり33.8(メンバー8位)。直線で0.4秒詰めた。448kg(-2)、前走は皐月賞G1 5着(中6週)。

13 7

メイショウハチコウ

13人気
通過
2→2 先
上り3F
34.9 18位
詰め幅
-0.7
前走
プリンシ(L) 1着 中4週

4角2番手(先)から上がり34.9(メンバー18位)。直線で0.7秒失った。512kg(+2)、前走はプリンシ(L) 1着(中4週)。

14 18

エムズビギン

15人気
通過
4→4 先
上り3F
34.7 16位
詰め幅
-0.5
前走
京都新聞G2 7着 中3週

4角4番手(先)から上がり34.7(メンバー16位)。直線で0.5秒失った。508kg(+0)、前走は京都新聞G2 7着(中3週)。

15 3

ケントン

18人気
通過
9→11 差
上り3F
34.4 13位
詰め幅
-0.2
前走
青葉賞G2 10着 中5週

4角11番手(差)から上がり34.4(メンバー13位)。直線で0.2秒失った。496kg(+2)、前走は青葉賞G2 10着(中5週)。

16 16

グリーンエナジー

10人気
通過
12→11 差
上り3F
34.4 13位
詰め幅
-0.2
前走
皐月賞G1 7着 中6週

4角11番手(差)から上がり34.4(メンバー13位)。直線で0.2秒失った。482kg(-8)、前走は皐月賞G1 7着(中6週)。

17 8

ショウナンガルフ

17人気
通過
17→17 追
上り3F
34.1 12位
詰め幅
+0.1
前走
きさらぎG3 9着 中16週

4角17番手(追)から上がり34.1(メンバー12位)。直線で0.1秒詰めた。486kg(+6)、前走はきさらぎG3 9着(中16週)。

18 10

ジャスティンビスタ

14人気
通過
12→11 差
上り3F
34.7 16位
詰め幅
-0.5
前走
ホープフG1 8着 中22週

4角11番手(差)から上がり34.7(メンバー16位)。直線で0.5秒失った。526kg(+10)、前走はホープフG1 8着(中22週)。

次走に向けて

1〜11着が0.6秒差。差し有利の馬場だが、前の2頭も掲示板圏に残った。

馬評価理由
ロブチェン 上げ 差し・逃げ・差しで3つのG1。脚質で評価を固定できない
ゴーイントゥスカイ 上げ 15番手からメンバー最速、詰め幅1.4で0.1秒差
アルトラムス 上げ 16番人気で皐月賞最下位から一変。15番手から上がり2位
バステール 上げ 差し有利の馬場で2番手から0.1秒差。着順以上
ロブチェンはホープフルS・皐月賞・ダービーを差し/逃げ/差しで勝っている。脚質を固定して評価すると読み違えるので、次走は枠順と相手関係から形を読む必要がある。