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Race Review — 2026年6月14日

宝塚記念G1

阪神 3回4日目 11R 芝2200m(Bコース) 馬場 重・天候 雨 18頭 勝時計 2:12.1

重馬場の宝塚記念。2番人気メイショウタバルが4角2番手から押し切り、大阪杯2着・天皇賞(春)との対戦を経てついにG1を獲った。2着には天皇賞(春)を勝ったクロワデュノールが0.1秒差。上位2頭が大阪杯と同じ並びになっている。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 16 メイショウタバル牡5・58kg 武豊 2 2:12.1 ― 2→2先 35.34 +0.3 502+2
2 5 クロワデュノール牡4・58kg 北村友一 1 2:12.2 0.1 4→3先 35.22 +0.4 514+0
3 1 ダノンデサイル牡5・58kg 戸崎圭太 3 2:12.6 0.5 12→9差 35.01 +0.6 520+4
4 9 コスモキュランダ牡5・58kg 横山武史 8 2:12.6 0.5 1→1逃 36.16 -0.5 518-2
5 8 タガノデュード牡5・58kg 高杉吏麒 10 2:13.5 1.4 17→16追 35.22 +0.4 504+2
6 7 ファミリータイム牡5・58kg 幸英明 18 2:13.5 1.4 8→7差 36.16 -0.5 482+0
7 17 レガレイラ牝5・56kg ルメール 5 2:13.7 1.6 10→9差 35.95 -0.3 484+2
8 10 ジューンテイク牡5・58kg 松山弘平 15 2:13.7 1.6 5→3先 36.711 -1.1 500+2
9 2 ミュージアムマイル牡4・58kg レーン 4 2:13.7 1.6 7→6差 36.510 -0.9 504+2
10 12 マイネルエンペラー牡6・58kg 川田将雅 13 2:13.8 1.7 3→3先 36.913 -1.3 486-4
11 11 シンエンペラー牡5・58kg 坂井瑠星 12 2:14.2 2.1 14→15追 36.28 -0.6 500-8
12 4 ミクニインスパイア牡4・58kg 丹内祐次 9 2:14.5 2.4 10→11差 36.812 -1.2 498-6
13 14 スティンガーグラス牡5・58kg 岩田望来 14 2:14.8 2.7 17→17追 36.39 -0.7 480-4
14 13 シェイクユアハート牡6・58kg 古川吉洋 11 2:14.9 2.8 14→11差 36.913 -1.3 456-6
15 6 ビザンチンドリーム牡5・58kg 西村淳也 7 2:15.1 3.0 12→11差 37.115 -1.5 ―
16 18 ミステリーウェイセ8・58kg 松本大輝 16 2:15.2 3.1 8→11差 37.616 -2.0 498-8
17 3 シュガークン牡5・58kg 吉村誠之 17 2:15.3 3.2 5→7差 38.017 -2.4 522+4
止 15 マイユニバース牡4・58kg 横山典弘 6 ― ― 14→18追 ― ― 480+12

単勝 390 / 複勝 140・120・170 / 枠連 380 / 馬連 620 / 馬単 1,360 / 3連複 1,230 / 3連単 6,040

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=50)

今回のペース

ハイペースRPCI 51.7 50 = 前後半おなじ速さ このコースの平常 53.9 基準より -2.2
指標今回コース基準差
前半3F35.4 35.59-0.2
後半3F35.6 35.18+0.4
RPCI51.7 53.9-2.2

RPCI は前半3Fと後半3Fの速さを比べた指数で、秒ではない。 前後半がまったく同じ速さなら ちょうど 50 になり、 50より大きいほど後半が速い=前半が緩い(スロー)、小さいほど前半から速い(ハイペース)。 ただし平常値はコースごとに違う(ダートは50前後、芝の長距離は55を超える)ので、 このサイトでは絶対値ではなくそのコースの平常との差で判定している。 前半3F・後半3Fは秒で、実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。 コース基準は同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均。

上がり3F11.1 12.7 12.4111.1211.9312.4412.5512.0612.1712.1811.8911.61012.211ハロン

今回同コース・同距離の平均(50走)縦軸は上ほど速い。線が上がった区間がペースアップ。

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016阪神稍 34.736.8 2:12.8 69 差
2017阪神稍 35.235.7 2:11.4 69 差
2018阪神稍 34.436.3 2:11.6 213 先
2019阪神 35.535.3 2:10.8 21 先
2020阪神稍 34.636.3 2:13.5 12 先
2021阪神 35.134.7 2:10.9 41 先
2022阪神 33.936.3 2:09.7 25 先
2023阪神 34.035.5 2:11.2 912 差
2024京都重 35.634.5 2:12.0 711 差
2025阪神稍 34.836.0 2:11.1 12 逃
2026阪神重 35.435.6 2:12.1 23 先

トラックバイアス

3回阪神 3〜4日目(6/13〜14 計2日)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 -0.013 / 先行馬の複勝圏率 基準の1.1倍

クッション値9.9+0.6かなり硬め芝含水率11.4%-0.9乾燥数値の傾き 前残り寄り

クッション値と含水率はJRA発表の実測値。右の数字は同じ競馬場の直近3年・同じ月の平均との差で、絶対値は場ごとに常態が違うため見ない。過去17,103レースの集計では、芝は平年より硬いほど前が残り湿るほど差しが届き、ダートは湿るほど前が残る。ただし効き幅はバイアス判定の閾値には届かず、傾きを少し押す程度。

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.283 37.9% 29
2023 0.243 45.5% 22
2025 0.244 51.7% 29
2026 0.310 42.4% 33
基準0.321 38.8% 13,854

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
6/133R 1600m 未勝利良 1:34.2 -0.3 n=60
6/134R 1800m 未勝利良 1:45.9 -1.3 n=49
6/135R 1200m 新馬良 1:08.2 -2.0 n=10
6/138R 1600m 1勝良 1:33.4 -0.4 n=40
6/1312R 1200m 1勝良 1:08.3 -0.2 n=14
6/144R 2200m 未勝利良 2:11.7 -1.4 n=8
6/145R 1800m 新馬良 1:48.3 +0.0 n=21
6/147R 2000m 1勝良 2:00.4 +0.2 n=29
6/149R 1200m 2勝良 1:08.1 -0.2 n=22
6/1410R 1600m 3勝良 1:32.2 -0.3 n=12

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.4-11.1-11.9-12.4-12.5-12.0-12.1-12.1-11.8-11.6-12.2。中盤で12.4-12.5と息が入り、残り3Fが11.8-11.6-12.2。前半3F 35.4・後半3F 35.6でほぼ均衡し、RPCI 51.7は阪神芝2200m良の基準53.9を2.2下回る。重馬場だったことを考えると、流れ自体は締まっていた。

この日の阪神芝のバイアスは位置差 -0.013・先行馬の複勝圏率が基準の1.10倍でフラット。芝含水率11.4%は平年より0.9ポイント低いが、馬場状態は重。数値と馬場表記が食い違う例で、含水率だけで馬場状態を推し量れないことがよく分かる。

決着は前。1着が4角2番手、2着が3番手、4着が1番手。掲示板5頭のうち3頭が3番手以内で、唯一の例外が5着タガノデュード(4角16番手・上がり35.2=2位・詰め幅0.4)。3着ダノンデサイルは9番手からメンバー最速35.0で0.6秒詰めており、後ろから来たのはこの2頭だけ。

注目したいのは上位の顔ぶれ。1着メイショウタバルと2着クロワデュノールは大阪杯の1着・2着を入れ替えた並び、3着ダノンデサイルは大阪杯も3着。春の中距離G1でこの3頭の力関係がほぼ固定されていたことになる。4着コスモキュランダ(8番人気)は4角1番手から詰め幅 -0.5で0.5秒差に粘った。

一方で有馬記念の勝ち馬ミュージアムマイルは4角6番手から上がり36.5(10位)で1.6秒差の9着、同4着のレガレイラも9番手から1.6秒差の7着。冬の中山で好走した組が、重馬場の阪神でまとめて崩れている。馬場と条件の差がはっきり出た。

同レースの過去7年の勝ち馬は4角 1・4・2・9・7・1・2番手。宝塚記念は前めが残るレースで、2番手は例年どおり。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 16

◎メイショウタバル

2人気
通過
2→2 先
上り3F
35.3 4位
詰め幅
+0.3
前走
大阪杯G1 2着 中10週

2番人気。4角2番手から押し切ってG1初制覇

武豊、2番人気。大阪杯2着から中10週。重馬場の宝塚記念を4角2番手で運び、上がり35.3(4位)で押し切った。大阪杯では基準比 -4.8の前傾を逃げて0.1秒差2着、有馬記念は差し有利の馬場で13着。馬場と流れが合えば崩れない、という性格がはっきりした。

2 5

○クロワデュノール

1人気
通過
4→3 先
上り3F
35.2 2位
詰め幅
+0.4
前走
天皇賞春G1 1着 中6週

1番人気2着。3番手から上がり2位で0.1秒差

北村友一、1番人気。天皇賞(春)1着から中6週。4角3番手から上がり35.2(2位)で0.4秒詰めての0.1秒差2着。大阪杯・天皇賞(春)とG1連勝しての3戦目で、重馬場でも大きくは崩れていない。

3 1

▲ダノンデサイル

3人気
通過
12→9 差
上り3F
35.0 1位
詰め幅
+0.6
前走
大阪杯G1 3着 中10週

3番人気3着。9番手からメンバー最速35.0

戸崎圭太、3番人気。大阪杯3着から中10週。4角9番手からメンバー最速35.0で0.6秒詰めての3着。大阪杯も3着で、この3頭の力関係は春を通じて動かなかった。

4 9

コスモキュランダ

8人気
通過
1→1 逃
上り3F
36.1 6位
詰め幅
-0.5
前走
日経賞G2 7着 中11週

8番人気4着。逃げて0.5秒差に粘った

横山武史、8番人気。日経賞7着から中11週。4角1番手から詰め幅 -0.5で0.5秒差の4着。重馬場で逃げて掲示板なら悪くない。

5 8

タガノデュード

10人気
通過
17→16 追
上り3F
35.2 2位
詰め幅
+0.4
前走
天皇賞春G1 6着 中6週

10番人気5着。4角16番手から上がり2位タイ35.2

高杉吏麒、10番人気。天皇賞(春)6着から中6週。4角16番手から35.2(2位タイ)で0.4秒詰めての1.4秒差5着。前が残る流れで最後方近くからなら、着順以上の中身。大阪杯でも13番人気4着で、人気以上に走る。

6 7

ファミリータイム

18人気
通過
8→7 差
上り3F
36.1 6位
詰め幅
-0.5
前走
阪神大賞G2 9着 中12週

4角7番手(差)から上がり36.1(メンバー6位)。直線で0.5秒失った。482kg(+0)、前走は阪神大賞G2 9着(中12週)。

7 17

レガレイラ

5人気
通過
10→9 差
上り3F
35.9 5位
詰め幅
-0.3
前走
有馬記念G1 4着 中24週

4角9番手(差)から上がり35.9(メンバー5位)。直線で0.3秒失った。484kg(+2)、前走は有馬記念G1 4着(中24週)。

8 10

ジューンテイク

15人気
通過
5→3 先
上り3F
36.7 11位
詰め幅
-1.1
前走
QE2G1 8着 中7週

4角3番手(先)から上がり36.7(メンバー11位)。直線で1.1秒失った。500kg(+2)、前走はQE2G1 8着(中7週)。

9 2

ミュージアムマイル

4人気
通過
7→6 差
上り3F
36.5 10位
詰め幅
-0.9
前走
有馬記念G1 1着 中24週

4番人気9着。有馬記念の勝ち馬が1.6秒差

レーン、4番人気。有馬記念1着から中25週。4角6番手から上がり36.5(10位)で1.6秒差の9着。冬の中山(良・差し有利)で勝った馬が、初夏の阪神(重・フラット)では沈んだ。条件差が大きいので、一度は度外視したい。

10 12

マイネルエンペラー

13人気
通過
3→3 先
上り3F
36.9 13位
詰め幅
-1.3
前走
阪神大賞G2 5着 中12週

4角3番手(先)から上がり36.9(メンバー13位)。直線で1.3秒失った。486kg(-4)、前走は阪神大賞G2 5着(中12週)。

11 11

シンエンペラー

12人気
通過
14→15 追
上り3F
36.2 8位
詰め幅
-0.6
前走
天皇賞春G1 7着 中6週

4角15番手(追)から上がり36.2(メンバー8位)。直線で0.6秒失った。500kg(-8)、前走は天皇賞春G1 7着(中6週)。

12 4

ミクニインスパイア

9人気
通過
10→11 差
上り3F
36.8 12位
詰め幅
-1.2
前走
日経賞G2 2着 中11週

4角11番手(差)から上がり36.8(メンバー12位)。直線で1.2秒失った。498kg(-6)、前走は日経賞G2 2着(中11週)。

13 14

スティンガーグラス

14人気
通過
17→17 追
上り3F
36.3 9位
詰め幅
-0.7
前走
ダイヤモHG3 1着 中16週

4角17番手(追)から上がり36.3(メンバー9位)。直線で0.7秒失った。480kg(-4)、前走はダイヤモHG3 1着(中16週)。

14 13

シェイクユアハート

11人気
通過
14→11 差
上り3F
36.9 13位
詰め幅
-1.3
前走
金鯱賞G2 1着 中13週

4角11番手(差)から上がり36.9(メンバー13位)。直線で1.3秒失った。456kg(-6)、前走は金鯱賞G2 1着(中13週)。

15 6

ビザンチンドリーム

7人気
通過
12→11 差
上り3F
37.1 15位
詰め幅
-1.5
前走
アミTG2 7着 中17週

4角11番手(差)から上がり37.1(メンバー15位)。直線で1.5秒失った。前走はアミTG2 7着(中17週)。

16 18

ミステリーウェイ

16人気
通過
8→11 差
上り3F
37.6 16位
詰め幅
-2.0
前走
天皇賞春G1 8着 中6週

4角11番手(差)から上がり37.6(メンバー16位)。直線で2.0秒失った。498kg(-8)、前走は天皇賞春G1 8着(中6週)。

17 3

シュガークン

17人気
通過
5→7 差
上り3F
38.0 17位
詰め幅
-2.4
前走
新潟大賞HG3 15着 中4週

4角7番手(差)から上がり38.0(メンバー17位)。直線で2.4秒失った。522kg(+4)、前走は新潟大賞HG3 15着(中4週)。

止 15

マイユニバース

6人気
通過
14→18 追
上り3F
― ―位
詰め幅
―
前走
日経賞G2 1着 中11週

4角18番手(追)から。480kg(+12)、前走は日経賞G2 1着(中11週)。

次走に向けて

重馬場で前が残る決着。大阪杯の1〜3着がそのまま上位3頭に並んだ。

馬評価理由
メイショウタバル 上げ 馬場と流れが合えば崩れない。大阪杯2着からの順当な勝利
ダノンデサイル 上げ 9番手からメンバー最速。大阪杯も3着で安定
タガノデュード 上げ 前残りの流れで16番手から上がり2位タイ。人気以上に走る
ミュージアムマイル 条件替わり 有馬記念の勝ち馬が1.6秒差9着。冬の中山と初夏の重阪神は別物
大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念で、上位3頭の顔ぶれがほとんど動かなかった。一方で有馬記念の上位は重馬場の阪神でまとめて崩れている。同じ古馬中距離でも、冬の中山と春の関西は別の適性が問われると読んでおきたい。