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Race Review — 2026年9月6日

オークランドRCトロフィー3勝

阪神 4回2日目 10R ダ1200m(nanコース) 馬場 良・天候 曇 13頭 勝時計 1:11.7

RPCI 53.7は阪神ダ1200m良の基準44.8より8.9も高い、極端なスロー。それでも4角6番手のヨリノレジェンドが上がり最速で差し切った。この開催週の阪神ダートが、いかに差し有利だったかを示す一戦。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 4 ヨリノレジェンド牡4・55kg 武豊 3 1:11.7 ― 7→6差 34.81 +0.4 466-4
2 10 ウルスクローム牡4・56kg 田口貫太 2 1:12.1 0.4 5→4差 35.32 -0.1 488+4
3 12 ライジン牡6・55kg 松若風馬 6 1:12.1 0.4 3→3先 35.43 -0.2 484+0
4 13 クリノオリーブ牝5・52kg 幸英明 5 1:12.4 0.7 2→2先 35.88 -0.6 460-2
5 9 メイショウヤーキス牡5・55kg 菱田裕二 4 1:12.5 0.8 9→8差 35.43 -0.2 458-6
6 5 テーオーグレーザー牡3・55kg レーン 1 1:12.7 1.0 3→4差 36.09 -0.8 496+2
7 1 ボディブロー牡5・55kg 田辺裕信 11 1:12.7 1.0 9→10追 35.66 -0.4 532+8
8 8 エムズマインド牡6・55kg 松山弘平 7 1:12.8 1.1 13→13追 35.43 -0.2 528-2
9 7 ワークソング牡5・55kg 岩田望来 10 1:12.9 1.2 5→6差 36.110 -0.9 492+4
10 11 スペシャルナンバー牡7・55kg 西村淳也 8 1:13.0 1.3 11→11追 35.77 -0.5 488-16
11 6 イミュータブル牡6・54kg 田山旺佑 13 1:13.3 1.6 1→1逃 36.813 -1.6 486+4
12 2 ランウインディ牝5・53kg 柴田裕一 12 1:13.6 1.9 7→9追 36.611 -1.4 470+4
13 3 ビバップ牡5・54kg 吉村誠之 9 1:13.9 2.2 11→11追 36.712 -1.5 498+2

単勝 660 / 複勝 220・170・500 / 枠連 340 / 馬連 1,300 / 馬単 2,740 / 3連複 9,000 / 3連単 39,610

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=235)

今回のペース

同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均と比べた値。RPCIは大きいほど後傾(スロー)、 小さいほど前傾(ハイペース)。前半3F・後半3Fは実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは 1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。

指標今回コース基準差
前半3F36.5 35.15+1.4
後半3F35.2 37.09-1.9
RPCI53.7 44.8+8.9

12.5-11.7-12.3-12.1-11.6-11.5

歴代の前半3F(秒・34.8秒起点) 2023 阪神 35.0 2024 阪神 35.7 2026 阪神 36.5

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2023阪神 35.036.8 1:11.8 74 差
2024阪神 35.738.7 ― 810 差
2026阪神 36.535.2 1:11.7 64 差

トラックバイアス

4回阪神 1〜2日目(第1週)のダ全レース
差し有利確度: やや3着内の4角位置率 基準比 +0.022 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.69倍

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2021 0.250 48.6% 35
2022 0.265 47.1% 34
2023 0.240 54.5% 33
2025 0.247 51.6% 31
2026 0.266 34.4% 32
基準0.245 49.8% 19,245

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
9/51R 1400m 未勝利稍 1:26.3 +0.8 n=26
9/53R 1800m 未勝利稍 1:54.3 -0.4 n=50
9/56R 1400m 新馬稍 1:25.2 -0.3 n=7
9/59R 1800m 2勝稍 1:52.3 -0.3 n=15
9/512R 1400m 1勝稍 1:24.5 -0.2 n=16
9/62R 1200m 未勝利良 1:12.6 -0.7 n=76
9/63R 1800m 未勝利良 1:55.6 +0.3 n=165
9/66R 1800m 1勝良 1:54.3 +0.6 n=118
9/69R 1800m 1勝良 1:53.0 -0.7 n=118
9/610R 1200m 3勝良 1:11.7 +0.3 n=16
9/612R 1400m 2勝良 1:24.5 +0.2 n=39

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ダート1200mでRPCI 53.7というのは異常値に近い。前半が緩んだのだから普通なら前が止まらない。ところが4角1番手のイミュータブルは11着、2番手のクリノオリーブも4着止まりで、勝ったのは6番手から上がり34.8のメンバー最速を使った馬だった。

この2日間の阪神ダートは先行馬の複勝圏率が基準の0.69倍。同じ日の1200m戦でスローの差し決着になったこと自体が、バイアスの強さを裏づけている。前で運んだ馬の敗戦は、額面より大きく割り引いて読むべきだろう。

1番人気テーオーグレーザーは4角4番手から上がり36.0で1.0秒差の6着。中12週の休み明けに加えて位置取りも向かず、この一戦で見限る内容ではない。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 4

◎ヨリノレジェンド

3人気
通過
7→6 差
上り3F
34.8 1位
詰め幅
+0.4
前走
伊賀S・3勝 5着 中2週

スローを6番手から差し切った

3番人気、武豊。RPCIが基準より8.9も高い緩い流れを4角6番手で追走し、上がり34.8のメンバー最速で差し切った。差し有利のバイアスに乗った面はあるが、スローで後方から差し切るのは簡単ではない。

2 10

ウルスクローム

2人気
通過
5→4 差
上り3F
35.3 2位
詰め幅
-0.1
前走
リボンH・3勝 2着 中12週

4角4番手(差)から上がり35.3(メンバー2位)。直線で0.1秒失った。488kg(+4)、前走はリボンH・3勝 2着(中12週)。

3 12

ライジン

6人気
通過
3→3 先
上り3F
35.4 3位
詰め幅
-0.2
前走
リボンH・3勝 9着 中12週

4角3番手(先)から上がり35.4(メンバー3位)。直線で0.2秒失った。484kg(+0)、前走はリボンH・3勝 9着(中12週)。

4 13

クリノオリーブ

5人気
通過
2→2 先
上り3F
35.8 8位
詰め幅
-0.6
前走
上越S・3勝 12着 中3週

4角2番手(先)から上がり35.8(メンバー8位)。直線で0.6秒失った。460kg(-2)、前走は上越S・3勝 12着(中3週)。

5 9

メイショウヤーキス

4人気
通過
9→8 差
上り3F
35.4 3位
詰め幅
-0.2
前走
高瀬川S・3勝 5着 中15週

4角8番手(差)から上がり35.4(メンバー3位)。直線で0.2秒失った。458kg(-6)、前走は高瀬川S・3勝 5着(中15週)。

6 5

○テーオーグレーザー

1人気
通過
3→4 差
上り3F
36.0 9位
詰め幅
-0.8
前走
安芸特別・2勝 1着 中12週

1番人気6着。休み明け+位置取りが噛み合わず

2勝クラスを勝ってからの中12週で昇級初戦。4角4番手と前めで運んだが、差し有利のバイアス下では損な形になった。上がり36.0で1.0秒差なら、次走で位置取りが変われば見直せる。

7 1

ボディブロー

11人気
通過
9→10 追
上り3F
35.6 6位
詰め幅
-0.4
前走
TUF杯・3勝 6着 中9週

4角10番手(追)から上がり35.6(メンバー6位)。直線で0.4秒失った。532kg(+8)、前走はTUF杯・3勝 6着(中9週)。

8 8

エムズマインド

7人気
通過
13→13 追
上り3F
35.4 3位
詰め幅
-0.2
前走
伊賀S・3勝 10着 中2週

13番手から上がり3位タイ

7番人気。4角13番手=最後方から上がり35.4で1.1秒差の8着。脚は使えているが、届くところまではいかなかった。

9 7

ワークソング

10人気
通過
5→6 差
上り3F
36.1 10位
詰め幅
-0.9
前走
上越S・3勝 6着 中3週

4角6番手(差)から上がり36.1(メンバー10位)。直線で0.9秒失った。492kg(+4)、前走は上越S・3勝 6着(中3週)。

10 11

スペシャルナンバー

8人気
通過
11→11 追
上り3F
35.7 7位
詰め幅
-0.5
前走
2勝クラス 1着 中32週

4角11番手(追)から上がり35.7(メンバー7位)。直線で0.5秒失った。488kg(-16)、前走は2勝クラス 1着(中32週)。

11 6

イミュータブル

13人気
通過
1→1 逃
上り3F
36.8 13位
詰め幅
-1.6
前走
高瀬川S・3勝 9着 中15週

逃げて11着。差し有利の馬場では厳しかった

13番人気。4角1番手から上がり36.8で1.6秒差。スローで逃げながら止まったのは、馬場のバイアスがそれだけ強かったということ。

12 2

ランウインディ

12人気
通過
7→9 追
上り3F
36.6 11位
詰め幅
-1.4
前走
桶狭間S・3勝 9着 中5週

4角9番手(追)から上がり36.6(メンバー11位)。直線で1.4秒失った。470kg(+4)、前走は桶狭間S・3勝 9着(中5週)。

13 3

ビバップ

9人気
通過
11→11 追
上り3F
36.7 12位
詰め幅
-1.5
前走
上越S・3勝 15着 中3週

4角11番手(追)から上がり36.7(メンバー12位)。直線で1.5秒失った。498kg(+2)、前走は上越S・3勝 15着(中3週)。

次走に向けて

スローで差しが決まるという、バイアスの強さを示す決着。

馬評価理由
テーオーグレーザー 上げ 1番人気6着だが、休み明け+差し有利の馬場で前めという二重の不利
ヨリノレジェンド 据え置き 差し切りは見事だが、バイアスの後押しもあった
RPCI 53.7のダート1200mで差しが決まった。この日の阪神ダートで前に行った馬は、すべて割り引いて読み直したい。