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Race Review — 2026年9月13日

セントライト記念G2

中山 4回4日目 11R 芝2200m(Bコース) 馬場 稍・天候 曇 16頭 勝時計 2:14.0

RPCI 58.2は中山芝2200m稍重の基準53.4より4.8も高い、明確なスロー。前有利かつ内有利の馬場でペースまで緩めば、後ろの馬に出番はない。12番人気ジャスティンシカゴの勝利は、そのバイアスが作った結果だった。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 7 ジャスティンシカゴ牡3・57kg 原優介 12 2:14.0 ― 4→3先 34.24 +0.3 508+2
2 6 サヴォアフェール牡3・57kg 松山弘平 2 2:14.2 0.2 6→5差 34.37 +0.2 498+0
3 2 アウダーシア牡3・57kg 津村明秀 6 2:14.3 0.3 10→8差 34.01 +0.5 506+6
4 5 アスクエジンバラ牡3・57kg 岩田康誠 3 2:14.3 0.3 1→1逃 34.811 -0.3 470+4
5 15 エリプティクカーブ牡3・57kg 横山武史 9 2:14.4 0.4 10→8差 34.13 +0.4 474+0
6 8 ゴーイントゥスカイ牡3・57kg 武豊 1 2:14.4 0.4 12→11追 34.01 +0.5 502+4
7 12 ラージアンサンブル牡3・57kg 岩田望来 8 2:14.5 0.5 3→3先 34.811 -0.3 476+6
8 3 バドリナート牡3・57kg 丸山元気 10 2:14.6 0.6 7→8差 34.49 +0.1 496+6
9 13 フウセン牡3・57kg 鮫島克駿 15 2:14.6 0.6 12→11追 34.24 +0.3 462+2
10 4 リッツパーティー牡3・57kg 丹内祐次 11 2:14.7 0.7 4→6差 34.914 -0.4 492+6
11 9 サノノグレーター牡3・57kg 田辺裕信 5 2:14.8 0.8 14→11追 34.24 +0.3 470+8
12 16 ラディアントスター牡3・57kg 池添謙一 7 2:14.9 0.9 7→6差 34.811 -0.3 526+12
13 10 バステール牡3・57kg 川田将雅 4 2:15.0 1.0 14→15追 34.37 +0.2 472+8
14 1 ウェイクフィールド牡3・57kg 横山和生 13 2:15.0 1.0 2→2先 35.515 -1.0 482+0
15 14 ティラーノ牡3・57kg 石橋脩 16 2:15.5 1.5 16→16追 34.710 -0.2 470+6
16 11 ミリオンクラウン牡3・57kg 横山典弘 14 2:18.1 4.1 7→11追 37.916 -3.4 508+2

単勝 5,060 / 複勝 960・220・390 / 枠連 610 / 馬連 11,560 / 馬単 30,160 / 3連複 32,610 / 3連単 284,140

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=71)

今回のペース

同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均と比べた値。RPCIは大きいほど後傾(スロー)、 小さいほど前傾(ハイペース)。前半3F・後半3Fは実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは 1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。

指標今回コース基準差
前半3F36.3 36.6-0.3
後半3F34.5 35.26-0.8
RPCI58.2 54.5+3.7

12.3-11.2-12.8-12.9-13.3-12.7-12.2-12.1-11.5-11.4-11.6

歴代の前半3F(秒・35.0秒起点) 2016 中山 36.1 2017 中山 35.8 2018 中山 35.6 2019 中山 35.6 2020 中山 37.2 2021 中山 36.3 2022 中山 35.4 2023 中山 35.2 2024 中山 36.2 2025 中山 35.6 2026 中山 36.3

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016中山 36.135.4 ― 42 マ
2017中山 35.834.0 ― 64 差
2018中山 35.636.5 ― 27 先
2019中山重 35.635.9 ― 37 先
2020中山 37.237.0 ― 12 逃
2021中山 36.335.4 ― 113 追
2022中山稍 35.435.3 ― 42 先
2023中山 35.234.4 ― 79 差
2024中山 36.234.6 ― 73 差
2025中山 35.634.9 ― 66 差
2026中山稍 36.334.5 ― 35 先

トラックバイアス

4回中山 3〜4日目(第2週)の芝全レース
前有利確度: 明確3着内の4角位置率 基準比 -0.055 / 先行馬の複勝圏率 基準の1.28倍

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.315 41.4% 29
2023 0.253 48.0% 25
2024 0.193 53.8% 26
2025 0.216 51.7% 29
2026 0.198 57.1% 28
基準0.251 44.9% 15,193

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
9/122R 1600m 未勝利重 1:36.8 +0.9 n=11
9/124R 2000m 未勝利重 2:03.1 -0.6 n=6
9/132R 2000m 未勝利重 2:02.3 -1.4 n=6
9/134R 1600m 未勝利重 1:34.5 -1.4 n=11
9/137R 1600m 1勝稍 1:34.1 -1.0 n=11
9/139R 1800m 2勝稍 1:47.6 -1.5 n=6

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

まず数字を並べる。この開催週の中山芝は先行馬の複勝圏率が基準の1.28倍で「前有利(明確)」、3着内馬の平均馬番率も基準を0.055下回る「内有利」。そこへRPCI 58.2という超スローが重なった。3つの条件がすべて同じ方向を向いている。

結果、1〜4着の4角通過は3・5・8・1番手。7番枠から3番手を取ったジャスティンシカゴが押し切り、2着も5番手のサヴォアフェール。一方でダービー4着のゴーイントゥスカイ(1番人気)は4角11番手で6着、ダービー3着のバステール(4番人気)は15番手で13着に沈んだ。

ただし着差を見ると、1着から13着までが1.0秒差しかない。つまり能力差で負けたのではなく、スローで団子になった集団のなかで前にいた馬から順に入線しただけ、と読むのが正確だろう。上がり最速34.0はアウダーシア(8番手・3着)とゴーイントゥスカイ(11番手・6着)の2頭で、後ろの実績馬もきちんと脚は使っている。

菊花賞に向けて、この着順をそのまま序列として受け取るのは危険だ。とくに1番人気で6着に敗れたゴーイントゥスカイは、位置取りとバイアスの両方が向かなかっただけで、内容は着順よりはるかに上にある。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 7

◎ジャスティンシカゴ

12人気
通過
4→3 先
上り3F
34.2 4位
詰め幅
+0.3
前走
1勝クラス 1着 中13週

12番人気。内・前・スローの三拍子に最も乗った

前走は1勝クラスを勝ったばかりで、中13週での重賞挑戦だった。7番枠から4角3番手を確保し、上がり34.2(4位)で0.3秒詰めての勝利。位置取りの利が大きいのは事実だが、超スローの折り合いを含めて完璧に乗られた一戦でもある。次走で人気を集めるようなら、条件が同じかどうかを確認したい。

2 6

サヴォアフェール

2人気
通過
6→5 差
上り3F
34.3 7位
詰め幅
+0.2
前走
木曽川H・2勝 1着 中7週

4角5番手(差)から上がり34.3(メンバー7位)。直線で0.2秒詰めた。498kg(+0)、前走は木曽川H・2勝 1着(中7週)。

3 2

▲アウダーシア

6人気
通過
10→8 差
上り3F
34.0 1位
詰め幅
+0.5
前走
東京優駿G1 11着 中15週

8番手から上がり最速タイで3着

6番人気。ダービー11着からの中15週で、4角8番手から上がり34.0のメンバー最速タイ。0.3秒差の3着は、この条件では十分に価値がある。距離が延びて良さが出るタイプ。

4 5

アスクエジンバラ

3人気
通過
1→1 逃
上り3F
34.8 11位
詰め幅
-0.3
前走
東京優駿G1 10着 中15週

3番人気4着。逃げて0.3秒差

ダービー10着からの中15週。4角1番手でスローに落として0.3秒差なら、展開を作った側として妥当な結果。上がり34.8で最後は苦しくなった。

5 15

エリプティクカーブ

9人気
通過
10→8 差
上り3F
34.1 3位
詰め幅
+0.4
前走
稲城特別・1勝 1着 中14週

4角8番手(差)から上がり34.1(メンバー3位)。直線で0.4秒詰めた。474kg(+0)、前走は稲城特別・1勝 1着(中14週)。

6 8

○ゴーイントゥスカイ

1人気
通過
12→11 追
上り3F
34.0 1位
詰め幅
+0.5
前走
東京優駿G1 4着 中15週

1番人気6着。上がり最速タイ、0.4秒差なら度外視でいい

ダービー4着からの中15週、武豊。4角11番手と後方に置かれ、超スロー+前有利+内有利という最悪の組み合わせを引いた。それでも上がり34.0のメンバー最速タイで0.5秒詰め、0.4秒差まで来ている。敗因は完全に位置取りとバイアスで、能力を疑う要素はない。菊花賞では評価を上げたい。

7 12

ラージアンサンブル

8人気
通過
3→3 先
上り3F
34.8 11位
詰め幅
-0.3
前走
皐月賞G1 8着 中21週

4角3番手(先)から上がり34.8(メンバー11位)。直線で0.3秒失った。476kg(+6)、前走は皐月賞G1 8着(中21週)。

8 3

バドリナート

10人気
通過
7→8 差
上り3F
34.4 9位
詰め幅
+0.1
前走
ラジオNIHG3 4着 中11週

4角8番手(差)から上がり34.4(メンバー9位)。直線で0.1秒詰めた。496kg(+6)、前走はラジオNIHG3 4着(中11週)。

9 13

フウセン

15人気
通過
12→11 追
上り3F
34.2 4位
詰め幅
+0.3
前走
1勝クラス 1着 中8週

4角11番手(追)から上がり34.2(メンバー4位)。直線で0.3秒詰めた。462kg(+2)、前走は1勝クラス 1着(中8週)。

10 4

リッツパーティー

11人気
通過
4→6 差
上り3F
34.9 14位
詰め幅
-0.4
前走
ラジオNIHG3 3着 中11週

4角6番手(差)から上がり34.9(メンバー14位)。直線で0.4秒失った。492kg(+6)、前走はラジオNIHG3 3着(中11週)。

11 9

サノノグレーター

5人気
通過
14→11 追
上り3F
34.2 4位
詰め幅
+0.3
前走
ラジオNIHG3 1着 中11週

4角11番手(追)から上がり34.2(メンバー4位)。直線で0.3秒詰めた。470kg(+8)、前走はラジオNIHG3 1着(中11週)。

12 16

ラディアントスター

7人気
通過
7→6 差
上り3F
34.8 11位
詰め幅
-0.3
前走
京都新聞G2 3着 中18週

4角6番手(差)から上がり34.8(メンバー11位)。直線で0.3秒失った。526kg(+12)、前走は京都新聞G2 3着(中18週)。

13 10

バステール

4人気
通過
14→15 追
上り3F
34.3 7位
詰め幅
+0.2
前走
東京優駿G1 3着 中15週

4番人気13着。ダービー3着馬が最も損な位置に

ダービー3着からの中15週、川田将雅。4角15番手と後方で、超スロー・前有利・内有利のすべてが逆に働いた。それでも上がり34.3(7位)で1.0秒差に踏みとどまっており、着順ほど負けていない。この一戦は完全に度外視でよい。

14 1

ウェイクフィールド

13人気
通過
2→2 先
上り3F
35.5 15位
詰め幅
-1.0
前走
ライラッ・2勝 10着 中7週

4角2番手(先)から上がり35.5(メンバー15位)。直線で1.0秒失った。482kg(+0)、前走はライラッ・2勝 10着(中7週)。

15 14

ティラーノ

16人気
通過
16→16 追
上り3F
34.7 10位
詰め幅
-0.2
前走
燕特別・1勝 10着 中6週

4角16番手(追)から上がり34.7(メンバー10位)。直線で0.2秒失った。470kg(+6)、前走は燕特別・1勝 10着(中6週)。

16 11

ミリオンクラウン

14人気
通過
7→11 追
上り3F
37.9 16位
詰め幅
-3.4
前走
WASJ第4・2勝 1着 中3週

2勝クラスを勝った直後で4.1秒差

中3週での臨戦。4角11番手から上がり37.9で大きく離された。相手とローテの両方が厳しかった。

次走に向けて

菊花賞へのトライアル。ただし今回は超スロー×前有利×内有利で、着順と能力の対応が最も崩れやすい条件だった。

馬評価理由
ゴーイントゥスカイ 上げ 1番人気6着だが上がり最速タイで0.4秒差。敗因は位置取りとバイアスのみ
バステール 上げ ダービー3着馬が15番手。三重の不利で13着。完全に度外視でよい
アウダーシア 上げ 8番手から上がり最速タイの3着。距離延長でさらに良さが出る
ジャスティンシカゴ 据え置き 勝ち方に隙はないが、内・前・スローの三拍子が揃った点は差し引きたい
1着から13着までが1.0秒差。この着順表は能力の序列ではなく、4角での位置の序列である。菊花賞では、後ろにいた実績馬から買い直したい。