◎ジャスティンシカゴ
12人気- 通過
- 4→3 先
- 上り3F
- 34.2 4位
- 詰め幅
- +0.3
- 前走
- 1勝クラス 1着 中13週
12番人気。内・前・スローの三拍子に最も乗った
前走は1勝クラスを勝ったばかりで、中13週での重賞挑戦だった。7番枠から4角3番手を確保し、上がり34.2(4位)で0.3秒詰めての勝利。位置取りの利が大きいのは事実だが、超スローの折り合いを含めて完璧に乗られた一戦でもある。次走で人気を集めるようなら、条件が同じかどうかを確認したい。
Race Review — 2026年9月13日
RPCI 58.2は中山芝2200m稍重の基準53.4より4.8も高い、明確なスロー。前有利かつ内有利の馬場でペースまで緩めば、後ろの馬に出番はない。12番人気ジャスティンシカゴの勝利は、そのバイアスが作った結果だった。
| 着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | タイム | 着差 | 3角→4角 | 上り3F | 詰め | 馬体重 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7 | ジャスティンシカゴ牡3・57kg | 原優介 | 12 | 2:14.0 | ― | 4→3先 | 34.24 | +0.3 | 508+2 |
| 2 | 6 | サヴォアフェール牡3・57kg | 松山弘平 | 2 | 2:14.2 | 0.2 | 6→5差 | 34.37 | +0.2 | 498+0 |
| 3 | 2 | アウダーシア牡3・57kg | 津村明秀 | 6 | 2:14.3 | 0.3 | 10→8差 | 34.01 | +0.5 | 506+6 |
| 4 | 5 | アスクエジンバラ牡3・57kg | 岩田康誠 | 3 | 2:14.3 | 0.3 | 1→1逃 | 34.811 | -0.3 | 470+4 |
| 5 | 15 | エリプティクカーブ牡3・57kg | 横山武史 | 9 | 2:14.4 | 0.4 | 10→8差 | 34.13 | +0.4 | 474+0 |
| 6 | 8 | ゴーイントゥスカイ牡3・57kg | 武豊 | 1 | 2:14.4 | 0.4 | 12→11追 | 34.01 | +0.5 | 502+4 |
| 7 | 12 | ラージアンサンブル牡3・57kg | 岩田望来 | 8 | 2:14.5 | 0.5 | 3→3先 | 34.811 | -0.3 | 476+6 |
| 8 | 3 | バドリナート牡3・57kg | 丸山元気 | 10 | 2:14.6 | 0.6 | 7→8差 | 34.49 | +0.1 | 496+6 |
| 9 | 13 | フウセン牡3・57kg | 鮫島克駿 | 15 | 2:14.6 | 0.6 | 12→11追 | 34.24 | +0.3 | 462+2 |
| 10 | 4 | リッツパーティー牡3・57kg | 丹内祐次 | 11 | 2:14.7 | 0.7 | 4→6差 | 34.914 | -0.4 | 492+6 |
| 11 | 9 | サノノグレーター牡3・57kg | 田辺裕信 | 5 | 2:14.8 | 0.8 | 14→11追 | 34.24 | +0.3 | 470+8 |
| 12 | 16 | ラディアントスター牡3・57kg | 池添謙一 | 7 | 2:14.9 | 0.9 | 7→6差 | 34.811 | -0.3 | 526+12 |
| 13 | 10 | バステール牡3・57kg | 川田将雅 | 4 | 2:15.0 | 1.0 | 14→15追 | 34.37 | +0.2 | 472+8 |
| 14 | 1 | ウェイクフィールド牡3・57kg | 横山和生 | 13 | 2:15.0 | 1.0 | 2→2先 | 35.515 | -1.0 | 482+0 |
| 15 | 14 | ティラーノ牡3・57kg | 石橋脩 | 16 | 2:15.5 | 1.5 | 16→16追 | 34.710 | -0.2 | 470+6 |
| 16 | 11 | ミリオンクラウン牡3・57kg | 横山典弘 | 14 | 2:18.1 | 4.1 | 7→11追 | 37.916 | -3.4 | 508+2 |
単勝 5,060 / 複勝 960・220・390 / 枠連 610 / 馬連 11,560 / 馬単 30,160 / 3連複 32,610 / 3連単 284,140
今回のペース
同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均と比べた値。RPCIは大きいほど後傾(スロー)、 小さいほど前傾(ハイペース)。前半3F・後半3Fは実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは 1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。
| 指標 | 今回 | コース基準 | 差 |
|---|---|---|---|
| 前半3F | 36.3 | 36.6 | -0.3 |
| 後半3F | 34.5 | 35.26 | -0.8 |
| RPCI | 58.2 | 54.5 | +3.7 |
12.3-11.2-12.8-12.9-13.3-12.7-12.2-12.1-11.5-11.4-11.6
同じレースの過去
このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。
| 年 | 場 | 前3F | 後3F | 勝時計 | 1着4角 | 2着4角 | 決まり手 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 中山 | 36.1 | 35.4 | ― | 4 | 2 | マ |
| 2017 | 中山 | 35.8 | 34.0 | ― | 6 | 4 | 差 |
| 2018 | 中山 | 35.6 | 36.5 | ― | 2 | 7 | 先 |
| 2019 | 中山重 | 35.6 | 35.9 | ― | 3 | 7 | 先 |
| 2020 | 中山 | 37.2 | 37.0 | ― | 1 | 2 | 逃 |
| 2021 | 中山 | 36.3 | 35.4 | ― | 11 | 3 | 追 |
| 2022 | 中山稍 | 35.4 | 35.3 | ― | 4 | 2 | 先 |
| 2023 | 中山 | 35.2 | 34.4 | ― | 7 | 9 | 差 |
| 2024 | 中山 | 36.2 | 34.6 | ― | 7 | 3 | 差 |
| 2025 | 中山 | 35.6 | 34.9 | ― | 6 | 6 | 差 |
| 2026 | 中山稍 | 36.3 | 34.5 | ― | 3 | 5 | 先 |
脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)
4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。
| 年 | 1〜3着の4角位置率 | 4角2番手以内の複勝圏率 | 母数 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 0.315 | 29 | |
| 2023 | 0.253 | 25 | |
| 2024 | 0.193 | 26 | |
| 2025 | 0.216 | 29 | |
| 2026 | 0.198 | 28 | |
| 基準 | 0.251 | 15,193 |
時計水準(比較できたレースのみ)
この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。
| 日 | R | 条件 | 勝時計 | 同条件の過去中央値との差 | 標本 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9/12 | 2R | 1600m 未勝利重 | 1:36.8 | n=11 | |
| 9/12 | 4R | 2000m 未勝利重 | 2:03.1 | n=6 | |
| 9/13 | 2R | 2000m 未勝利重 | 2:02.3 | n=6 | |
| 9/13 | 4R | 1600m 未勝利重 | 1:34.5 | n=11 | |
| 9/13 | 7R | 1600m 1勝稍 | 1:34.1 | n=11 | |
| 9/13 | 9R | 1800m 2勝稍 | 1:47.6 | n=6 |
上がり最速馬はどこまで来たか
この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。
まず数字を並べる。この開催週の中山芝は先行馬の複勝圏率が基準の1.28倍で「前有利(明確)」、3着内馬の平均馬番率も基準を0.055下回る「内有利」。そこへRPCI 58.2という超スローが重なった。3つの条件がすべて同じ方向を向いている。
結果、1〜4着の4角通過は3・5・8・1番手。7番枠から3番手を取ったジャスティンシカゴが押し切り、2着も5番手のサヴォアフェール。一方でダービー4着のゴーイントゥスカイ(1番人気)は4角11番手で6着、ダービー3着のバステール(4番人気)は15番手で13着に沈んだ。
ただし着差を見ると、1着から13着までが1.0秒差しかない。つまり能力差で負けたのではなく、スローで団子になった集団のなかで前にいた馬から順に入線しただけ、と読むのが正確だろう。上がり最速34.0はアウダーシア(8番手・3着)とゴーイントゥスカイ(11番手・6着)の2頭で、後ろの実績馬もきちんと脚は使っている。
菊花賞に向けて、この着順をそのまま序列として受け取るのは危険だ。とくに1番人気で6着に敗れたゴーイントゥスカイは、位置取りとバイアスの両方が向かなかっただけで、内容は着順よりはるかに上にある。
12番人気。内・前・スローの三拍子に最も乗った
前走は1勝クラスを勝ったばかりで、中13週での重賞挑戦だった。7番枠から4角3番手を確保し、上がり34.2(4位)で0.3秒詰めての勝利。位置取りの利が大きいのは事実だが、超スローの折り合いを含めて完璧に乗られた一戦でもある。次走で人気を集めるようなら、条件が同じかどうかを確認したい。
4角5番手(差)から上がり34.3(メンバー7位)。直線で0.2秒詰めた。498kg(+0)、前走は木曽川H・2勝 1着(中7週)。
8番手から上がり最速タイで3着
6番人気。ダービー11着からの中15週で、4角8番手から上がり34.0のメンバー最速タイ。0.3秒差の3着は、この条件では十分に価値がある。距離が延びて良さが出るタイプ。
3番人気4着。逃げて0.3秒差
ダービー10着からの中15週。4角1番手でスローに落として0.3秒差なら、展開を作った側として妥当な結果。上がり34.8で最後は苦しくなった。
4角8番手(差)から上がり34.1(メンバー3位)。直線で0.4秒詰めた。474kg(+0)、前走は稲城特別・1勝 1着(中14週)。
1番人気6着。上がり最速タイ、0.4秒差なら度外視でいい
ダービー4着からの中15週、武豊。4角11番手と後方に置かれ、超スロー+前有利+内有利という最悪の組み合わせを引いた。それでも上がり34.0のメンバー最速タイで0.5秒詰め、0.4秒差まで来ている。敗因は完全に位置取りとバイアスで、能力を疑う要素はない。菊花賞では評価を上げたい。
4角3番手(先)から上がり34.8(メンバー11位)。直線で0.3秒失った。476kg(+6)、前走は皐月賞G1 8着(中21週)。
4角8番手(差)から上がり34.4(メンバー9位)。直線で0.1秒詰めた。496kg(+6)、前走はラジオNIHG3 4着(中11週)。
4角11番手(追)から上がり34.2(メンバー4位)。直線で0.3秒詰めた。462kg(+2)、前走は1勝クラス 1着(中8週)。
4角6番手(差)から上がり34.9(メンバー14位)。直線で0.4秒失った。492kg(+6)、前走はラジオNIHG3 3着(中11週)。
4角11番手(追)から上がり34.2(メンバー4位)。直線で0.3秒詰めた。470kg(+8)、前走はラジオNIHG3 1着(中11週)。
4角6番手(差)から上がり34.8(メンバー11位)。直線で0.3秒失った。526kg(+12)、前走は京都新聞G2 3着(中18週)。
4番人気13着。ダービー3着馬が最も損な位置に
ダービー3着からの中15週、川田将雅。4角15番手と後方で、超スロー・前有利・内有利のすべてが逆に働いた。それでも上がり34.3(7位)で1.0秒差に踏みとどまっており、着順ほど負けていない。この一戦は完全に度外視でよい。
4角2番手(先)から上がり35.5(メンバー15位)。直線で1.0秒失った。482kg(+0)、前走はライラッ・2勝 10着(中7週)。
4角16番手(追)から上がり34.7(メンバー10位)。直線で0.2秒失った。470kg(+6)、前走は燕特別・1勝 10着(中6週)。
2勝クラスを勝った直後で4.1秒差
中3週での臨戦。4角11番手から上がり37.9で大きく離された。相手とローテの両方が厳しかった。
菊花賞へのトライアル。ただし今回は超スロー×前有利×内有利で、着順と能力の対応が最も崩れやすい条件だった。
| 馬 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| ゴーイントゥスカイ | 上げ | 1番人気6着だが上がり最速タイで0.4秒差。敗因は位置取りとバイアスのみ |
| バステール | 上げ | ダービー3着馬が15番手。三重の不利で13着。完全に度外視でよい |
| アウダーシア | 上げ | 8番手から上がり最速タイの3着。距離延長でさらに良さが出る |
| ジャスティンシカゴ | 据え置き | 勝ち方に隙はないが、内・前・スローの三拍子が揃った点は差し引きたい |