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Race Review — 2026年9月20日

オールカマーG2

中山 4回6日目 11R 芝2200m(Cコース) 馬場 重・天候 雨 13頭 勝時計 2:16.9

9番人気メイショウゲキリンの逃げ切り。前走が「障害未勝利6着」という馬が平地のG2を勝った。重馬場の消耗戦で、上がりも37.1(2位)と最後まで脚が残っていた。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 8 メイショウゲキリン牡7・57kg 田辺裕信 9 2:16.9 ― 1→1逃 37.12 +0.0 520-8
2 1 キャントウェイト牡5・57kg 横山典弘 6 2:16.9 0.0 7→5差 36.51 +0.6 472-10
3 4 ヴーレヴー牝4・55kg 吉田隼人 3 2:17.2 0.3 3→3先 37.12 +0.0 496-2
4 7 レガレイラ牝5・56kg 戸崎圭太 1 2:17.4 0.5 3→3先 37.35 -0.2 490+6
5 2 ワイドエンペラー牡8・57kg ルメール 10 2:17.7 0.8 10→8差 37.12 +0.0 484-8
6 6 パンジャ牡5・57kg 丹内祐次 7 2:17.7 0.8 7→5差 37.35 -0.2 492+0
7 13 ジューンテイク牡5・58kg 武豊 4 2:18.1 1.2 7→5差 37.77 -0.6 504+4
8 10 コスモブッドレア牡5・57kg 津村明秀 13 2:19.4 2.5 12→10追 38.68 -1.5 486-4
9 12 エセルフリーダ牝5・55kg 武藤雅 5 2:19.9 3.0 2→2先 40.010 -2.9 488+6
10 3 リビアングラス牡6・57kg 西村淳也 8 2:20.0 3.1 10→8差 39.49 -2.3 502+10
11 9 コスモキュランダ牡5・57kg 横山武史 2 2:21.9 5.0 6→10追 41.611 -4.5 514-4
12 5 アスクドゥポルテ牡6・57kg 岩田康誠 11 2:23.1 6.2 12→10追 42.412 -5.3 480+6
13 11 セイウンプラチナ牡7・57kg 内田博幸 12 2:23.3 6.4 3→13追 43.313 -6.2 500-6

単勝 4,450 / 複勝 820・340・200 / 枠連 2,210 / 馬連 30,940 / 馬単 73,450 / 3連複 29,440 / 3連単 383,690

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=71)

今回のペース

同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均と比べた値。RPCIは大きいほど後傾(スロー)、 小さいほど前傾(ハイペース)。前半3F・後半3Fは実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは 1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。

指標今回コース基準差
前半3F37.6 36.6+1.0
後半3F37.1 35.26+1.8
RPCI50.9 54.5-3.6

12.8-11.8-13.0-12.3-12.5-12.5-12.4-12.5-12.3-12.1-12.7

歴代の前半3F(秒・34.9秒起点) 2016 中山 35.4 2017 中山 37.7 2018 中山 35.9 2019 中山 36.6 2020 中山 38.2 2021 中山 36.1 2022 中山 36.5 2023 中山 36.0 2024 中山 36.6 2025 中山 35.1 2026 中山 37.6

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016中山 35.435.4 ― 43 先
2017中山 37.734.8 ― 33 先
2018中山 35.935.3 ― 82 差
2019中山 36.634.0 ― 18 逃
2020中山稍 38.235.2 ― 72 追
2021中山 36.135.3 ― 35 先
2022中山 36.535.6 ― 68 差
2023中山 36.035.5 ― 51 差
2024中山 36.634.7 ― 41 先
2025中山 35.134.5 ― 63 差
2026中山重 37.637.1 ― 15 逃

トラックバイアス

4回中山 5〜6日目(第3週)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 -0.043 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.96倍

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2022 0.221 55.2% 29
2023 0.277 48.4% 31
2024 0.188 67.9% 28
2025 0.251 44.8% 29
2026 0.210 42.9% 28
基準0.251 45.1% 15,202

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
9/193R 1600m 未勝利良 1:34.6 +0.1 n=63
9/194R 1200m 新馬良 1:09.6 +0.2 n=13
9/195R 1800m 新馬良 1:49.6 -0.5 n=16
9/199R 1200m オープン良 1:08.5 +0.9 n=6
9/1910R 2500m 2勝良 2:32.5 +0.0 n=19
9/202R 1600m 未勝利重 1:37.2 +1.4 n=12
9/203R 2000m 未勝利重 2:05.7 +2.6 n=7
9/207R 2000m 1勝重 2:04.6 +1.9 n=6
9/2012R 1200m 1勝重 1:10.5 +0.8 n=7

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

RPCI 50.9は中山芝2200m良の基準54.5を大きく下回るが、これは重馬場ゆえの前傾で、極端なハイペースというわけではない。開催週の中山芝はフラット判定(先行馬の複勝圏率が基準の0.96倍)で、馬場のバイアスも出ていなかった。

つまりこれは「バイアスが作った結果」ではない。勝ち馬が単騎で行ける形を作り、重馬場で後続が追い上げられなかった——展開と適性の勝利と見るべきだろう。2着キャントウェイト(6番人気)は4角5番手から上がり36.5のメンバー最速で0.6秒詰めており、こちらも中身は濃い。

1番人気レガレイラは4角3番手と位置は取れていたが、上がり37.3で0.5秒差の4着。宝塚記念7着から中14週の休み明けで、重馬場も味方しなかった。2番人気コスモキュランダに至っては上がり41.6で5.0秒差の11着と、完全に参考外の走りになっている。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 8

◎メイショウゲキリン

9人気
通過
1→1 逃
上り3F
37.1 2位
詰め幅
+0.0
前走
障害未勝利 6着 中4週

障害帰りでG2制覇。逃げて上がりも2位

9番人気、田辺裕信。前走が障害未勝利6着という異色の臨戦で、平地の重賞を逃げ切った。重馬場で上がり37.1(2位)を使えており、展開だけの勝利ではない。ただし単騎で行けたことは大きく、次走で同じ形が作れるかは別問題。馬体-8kgも含めて、状態が良かった一戦だろう。

2 1

○キャントウェイト

6人気
通過
7→5 差
上り3F
36.5 1位
詰め幅
+0.6
前走
WASJ第2・3勝 1着 中4週

上がり最速36.5で0.0秒差

6番人気、横山典弘。3勝クラスを勝ってからの中4週で、G2に挑戦していきなりハナ差。4角5番手から上がり36.5のメンバー最速、直線だけで0.6秒詰めている。馬体-10kgと絞れており、勢いは本物。次走は素直に狙える。

3 4

ヴーレヴー

3人気
通過
3→3 先
上り3F
37.1 2位
詰め幅
+0.0
前走
クイーンG3 3着 中7週

3番人気3着。堅実にまとめた

クイーンS3着からの中7週。4角3番手から上がり37.1(2位タイ)で0.3秒差。相手なりに走れるタイプで、崩れにくい。

4 7

▲レガレイラ

1人気
通過
3→3 先
上り3F
37.3 5位
詰め幅
-0.2
前走
宝塚記念G1 7着 中14週

1番人気4着。休み明け+重馬場

宝塚記念7着から中14週。4角3番手と位置は取れていたが上がり37.3で0.5秒差。重馬場が向かなかった可能性が高く、この一戦で見限る内容ではない。良馬場に戻ってからの評価としたい。

5 2

ワイドエンペラー

10人気
通過
10→8 差
上り3F
37.1 2位
詰め幅
+0.0
前走
メトロポ(L) 11着 中19週

4角8番手(差)から上がり37.1(メンバー2位)。直線で変わらず。484kg(-8)、前走はメトロポ(L) 11着(中19週)。

6 6

パンジャ

7人気
通過
7→5 差
上り3F
37.3 5位
詰め幅
-0.2
前走
サンシH・3勝 1着 中22週

4角5番手(差)から上がり37.3(メンバー5位)。直線で0.2秒失った。492kg(+0)、前走はサンシH・3勝 1着(中22週)。

7 13

ジューンテイク

4人気
通過
7→5 差
上り3F
37.7 7位
詰め幅
-0.6
前走
宝塚記念G1 8着 中14週

4角5番手(差)から上がり37.7(メンバー7位)。直線で0.6秒失った。504kg(+4)、前走は宝塚記念G1 8着(中14週)。

8 10

コスモブッドレア

13人気
通過
12→10 追
上り3F
38.6 8位
詰め幅
-1.5
前走
関越SH 16着 中6週

4角10番手(追)から上がり38.6(メンバー8位)。直線で1.5秒失った。486kg(-4)、前走は関越SH 16着(中6週)。

9 12

エセルフリーダ

5人気
通過
2→2 先
上り3F
40.0 10位
詰め幅
-2.9
前走
中山牝馬HG3 1着 中28週

4角2番手(先)から上がり40.0(メンバー10位)。直線で2.9秒失った。488kg(+6)、前走は中山牝馬HG3 1着(中28週)。

10 3

リビアングラス

8人気
通過
10→8 差
上り3F
39.4 9位
詰め幅
-2.3
前走
福島民報(L) 5着 中23週

4角8番手(差)から上がり39.4(メンバー9位)。直線で2.3秒失った。502kg(+10)、前走は福島民報(L) 5着(中23週)。

11 9

コスモキュランダ

2人気
通過
6→10 追
上り3F
41.6 11位
詰め幅
-4.5
前走
宝塚記念G1 4着 中14週

2番人気11着。上がり41.6で5.0秒差

宝塚記念4着から中14週。4角10番手から上がり41.6と、他馬より4秒以上遅い上がりで大敗した。重馬場への適性がなかったと見るのが自然で、この一戦は度外視してよい。

12 5

アスクドゥポルテ

11人気
通過
12→10 追
上り3F
42.4 12位
詰め幅
-5.3
前走
福島民報(L) 12着 中23週

4角10番手(追)から上がり42.4(メンバー12位)。直線で5.3秒失った。480kg(+6)、前走は福島民報(L) 12着(中23週)。

13 11

セイウンプラチナ

12人気
通過
3→13 追
上り3F
43.3 13位
詰め幅
-6.2
前走
ダイヤモHG3 8着 中82週

4角13番手(追)から上がり43.3(メンバー13位)。直線で6.2秒失った。500kg(-6)、前走はダイヤモHG3 8着(中82週)。

次走に向けて

重馬場の消耗戦。バイアスはフラットで、展開と道悪適性が着順を分けた。

馬評価理由
キャントウェイト 上げ 昇級初戦でG2をハナ差。上がり最速で0.6秒詰めた
レガレイラ 上げ 休み明け+重馬場で0.5秒差。良馬場で見直したい
コスモキュランダ 条件替わり 上がり41.6の大敗は道悪適性の問題。良馬場待ち
メイショウゲキリン 据え置き 障害帰りでの勝利は驚きだが、単騎逃げの形を作れた面も大きい
馬場のバイアスが出ていない日に、逃げ切りと最速上がりがハナ差で決着した。次走で買うなら、上がり最速で迫った2着馬と、道悪で沈んだ人気馬のほうだろう。