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Race Review — 2026年9月21日

キタサンブラックメモリアル3勝

阪神 4回7日目 10R 芝2200m(Bコース) 馬場 良・天候 曇 16頭 勝時計 2:12.4

16頭中13頭が0.6秒差という、記録的な大混戦。1着から13着まで実質的な差がついていない。中盤のラップが13.1-12.9と大きく緩み、全馬が脚を余したまま直線を迎えたことが原因だろう。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 11 ジョイボーイ牡4・56kg 松山弘平 4 2:12.4 ― 7→5差 34.57 +0.5 488+10
2 9 ファームツエンティセ6・55kg 酒井学 8 2:12.5 0.1 8→8差 34.57 +0.5 440-6
3 7 チルカーノ牝5・53kg 北村友一 14 2:12.5 0.1 10→8差 34.45 +0.6 480-2
4 15 ベトルスセ5・57kg 岩田望来 3 2:12.5 0.1 12→12追 34.11 +0.9 514+6
5 5 スパークリシャールセ5・55kg ルメール 5 2:12.8 0.4 10→11追 34.57 +0.5 482+0
6 16 ロードガレリア牡4・56kg 吉村誠之 10 2:12.8 0.4 14→13追 34.23 +0.8 454+4
7 4 ミスタージーティー牡5・56kg 坂井瑠星 6 2:12.8 0.4 5→5差 34.910 +0.1 478+12
8 6 シンゼンカガ牡4・55kg 吉田隼人 15 2:12.9 0.5 8→8差 34.910 +0.1 450-2
9 13 タイセイフェリーク牝6・54kg 松若風馬 16 2:12.9 0.5 16→16追 34.11 +0.9 428+0
10 2 テーオーダグラス牡5・55kg 鮫島克駿 12 2:12.9 0.5 12→13追 34.45 +0.6 482+4
11 8 アルマデオロ牡4・57kg 武豊 2 2:12.9 0.5 3→3先 35.212 -0.2 496+0
12 10 ナリタエスペランサ牡3・54kg 川田将雅 1 2:12.9 0.5 3→3先 35.313 -0.3 470-6
13 12 サークルオブジョイ牡5・56kg 西村淳也 11 2:13.0 0.6 15→15追 34.34 +0.7 498+2
14 3 レジェンドシップセ6・55kg 浜中俊 7 2:13.5 1.1 5→5差 35.714 -0.7 444-10
15 1 キタサンハナビラ牝4・51kg 藤懸貴志 9 2:14.7 2.3 2→2先 37.315 -2.3 474+20
16 14 サトノクローク牡6・55kg 池添謙一 13 2:15.8 3.4 1→1逃 38.416 -3.4 476+8

単勝 800 / 複勝 300・510・1,070 / 枠連 1,180 / 馬連 8,240 / 馬単 17,510 / 3連複 136,940 / 3連単 663,030

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=50)

今回のペース

同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均と比べた値。RPCIは大きいほど後傾(スロー)、 小さいほど前傾(ハイペース)。前半3F・後半3Fは実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは 1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。

指標今回コース基準差
前半3F35.1 35.59-0.5
後半3F35.0 35.18-0.2
RPCI54.4 53.9+0.5

12.6-11.0-11.5-13.1-12.9-12.2-12.2-11.9-11.7-11.5-11.8

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2020東京 34.834.6 ― 149 追
2026阪神 35.135.0 ― 58 差

トラックバイアス

4回阪神 7〜8日目(第4週)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 -0.016 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.86倍

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2021 0.355 40.6% 32
2022 0.424 20.0% 30
2023 0.299 39.3% 28
2025 0.354 19.2% 26
2026 0.307 33.3% 27
基準0.321 38.8% 13,983

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
9/212R 1600m 未勝利良 1:34.3 -0.2 n=61
9/213R 1200m 未勝利良 1:08.6 -0.6 n=16
9/215R 1800m 新馬良 1:46.9 -1.6 n=22
9/217R 1400m 1勝良 1:20.4 -0.2 n=22
9/2110R 2200m 3勝良 2:12.4 +0.2 n=7
9/263R 1400m 未勝利良 1:21.1 -0.3 n=25
9/264R 1600m 新馬良 1:36.5 +0.7 n=35
9/265R 2000m 新馬良 2:03.3 +0.6 n=24
9/267R 1600m 1勝良 1:33.2 -0.6 n=40
9/268R 2200m 1勝良 2:12.2 -0.7 n=6
9/2610R 1600m 2勝良 1:33.5 +0.0 n=25

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.6-11.0-11.5-13.1-12.9-12.2-12.2-11.9-11.7-11.5-11.8。序盤が速く、4〜5F目で一気に緩んで、そこから11秒台まで加速している。この形だと隊列が凝縮したまま直線に入り、着差がつかない。

勝ったジョイボーイは4角5番手から上がり34.5。上がり最速34.1はベトルス(4角12番手・4着)とタイセイフェリーク(4角16番手・9着)で、位置による有利不利もそれほど大きくない。1番人気ナリタエスペランサは4角3番手から上がり35.3で12着だったが、0.5秒差でしかない。

なお、この日の阪神芝は先行馬の複勝圏率が基準の0.79倍で差し有利寄り。4角12番手のベトルスが0.1秒差まで来たのも、その傾向に沿っている。

**このレースは着順から能力を読み取るのに向かない。**0.1秒の差で1着と4着が入れ替わる内容なので、上位馬を過大評価も、下位馬を過小評価もしないほうがよい。なお、この日はこの開催週の3日目以降にあたり、バイアス集計の対象が**この1日だけ**になっている。通常の2日分に比べてサンプルが少ないので、傾向の読み取りは参考程度にとどめたい。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 11

◎ジョイボーイ

4人気
通過
7→5 差
上り3F
34.5 7位
詰め幅
+0.5
前走
江の島S・3勝 4着 中14週

大混戦を制したが、着差は0.1秒

4番人気、松山弘平。4角5番手から抜け出したが、2着とはハナ差、4着とも0.1秒差。中14週の休み明けで勝ち切った点は評価できるものの、内容として抜けていたわけではない。

2 9

ファームツエンティ

8人気
通過
8→8 差
上り3F
34.5 7位
詰め幅
+0.5
前走
ストーH・3勝 7着 中13週

4角8番手(差)から上がり34.5(メンバー7位)。直線で0.5秒詰めた。440kg(-6)、前走はストーH・3勝 7着(中13週)。

3 7

チルカーノ

14人気
通過
10→8 差
上り3F
34.4 5位
詰め幅
+0.6
前走
WASJ第2・3勝 12着 中4週

4角8番手(差)から上がり34.4(メンバー5位)。直線で0.6秒詰めた。480kg(-2)、前走はWASJ第2・3勝 12着(中4週)。

4 15

○ベトルス

3人気
通過
12→12 追
上り3F
34.1 1位
詰め幅
+0.9
前走
江の島S・3勝 6着 中14週

12番手から上がり最速34.1で0.1秒差

3番人気。後方から上がり最速タイの脚で0.9秒詰め、勝ち馬と0.1秒差。展開が向けば勝ち負けになる。混戦とはいえ、この形は覚えておきたい。

5 5

スパークリシャール

5人気
通過
10→11 追
上り3F
34.5 7位
詰め幅
+0.5
前走
WASJ第2・3勝 2着 中4週

4角11番手(追)から上がり34.5(メンバー7位)。直線で0.5秒詰めた。482kg(+0)、前走はWASJ第2・3勝 2着(中4週)。

6 16

ロードガレリア

10人気
通過
14→13 追
上り3F
34.2 3位
詰め幅
+0.8
前走
高砂特別・2勝 1着 中13週

4角13番手(追)から上がり34.2(メンバー3位)。直線で0.8秒詰めた。454kg(+4)、前走は高砂特別・2勝 1着(中13週)。

7 4

ミスタージーティー

6人気
通過
5→5 差
上り3F
34.9 10位
詰め幅
+0.1
前走
むらさH・3勝 9着 中16週

4角5番手(差)から上がり34.9(メンバー10位)。直線で0.1秒詰めた。478kg(+12)、前走はむらさH・3勝 9着(中16週)。

8 6

シンゼンカガ

15人気
通過
8→8 差
上り3F
34.9 10位
詰め幅
+0.1
前走
西宮S・3勝 5着 中2週

4角8番手(差)から上がり34.9(メンバー10位)。直線で0.1秒詰めた。450kg(-2)、前走は西宮S・3勝 5着(中2週)。

9 13

タイセイフェリーク

16人気
通過
16→16 追
上り3F
34.1 1位
詰め幅
+0.9
前走
日本海S・3勝 8着 中3週

最低人気だが上がり最速タイ

16番人気で9着だが、4角16番手から上がり34.1の最速タイ。0.5秒差なので着順ほど悪くない。

10 2

テーオーダグラス

12人気
通過
12→13 追
上り3F
34.4 5位
詰め幅
+0.6
前走
西宮S・3勝 4着 中2週

4角13番手(追)から上がり34.4(メンバー5位)。直線で0.6秒詰めた。482kg(+4)、前走は西宮S・3勝 4着(中2週)。

11 8

アルマデオロ

2人気
通過
3→3 先
上り3F
35.2 12位
詰め幅
-0.2
前走
STVH・3勝 2着 中7週

4角3番手(先)から上がり35.2(メンバー12位)。直線で0.2秒失った。496kg(+0)、前走はSTVH・3勝 2着(中7週)。

12 10

ナリタエスペランサ

1人気
通過
3→3 先
上り3F
35.3 13位
詰め幅
-0.3
前走
帆柱山特・2勝 1着 中12週

1番人気12着。ただし0.5秒差

川田将雅。4角3番手と位置は取れたが上がり35.3で後退。着順は悪いが0.5秒差の混戦で、この一戦だけで見限る材料にはならない。

13 12

サークルオブジョイ

11人気
通過
15→15 追
上り3F
34.3 4位
詰め幅
+0.7
前走
ストーH・3勝 6着 中13週

4角15番手(追)から上がり34.3(メンバー4位)。直線で0.7秒詰めた。498kg(+2)、前走はストーH・3勝 6着(中13週)。

14 3

レジェンドシップ

7人気
通過
5→5 差
上り3F
35.7 14位
詰め幅
-0.7
前走
札幌日刊・2勝 1着 中3週

4角5番手(差)から上がり35.7(メンバー14位)。直線で0.7秒失った。444kg(-10)、前走は札幌日刊・2勝 1着(中3週)。

15 1

キタサンハナビラ

9人気
通過
2→2 先
上り3F
37.3 15位
詰め幅
-2.3
前走
四国新聞・2勝 3着 中25週

4角2番手(先)から上がり37.3(メンバー15位)。直線で2.3秒失った。474kg(+20)、前走は四国新聞・2勝 3着(中25週)。

16 14

サトノクローク

13人気
通過
1→1 逃
上り3F
38.4 16位
詰め幅
-3.4
前走
関ケ原S・3勝 6着 中8週

4角1番手(逃)から上がり38.4(メンバー16位)。直線で3.4秒失った。476kg(+8)、前走は関ケ原S・3勝 6着(中8週)。

次走に向けて

13頭が0.6秒差。着順からは何も読み取れない。

馬評価理由
ベトルス 上げ 12番手から上がり最速タイ。展開ひとつで勝てる形
ナリタエスペランサ 据え置き 1番人気12着だが0.5秒差。見限るのは早い
ジョイボーイ 据え置き 勝ったが4着とも0.1秒差。抜けていたわけではない
中盤で13.1-12.9まで緩めば、こういう決着になる。順位ではなく、どこから来てどれだけ詰めたかだけを記録しておきたい。