← 一覧に戻る

Race Review — 2026年9月21日

神戸新聞杯G2

阪神 4回7日目 11R 芝2400m(Bコース) 馬場 良・天候 曇 11頭 勝時計 2:25.9

RPCI 59.7は阪神芝2400m良の基準57.2を2.5上回る超スロー。前半3F 37.3に対して後半3Fは34.0で、3.3秒の差がついた。ダービー馬ロブチェンが4角4番手から抜け出したが、1着から9着までが0.7秒差という、能力差の出ない一戦になった。

結果

詰め幅=上り3F地点の先頭との差 − ゴール着差
着馬番馬名騎手人気タイム着差 3角→4角上り3F詰め馬体重
1 1 ロブチェン牡3・57kg 松山弘平 1 2:25.9 ― 8→4差 33.84 +0.2 518-4
2 4 アルトラムス牡3・57kg 岩田望来 3 2:25.9 0.0 9→8追 33.51 +0.5 474+0
3 8 シートゥサミット牡3・57kg 酒井学 11 2:26.0 0.1 1→1逃 34.15 -0.1 524+4
4 3 ゴーラッキー牡3・57kg ルメール 5 2:26.0 0.1 2→2先 34.15 -0.1 490+10
5 6 エムズビギン牡3・57kg 武豊 8 2:26.0 0.1 11→8追 33.62 +0.4 508+0
6 7 コンジェスタス牡3・57kg 西村淳也 4 2:26.2 0.3 6→4差 34.15 -0.1 528+20
7 2 エイシンインアウト牡3・57kg 横山琉人 6 2:26.3 0.4 3→4差 34.28 -0.2 482-4
8 9 グリーンエナジー牡3・57kg 戸崎圭太 2 2:26.3 0.4 9→11追 33.73 +0.3 494+12
9 5 カムアップローゼス牡3・57kg 北村友一 10 2:26.6 0.7 3→7差 34.49 -0.4 474+12
10 11 ショウナンハヤナミ牡3・57kg 池添謙一 7 2:26.8 0.9 5→3先 34.811 -0.8 456+4
11 10 カフジエメンタール牡3・57kg 坂井瑠星 9 2:27.0 1.1 6→8追 34.610 -0.6 520-2

単勝 140 / 複勝 110・190・1,060 / 枠連 580 / 馬連 590 / 馬単 710 / 3連複 14,410 / 3連単 33,530

ラップとペース

基準=同コース・馬場良の平均(n=85)

今回のペース

同じ競馬場・同じ距離・同じ馬場状態の平均と比べた値。RPCIは大きいほど後傾(スロー)、 小さいほど前傾(ハイペース)。前半3F・後半3Fは実測ラップから取る。ラップ未取得のレースは 1200m戦のみ RPCI から逆算し(誤差 MAE 0.025秒で検証済み)、それ以外の距離は「―」と表示する。

指標今回コース基準差
前半3F37.3 37.47-0.2
後半3F34.0 34.8-0.8
RPCI59.7 57.3+2.4

12.6-11.7-13.0-12.8-11.8-12.8-12.8-12.5-11.9-11.2-11.0-11.8

歴代の前半3F(秒・34.5秒起点) 2016 阪神 36.3 2017 阪神 36.9 2018 阪神 36.7 2019 阪神 37.1 2020 中京 35.0 2021 中京 37.0 2022 中京 34.7 2023 阪神 36.9 2024 中京 35.4 2025 阪神 36.9 2026 阪神 37.3

同じレースの過去

このレースが過去にどう流れたか。前3F・後3Fは実測ラップで、決まり手の横の 「推」はラップ未取得のため RPCI から逆算した値であることを示す。

年場前3F後3F勝時計 1着4角2着4角決まり手
2016阪神 36.334.6 ― 811 差
2017阪神 36.934.5 ― 310 先
2018阪神 36.734.6 ― 59 差
2019阪神 37.132.3 ― 13 先
2020中京 35.036.2 ― 616 差
2021中京不 37.036.5 ― 96 追
2022中京 34.734.7 ― 311 先
2023阪神 36.933.6 ― 84 差
2024中京稍 35.436.0 ― 12 逃
2025阪神 36.933.1 ― 73 追
2026阪神 37.334.0 ― 48 先

トラックバイアス

4回阪神 7〜8日目(第4週)の芝全レース
フラット確度: 判定なし3着内の4角位置率 基準比 -0.016 / 先行馬の複勝圏率 基準の0.86倍

脚質バイアス(同じ開催週の年別比較)

4角位置率=(4角順位−1)÷(頭数−1)。0が先頭、1が最後方で、小さいほど前が有利。 複勝圏率は4角2番手以内につけた馬が3着以内に入った割合。最下段の「基準」は、この競馬場・ この馬場種別の全期間平均。

年1〜3着の4角位置率4角2番手以内の複勝圏率母数
2021 0.355 40.6% 32
2022 0.424 20.0% 30
2023 0.299 39.3% 28
2025 0.354 19.2% 26
2026 0.307 33.3% 27
基準0.321 38.8% 13,983

時計水準(比較できたレースのみ)

この開催週の全レース一覧ではない。同条件(距離×クラス×馬場状態)の 過去の勝ち時計が5件以上あるレースだけを載せている。少ない標本の中央値と比べても 偶然に振り回されるため。道悪の日は該当条件が少なく、載らないレースが多くなる。 マイナスは過去中央値より速い=時計の出る馬場。

日R条件勝時計同条件の過去中央値との差標本
9/212R 1600m 未勝利良 1:34.3 -0.2 n=61
9/213R 1200m 未勝利良 1:08.6 -0.6 n=16
9/215R 1800m 新馬良 1:46.9 -1.6 n=22
9/217R 1400m 1勝良 1:20.4 -0.2 n=22
9/2110R 2200m 3勝良 2:12.4 +0.2 n=7
9/263R 1400m 未勝利良 1:21.1 -0.3 n=25
9/264R 1600m 新馬良 1:36.5 +0.7 n=35
9/265R 2000m 新馬良 2:03.3 +0.6 n=24
9/267R 1600m 1勝良 1:33.2 -0.6 n=40
9/268R 2200m 1勝良 2:12.2 -0.7 n=6
9/2610R 1600m 2勝良 1:33.5 +0.0 n=25

上がり最速馬はどこまで来たか

この開催週の各レースで、メンバー最速の上がり3Fを使った馬の着順。 6着以下なら赤で示す。速い脚を使った馬が届いていないほど、前が止まらない馬場だったことになる。

レースの読み

ラップは 12.6-11.7-13.0-12.8-11.8-12.8-12.8-12.5-11.9-11.2-11.0-11.8。道中は12秒台後半から13秒台で完全に息が入り、ラスト4Fからの瞬発力勝負になった。トライアルらしい、結果が求められない流れとも言える。

勝ったロブチェンはダービー以来の中16週。4角4番手と無理のない位置から上がり33.8でまとめ、ハナ差で凌いだ。2着アルトラムスは4角8番手から上がり33.5のメンバー最速で0.5秒詰め、こちらも中身は互角。ダービー6着からの上積みを感じさせる。

この日の阪神芝は先行馬の複勝圏率が基準の0.79倍と差し有利寄りで、前日までの前有利(1.30倍)から反転していた。後方から最速の脚を使った馬が上位に届いたのは、その影響もありそうだ。

注目したいのは3着シートゥサミット(11番人気)。1勝クラス2着からの参戦で、4角1番手から逃げ残った。超スローの恩恵は大きいが、G2でこの形を作れた点は記憶しておきたい。逆に2番人気グリーンエナジーは4角11番手から上がり33.7(3位)を使いながら0.4秒差の8着。位置取りだけで着順を落としている。なお、この日はこの開催週の3日目以降にあたり、バイアス集計の対象が**この1日だけ**になっている。通常の2日分に比べてサンプルが少ないので、傾向の読み取りは参考程度にとどめたい。

全頭短評

着順・人気は結果、評価は内容ベース
1 1

◎ロブチェン

1人気
通過
8→4 差
上り3F
33.8 4位
詰め幅
+0.2
前走
東京優駿G1 1着 中16週

ダービー馬が貫禄。ただし着差はハナ

1番人気、松山弘平。東京優駿から中16週で、4角4番手から上がり33.8(4位)。超スローで折り合いをつけ、きっちり勝ち切ったのは王者の仕事。ただし2着とハナ差、5着とも0.1秒差で、能力差を示した内容ではない。本番に向けての始動戦として順当、という評価が妥当だろう。

2 4

○アルトラムス

3人気
通過
9→8 追
上り3F
33.5 1位
詰め幅
+0.5
前走
東京優駿G1 6着 中16週

上がり最速33.5でハナ差

3番人気、岩田望来。ダービー6着からの中16週。4角8番手から上がり33.5のメンバー最速で0.5秒詰め、ハナ差まで迫った。位置取りの差だけで、内容はダービー馬と互角。距離が延びる本番なら逆転もある。

3 8

▲シートゥサミット

11人気
通過
1→1 逃
上り3F
34.1 5位
詰め幅
-0.1
前走
1勝クラス 2着 中13週

11番人気。1勝クラスからG2で3着

酒井学。1勝クラス2着からの参戦で、4角1番手から粘って0.1秒差。超スローで単騎で行けたことが大きいが、この相手でこの形を作れたのは事実。人気薄で同じ展開が読めるときは押さえたい。

4 3

ゴーラッキー

5人気
通過
2→2 先
上り3F
34.1 5位
詰め幅
-0.1
前走
香港ジョ・2勝 1着 中15週

4角2番手(先)から上がり34.1(メンバー5位)。直線で0.1秒失った。490kg(+10)、前走は香港ジョ・2勝 1着(中15週)。

5 6

エムズビギン

8人気
通過
11→8 追
上り3F
33.6 2位
詰め幅
+0.4
前走
東京優駿G1 14着 中16週

8番手から上がり2位33.6で0.1秒差の5着

8番人気。ダービー14着からの一変。後方から脚を使って0.1秒差まで来ており、条件が向けば上位争いができる。

6 7

コンジェスタス

4人気
通過
6→4 差
上り3F
34.1 5位
詰め幅
-0.1
前走
東京優駿G1 9着 中16週

4角4番手(差)から上がり34.1(メンバー5位)。直線で0.1秒失った。528kg(+20)、前走は東京優駿G1 9着(中16週)。

7 2

エイシンインアウト

6人気
通過
3→4 差
上り3F
34.2 8位
詰め幅
-0.2
前走
ルスツ特・1勝 1着 中4週

4角4番手(差)から上がり34.2(メンバー8位)。直線で0.2秒失った。482kg(-4)、前走はルスツ特・1勝 1着(中4週)。

8 9

グリーンエナジー

2人気
通過
9→11 追
上り3F
33.7 3位
詰め幅
+0.3
前走
東京優駿G1 16着 中16週

2番人気8着。上がり3位で0.4秒差

戸崎圭太。ダービー16着からの巻き返しを狙ったが、4角11番手と後ろすぎた。上がり33.7(3位)は使えており、0.4秒差なら内容は着順より上。馬体+12kgで、状態面も上向いている。

9 5

カムアップローゼス

10人気
通過
3→7 差
上り3F
34.4 9位
詰め幅
-0.4
前走
臥牛山特・1勝 1着 中12週

4角7番手(差)から上がり34.4(メンバー9位)。直線で0.4秒失った。474kg(+12)、前走は臥牛山特・1勝 1着(中12週)。

10 11

ショウナンハヤナミ

7人気
通過
5→3 先
上り3F
34.8 11位
詰め幅
-0.8
前走
若駒S(L) 1着 中34週

4角3番手(先)から上がり34.8(メンバー11位)。直線で0.8秒失った。456kg(+4)、前走は若駒S(L) 1着(中34週)。

11 10

カフジエメンタール

9人気
通過
6→8 追
上り3F
34.6 10位
詰め幅
-0.6
前走
熊野特別・2勝 1着 中3週

4角8番手(追)から上がり34.6(メンバー10位)。直線で0.6秒失った。520kg(-2)、前走は熊野特別・2勝 1着(中3週)。

次走に向けて

1〜9着が0.7秒差。ダービー馬が順当に勝ったが、差は紙一重だった。

馬評価理由
アルトラムス 上げ 上がり最速でハナ差。位置取りの差だけでダービー馬と互角
グリーンエナジー 上げ 11番手から上がり3位。0.4秒差なら見直せる
エムズビギン 上げ 後方から上がり2位で0.1秒差。ダービー14着からの一変
ロブチェン 据え置き 勝ったが超スローでハナ差。始動戦として順当
前半と後半で3.3秒差。トライアルらしい流れで、上位馬の序列はほとんど動いていない。本番で見たいのは、後ろから最速の脚を使った2頭のほうだろう。